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イエメン派閥間の大規模な和平交渉がリヤドで始まる

フーシ派に忠実な部隊は、会議の前日、抗議デモに参加した。(AFP)
フーシ派に忠実な部隊は、会議の前日、抗議デモに参加した。(AFP)
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31 Mar 2022 01:03:36 GMT9
31 Mar 2022 01:03:36 GMT9
  • GCC事務総長、米・国連特使、ラマダンまでに内戦終結の実現を要請
  • フーシ派は出席を拒否、各州で紛争が激化との報道

サイード・アル・バタティ

リヤド:イエメンの各派閥が参加する最も包括的な和平交渉が水曜日、リヤドで開始された。「イエメンに正当性を回復するための有志連合」が、壊滅的な内戦の終結につながると期待される停戦を表明した。

会議には、数百人のイエメンの政治家、部族指導者、現・元軍人や治安当局者が参加した。フーシ派は、湾岸協力会議(GCC)が主導するこの協議への参加を拒否している。

会議の冒頭、GCCのナーイフ・ファラー・アル・ハジュラフ事務局長は、参加者に対し、意見の相違を忘れ、戦争を終わらせるための包括的な解決策を見出すよう促した。

また、湾岸諸国がその結果を支持することを強調した。

「『イエメン・イエメン協議』の成功は、選択肢のひとつではなく、義務である。全員が国家的責任を負い、分裂と内部格差のあらゆる原因を排除することを求める」と、アル・ハジュラフ氏は述べ、GCCの停戦要求に対する連合の素早い対応を賞賛した。

連合は火曜日夜、イエメンでの軍事行動を停止し、会談の成功に向けた道を開くと発表した。

国連イエメン特使ハンス・グルンドベルグ氏は、現在ヨルダンの首都で同様の協議――ただし人数は少ない――を仲介しており、リヤドは和平イニシアチブを促進する上で重要な役割を長く果たしてきたと述べた。

「リヤドは、GCCイニシアチブやリヤド合意のような、重要な合意につながる対話の場を提供してきた。国連の支援のもとで包括的な政治プロセスに移行するためには、これまでと同様にこの地域の支援が必要だ」

同氏はさらに、戦争は国家機関、社会構造、経済を破壊し、何千人ものイエメン市民の生活を奪っていると続けた。

「内戦が長引けば長引くほど、市民への影響はより深刻になり、被害を回復するのはより困難になる。イエメン国民は明確な脱出の道を探る必要がある」

特使は、ラマダン期間中の戦闘を停止するよう敵対勢力間に働きかける最新の努力は、いくつかの結果をもたらしたと述べた。

「私は2ヶ月以上、停戦に向けて全当事者に接触しており、我々は前進している。イエメンは停戦を必要としている。ラマダン開始までに停戦を実現するため、当事者と緊迫感を持って関わっている」

米国のイエメン特使ティム・レンダーキング氏もまた、ラマダン期間中の全ての敵対行為を停止するよう促す国連とGCCの呼びかけに対する自国の支持を表明した。

「我々は、国連が主導する、内戦の持続的かつ包括的な解決に向けた取り組みを引き続き支援することを約束する」と彼は述べ、イエメンの人道的危機を集結させる解決策に到達するよう出席者を促した。

「米国を代表して、ここに集まった全員がこの重要な機会を逃さず、すべてのイエメン人の生活を改善するための具体的な手段を見出すために協力することを心から願っている」

リヤドでの会談では、ここ数年で初めて、イエメンの対立する政治・軍事・部族の代表者が一堂に会して行われた。そこには、国民全体会議(GPC)の幹部や南部暫定評議会(STC)の指導者も含まれている。

会議中にアラブニュースの取材に応じた参加者は、このイエメン人の大集団が進むべき道に合意することへの希望を表明した。

「イエメンの状況は悲惨だ。燃料不足が深刻で、人々は非常に貧しい。我々は、イエメン人が協議中に声を合わせ、サウジアラビアとGCCを中心とする国際社会が、この協議の成果の実施を支援することを望む」とイエメン南東部ハドラマウト州の部族指導者アブドラ・ビン・アリ・ジャベール氏は述べた。

フーシ派は、GCCの協議参加要請を拒否し、イエメン全土、主に中部のマリブ州における軍事行動をエスカレートさせたと伝えられている。

地元当局者やメディアの報道によると、フーシ派はマリブ市郊外で政府軍に対して大規模な攻撃を行ったという。これは明らかに連合軍の空爆停止によって生じた隙を狙ったものだ。

軍事アナリストのヤヒヤ・アブ・ハテム氏は、アラブニュースに次のように語った。「フーシ派は和平の呼びかけをすべて断り、軍事的エスカレートで対抗している。このグループはアラブ世界の安全を損なうイランの道具である」。彼は、イエメン人は見解の相違を解決し、「その武器をフーシ派に向ける」べきだと述べた。

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