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イスラエル、欧州におけるイランの3件の暗殺計画阻止を発表

モサドは、イランに駐在させている工作員から得た情報のおかげで、この3つの計画はすべて失敗に終わったと述べた。(資料写真/AFP)
モサドは、イランに駐在させている工作員から得た情報のおかげで、この3つの計画はすべて失敗に終わったと述べた。(資料写真/AFP)
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04 May 2022 04:05:47 GMT9
04 May 2022 04:05:47 GMT9
  • モサドは、イランに駐留させている工作員から得た情報により、この3つの計画はすべて失敗に終わったと述べた

アラブニュース

ロンドン:イスラエルの諜報機関モサドが、イランのために働く工作員がヨーロッパで行おうとしていた3件の暗殺計画を阻止したと発表した。

さらに、テヘランはイスラエルによるイラン高官暗殺の報復として、ドイツに駐在する米軍将官、フランス人ジャーナリスト、イスタンブールのイスラエル領事館の外交官を狙おうとしたと付け加えた。

モサドによれば、イランに駐在させている工作員から得た情報により、この3つの計画はすべて失敗に終わったという。

イスラエル当局が海外での活動を認めるのは珍しい。同国政府は、モサドがイスラム革命防衛隊(IRGC)の一員マンスール・ラスーリ氏を捕らえ、尋問した様子の詳細も明かした。ラスーリ氏は、IRGCで海外活動を行う840部隊に所属しているとされる。

イスラエルの報道機関に公開された音声記録の中で、ラスーリ氏は、「イスラム共和国のためにこの3人を暗殺」するように命令されたことを認め、その後、尋問者に対し、攻撃を実行しないことを約束している。

この異例の情報公開は、イスラエルのナフタリ・ベネット首相によって認可されたと、イスラエルの政府高官がタイムズ紙に語った。その目的は、ジョー・バイデン米大統領に対し、米国務省の外国テロ組織リストからIRGCを外さないように圧力をかけるためであるという。

IRGCのリストからの削除は、イランが世界の大国との間の新たな核合意に署名するための、重要な条件となっている。イスラエルは削除に反対している。IRGCが米国の将官を標的にしたことで、そのような決定が認められるのは難しくなっただろう。

イスラエルは安全保障上の理由から、事件が起きてから何年も経つまで、同国の工作員の活動を認めることはほとんどない。そのため、暗殺阻止に関する情報の公開は、治安部隊の一部の幹部の間に不満を引き起こしたと考えられている。

2020年には、モサドの工作員が、イランの核開発責任者モフセン・ファクリザデ氏の暗殺に関与している。

イスラエルの関係者はタイムズ紙にこう話した。「これはイランへのメッセージだ。このような暗殺を計画し、逃げられると考えてはならない」

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