エルサレム：日曜日、イスラエルの市街地で2人のアラブ系武装犯が警察官2人を殺害し、その後、射殺された。この日は、米国の国務長官と3人のアラブ諸国の外相が首脳会談のためにイスラエルを訪問していた。

ダーイシュはテレグラムのアカウントに声明を投稿し、攻撃の責任を主張した。

テルアビブの約50キロ（30マイル）北に位置する都市ハデラで襲撃を実行した2人は、イスラエル国籍のアラブ系市民でダーイシュに共感していたとイスラエルの治安当局は発表した。

「我々はイスラエルのハデラで今日起こったテロ攻撃を非難する」と、アントニー・ブリンケン米国務長官はツイッターに投稿した。「このような無分別な暴力行為や殺人は社会に存在する余地はない。我々はイスラエルと共に立ち、犠牲者の家族に哀悼の意を表する」

この事件の5日前には、イスラエル南部出身のアラブ系の犯人がベエルシェバ市で車と刃物を使った無差別襲撃を行い、少なくとも4人のイスラエル人を殺害した。犯人は通行人によって射殺された。

イスラエルのテレビ局が放送した監視カメラの映像には、ハデラの大通りで突撃銃を発砲する2人の男の姿が映っており、イスラエルでは同じような攻撃が相次ぐのではないかという不安が高まっている。

警察は、イスラエルの準軍事的国境警察の警官2人が襲撃者によって殺害されたと発表した。2人の武装犯は、近くのレストランで食事をしていた警察官によって射殺された。

「幸いなことに、我々の同僚が襲撃者を制圧し、より大規模のテロ攻撃を防いだ」と、国家警察のエリ・レヴィ報道官はイスラエル公共放送Kanで語った。

イスラエル南部のネゲヴ砂漠では、2020年にイスラエルとの国交を正常化したアラブ首長国連邦、バーレーン、モロッコの3カ国の外相が招集され、ブリンケン国務長官も同席しての首脳会談が行われた。

イスラエルのヤイール・ラピード外相は、「ネゲヴ・サミットに参加している外相たちに、ハデラでのテロ攻撃の詳細を報告した」とツイートした。

「外相らは全員が攻撃を非難し、犠牲者の家族に哀悼の意を表すとともに、負傷者の回復を祈る気持ちを伝えた」

イスラエルの治安当局は、イスラム教の聖なる月である4月のラマダンを前に、イスラエル人に対する攻撃がエスカレートすることを警戒している。過去にも、この時期は危険な動きが増えた。

ヨルダンのアブドッラー国王は月曜日、占領下のヨルダン川西岸でパレスチナのアッバス大統領と会談予定。イスラエルでは、復活祭と過越祭を含む祝日を前に緊張を緩和する試みとして広く受け止められている。

ロイター