• イスラエル当局は金曜日、この殺人事件の実行犯とされる2人のパレスチナ人の大規模な捜索を開始した。
• パレスチナ人は、アル・アクサにおけるユダヤ人礼拝者の増加に激怒している。

モハメド・ナジブ

ラマッラー：パレスチナは、木曜の夜にエラドで起きたイスラエル人3名が死亡した襲撃事件は、アル・アクサモスクでの行いを含む、イスラエルの侵略と人種隔離政策が原因だと非難している。

事件の目撃者の話では、2人の容疑者が車から降りた後に通行人を斧で襲い、3人が死亡し4人が負傷、犯人らは乗ってきた車両で逃走したという。

イスラエル当局は金曜日、この殺人事件の犯人とみられる2人のパレスチナ人の大規模な捜索を開始した。この前には、アル・アクサモスクの敷地内で、イスラエル人とパレスチナ人の間で激しい衝突が起きていた。容疑者の氏名はアサド・ユセフ・アル・リファイ（19）とスービ・イマド・アブ・シュカイル（20）だ。

「ユダヤ人はアル・アクサを訪問することはできるが、礼拝はしない」という長年の合意に反して、アル・アクサでのユダヤ人礼拝者が増加していることに対し、パレスチナ人は怒りを感じている。

パレスチナのアッバース大統領は、さらなる暴力行為を引き起こす恐れがあると警告し、エラドでの襲撃を非難した。

しかし、ハマスとパレスチナのもう一つの武装組織であるイスラム聖戦は、今回の襲撃はアル・アクサでの騒動が引き起こした当然の結果であると示唆した。

ハマスのスポークスマンであるハゼム・カッセム氏は、「この襲撃事件は、占領軍による聖地への攻撃に対する、国民の怒りを表すものだ」と述べた。「アル・アクサモスクでの襲撃には、罰を下す必要がある」

また、ジェニン知事のアクラム・ラジューブ准将は、イスラエルの政策が今回の殺人事件の原因であるとして非難した。ラジューブ准将はアラブニュースに対し、イスラエルには「すべてはイスラエルのものであり、パレスチナ人には何も与えないという人種隔離政策があります。パレスチナ人の間に怒りが沸き上がっているのはそのためで、彼らはその代償を血で払っています。パレスチナ人が苦しんでいるのは、ナフタリ・ベネット首相率いる、恥知らずのイスラエル政府の政治的危機のせいなのです」 と語った。

「イスラエル人に対して行われる攻撃はすべて、政治的地平の欠如と占領によるパレスチナ人の弾圧、そしてイスラエル軍の保護下で、入植者たちがパレスチナ人を攻撃することを許可したせいなのです」とラジューブ准将は続けた。

またイスラエル側は、警備を強化し、パレスチナ人に対する経済的措置を取り、必要なサービスを停止して懲らしめることで解決策を見出そうとしたが、何もうまくいかなかったという。

「したがって彼らに残された道は、パレスチナ人に自由な未来への希望を与える政治的な解決であり、私はそれがうまくいくと確信しています」と述べた。「問題は、イスラエルがパレスチナの人々を怒らせ、苦しみを増大させるようなあらゆる手段をとっていることです。イスラエルは、パレスチナ側とイスラエル側の安全と安定を生み出すことにつながるあらゆる選択肢から逃げているのです」

ジェニン近郊の村ルンマナに住むシュカイル容疑者の祖父スービハト氏は、電気工事業者である孫はいかなる政治団体にも属さず、「宗教的に高い道徳心を持ち」、村では人気者だったと語った。

一方でスービハト氏は、「占領下にある他のパレスチナの人々と同様に」、孫は「アル・アクサと仲間のパレスチナ人に対する圧力と継続的な侵略に耐えられなかったのです」と付け加えた。

孫と最後に連絡をとったのは木曜日の午後で、シュカイル容疑者はイードのためラマッラーに行ったという。

スービハト氏は、金曜日の午前4時、ガリラヤのジェイデット・アルマクルにある職場で、イスラエル警察がシュカイル容疑者の父親を逮捕したと主張した。

スービハト氏はまた、エラドでの襲撃やパレスチナの若者が行ったその他の 「作戦 」の原因はイスラエルにあると非難し、「イスラエル国家がパレスチナの人々に対して日々行っている犯罪行為や、アル・アクサモスクへの侵攻や侵害 」のせいであると述べた。