ラバト:13日のモロッコのサッカーの試合で発生した暴力事件で、ナイフや石を持った約160人が逮捕され、100人以上の警察官が負傷した。当局者らが発表した。
10代の若者90人を含むサポーターらが「暴力行為への関与、ナイフの所持、泥酔、投石、器物損壊、車両への放火などの疑いで逮捕された」と、国家安全保障総局(DGSN)が声明で述べた。
暴力事件は、ラバトに本拠地を置くモロッコ軍のクラブ、アス・ファル対マグレブ・デ・フェズ(MAS)のモロッコカップの試合の終わりに勃発した。
地元メディアによると、アス・ファルは2-0で敗れ、過激なファンがピッチに侵入し、相手チームのサポーターを威圧した。
警察には、介入時に投射物が放たれた。
DGSNは、警察官103人が負傷し、サポーター57人も怪我をしたと報告した。
「現在の調査段階では、ムーレイ・アブダラ・スタジアムの施設に多くの被害が記録されている。バイク1台が放火され、警察と個人の車両33台も被害を受けた」と、DGSNは付け加えた。
モロッコのサッカー連盟は来週、この暴力行為について協議する予定で、制裁が見込まれている。
13日の騒動の発生は、新型コロナのパンデミックによる2年間の閉鎖を経て、2月末にスポーツ競技場へのファンの入場が再び認められるようになって以降では初だ。
しかし、モロッコのスタジアムは近年、サポーター間の暴力の舞台となっている。
乱闘は、同国のカサブランカの2大クラブ、ウィダードとラジャのファンの間で、スタジアム外の路上を含め、頻繁に発生している。
2016年の初めにサポーター2人が死亡した後、当局は過激なファンのグループを解散させ、テラス席でスローガンや横断幕を使用するのも禁止した。
しかし、過激なファンらは、2018年3月に再び競技場への入場を認められた。
AFP