• テヘランの銀行の金庫160個の中身を持ち去ったとして、強盗容疑者13人が逮捕された
• 10人がイランで逮捕され、他3人は未確認の国で拘束された

テヘラン：窃盗罪で有罪判決を受け、テヘラン郊外に拘束されているイラン人男性8人が、指を切断される切迫した危険にさらされている、とNGOが金曜日に警告し、この処罰は「非人間的」だと非難した。

イランのABC（Abdorrahman Boroumand Center for Human Rights、アブドルラフマン・ボロマンド人権センター）は声明の中で、この男性たちは大テヘラン刑務所に収容され、片手の指が切断されるのを待っていると述べた。

そのうち3人はわざわざ切断のためにイラン北西部のオルミエ刑務所から移送されてきたという。
さらに、テヘランのエビン刑務所で指を切断するためのギロチンのような装置が稼働すれば、この処罰が実行されるという。

6月8日、8人全員が指を切断するためエビンへ移送するよう召喚されたが、理由は不明だが延期された。
ABCは、クルド人権ネットワークとの共同声明で、この装置がエビンの診療所に設置され、ここ数日で少なくとも1人の指の切断に使用されたという「信頼できる報告」があることを懸念していると述べた。

ABCのロヤ・ボロマンド事務局長は、「このような残虐で非人道的な処罰を行うことは、人道と良識の最低基準に違反する」と述べた。

「国際社会は、この切断の実施を阻止するために緊急に対応することができますし、そうすべきです」とボロマンド事務局長は付け加えた。
イランでは指の切断は認められているが、これまでほとんど実施されてこなかった。

ABCは、1979年のイスラム革命以降に出された切断刑に関する少なくとも356件の判決について報告を集めたと述べ、実際の件数はそれよりはるかに多いと思われると付け加えた。イランの刑法によると、刑が執行された場合、彼らは右手の指4本を切り落とされる。

処罰が保留されていることへの懸念は、物価上昇への抗議を背景にイランで処罰の執行数が急増していることに人権団体も警鐘を鳴らしていることに起因する。

ノルウェーに拠点があるイラン人権団体によると、2022年の最初の5ヶ月間にイラン当局によって少なくとも168人が処罰され、前年同期より50％多くなっている。

これとは別に、首都の銀行支店から160個以上の金庫の中身を持ち去ったとして、強盗の容疑者13人を逮捕したとイランの司法当局が発表した。テヘランのアリ・サレヒ主任検事は、司法当局のミザンオンライン通信社の報道を引用して、「メリ銀行の強盗容疑で13人が逮捕され、大量の盗品が発見された」と述べた。

メリ銀行の発表によると、強盗は日曜日の祝日を利用して、テヘランの主要幹線道路であるエンガラブ通りにある支店に侵入した。

強盗は裏口の鍵をこじ開け、レンタル品の168個の金庫の中身をつかみ、同じ裏口からドアに鍵をかけて逃走した。サレヒ氏は、10人の容疑者がテヘランとイラン北部で逮捕され、他の3人は近隣国で拘束されたと述べたが、その国の名前は明らかにしなかった。

サレヒ氏は「エマーム・ホメイニー国際空港にあった車両から大量の盗品が発見された」と述べた。

テヘラン警察のホセイン・ラヒミ長官によると、海外に逃れた逃亡者たちはインターポールとの「良好な協力関係」のおかげで拘束され、イランに送還されている最中だという。

ラヒミ長官は国営テレビに対し、「銀行の従業員は誰も強盗に加担していない」と述べ、銀行には約1ヶ月前に警備上の弱点があることを通知していたと付け加えた。

国営テレビは、イランで拘束されたとする人々が囚人服を着て壁に向かっている様子を放映した。イランの他の報道機関は、宝石類、金貨、現金など、回収された盗品とされるものの画像を公開した。

AP