• MEKがセキュリティインフラ、カメラ、サーバーを標的とし、反対意見のメッセージ放送を実施
• 1989年6月3日、ホメイニ師が逝去し、現最高指導者のアリー・ハメネイ師が後任に就任した

レイ・ハナニア

シカゴ：国が世界で最も抑圧的な国家の一つを築いたホメイニ師の命日を迎える準備を進める中で、イランの反体制派活動家が国の治安組織の一部を混乱させたと、政府高官がアラブニュースに語った。

反体制派は、複数の都市でカメラネットワークやサーバーなどのセキュリティシステムを掌握し、それらを使って全国の58万5000台以上の携帯電話にテキストメッセージを送り、「政権交代」を求め、「不満を抱えた国民は破壊的な国家政策にうんざりしている」と述べた。

パリに拠点を置くイランの国民抵抗評議会の外交委員会メンバーであるアリ・サファビ氏は、アラブニュースに次のように語った。「反政府運動参加者を特定し拘束するために設置された5,000台以上の監視カメラとそのサーバー数百台の占拠は、イランの主要な反政府組織であるイラン国内のムジャヒディン・ハルクに属する抵抗組織が1月末から実施している一連の同様の攻勢における最新の措置です」

「こうした大胆な作戦は、無敵の存在感をどこにでも誇示しようとする政権の努力を弱めるものです。より重要なのは、最高機密であり厳しく管理されている政府機関に容易に侵入し、損害を与えることができる組織的な反対運動が存在することをイラン国民に知らしめ、支配的な神権政治に反抗し抵抗するよう勇気づけることです」

サファビ氏によると、このセキュリティシステムは、ホメイニ廟、政府機関、テヘラン市内の重要な場所を監視し、最高指導者アリー・ハメネイ師、イラン大統領イブラヒム・ライシ氏、諜報治安省、イスラム革命防衛隊、国家治安部隊司令部の事務所の監視に使用されているとのこと。

テヘラン最大の自治体に属する150か所以上の拠点も占拠され、イランの反体制派指導者の写真とともに「ラジャヴィ万歳、ハメネイに死を」といったスローガンが流れた。

また、イラン治安総局が管理する168台のコンピューターサーバーや、イラン国民の日常生活を監視するためのカメラも差し押さえられた。

MEKとNCRIは、昨年大統領に就任したライシ氏が、1988年に3万人以上の政治犯を虐殺した責任があると非難している。ノーベル賞受賞者25人の支援を受け、反体制派はアントニオ・グテーレス国連事務総長に対し、この虐殺に関する国際調査委員会の実施を要請している。

NCRIは、米国上院・下院の数百人の議員から支持を得ており、イランの反体制派が継続的な破壊活動を行い、圧政にダメージを与えたと自負している。

1979年2月、イランの支配者であったレザー・パフラヴィー国王が全国的な抗議運動に直面して国外脱出した数週間後に、ホメイニ師がイランを支配した。ホメイニ師は、終身指導者であることを宣言し、新たな宗教独裁体制を作り上げた。1979年11月4日、ホメイニ師の信奉者たちはアメリカ大使館を襲撃し、アメリカ人52人を人質に取り、444日間にわたり投獄した。

ホメイニ師は1989年6月3日に死去し、ハメネイ師が後継者となった。ハメネイ師は、1万人以上の反体制派を処刑し、40か国以上で数百人の反体制派を暗殺し、抗議デモの際に数千人以上の市民を殺害した体制を統括している。