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イスラエル首相「イランへの対抗がバイデン氏訪問時の最重要課題」

イスラエルのヤイール・ラピード首相が、エルサレムで開かれた週次閣議で発言している。(AP)
イスラエルのヤイール・ラピード首相が、エルサレムで開かれた週次閣議で発言している。(AP)
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11 Jul 2022 01:07:40 GMT9
11 Jul 2022 01:07:40 GMT9
  • イランは先に、ウラン濃縮の新たな進展をIAEAに報告した
  • イスラエルは、イランと世界の大国が結んだ2015年合意の再建に反対している

エルサレム:ヤイール・ラピード首相は10日、米国のバイデン大統領が今度イスラエルを訪問する際、イランに対抗するための共同行動の拡大が最重要課題になるだろうと述べ、イランの核開発の野望に対する「断固とした」対応を求めた。

ラピード首相は、7月1日に就任して以来、2回目の閣議の挨拶で、13日にエルサレムに到着する予定であるバイデン氏を、「イスラエルがこれまでに持った米政界の親友の一人」と呼んだ。

今回の訪問は、「何よりもまずイランの問題に焦点を合わせるだろう」とラピード氏は述べた。同氏は、11月1日に予定されている選挙までイスラエル暫定政府の首相兼外相を務めている。

週末に発表された国際原子力機関(IAEA)の報告書によると、イランはIAEAにウラン濃縮能力の強化について報告した。

「昨日、イランが、同国が署名した合意に完全に違反して、高性能遠心分離機の中でウランを濃縮していることが明らかになった」とラピーbあド氏は10日、述べた。

「国際社会は断固とした対応を取らなければならない。つまり、国連安保理に戻り、制裁メカニズムを全力で活性化させるということだ」と同氏は付け加えた。

イスラエルは、イランと世界の大国が結んだ2015年合意の再建に反対している。その合意により、イランの核開発の抑制と引き換えに制裁が緩和された。

米国が2018年にドナルド・トランプ大統領(当時)の政権下でその合意から離脱すると、トランプ氏は次にイランへの厳しい制裁を再開した。

イスラエルの多くの人はその展開を歓迎した。それがきっかけとなりイランは、核合意の下で交わした核に関する約束の多くから手を引いた。

米国との間接協議を含む、核合意の立て直しに向けた協議が昨年4月、ウィーンで始まったが、3月以降行き詰まっている。

イランの核開発の他にも、イスラエルは、イランがレバノンの組織ヒズボラを支援していることに警戒感を強めている。

イスラエルはまた、イランの工作員がイスタンブールでイスラエル人を誘拐・殺害する計画を立てていると非難している。

「イスラエルは、イランが我々を攻撃しようとするのを見過ごしはしない」とラピード氏は述べた。「我々は、バイデン大統領とそのチームと、あらゆる脅威に対する安全保障協力の拡大について話し合うだろう」

米国家安全保障会議のジョン・カービー広報官は7日、特にイランに対抗する防空などの問題に関して「協力を強めること」が、バイデン氏が中東を訪問している間、議題になるだろうと述べた。

バイデン氏の訪問先にはサウジアラビアも含まれている。

AFP

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