Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • イエメン、フーシ派の停戦協定順守へ国際的な圧力強化を呼びかけ

イエメン、フーシ派の停戦協定順守へ国際的な圧力強化を呼びかけ

国際社会に認知されているイエメン現政府は、イエメンの永続的な平和を達成し、国連の仲介による停戦措置をより強固なものにしていく決意を改めて表明した。(ファイル写真:ロイター)
国際社会に認知されているイエメン現政府は、イエメンの永続的な平和を達成し、国連の仲介による停戦措置をより強固なものにしていく決意を改めて表明した。(ファイル写真:ロイター)
Short Url:
17 Jul 2022 08:07:00 GMT9
17 Jul 2022 08:07:00 GMT9
  • イエメンのラシャド・アル・アリミ大統領指導評議会議長は、サウジアラビア主導の連合国およびアラブ首長国連邦(UAE)からの軍事、経済、人道支援により、これまでのところイエメンは崩壊を免れている状態だと語った。

サイード・アル・バタチ

ムカッラー:国際社会に認知されているイエメン現政府は、イエメンの永続的な平和を達成し、国連の仲介による停戦措置をより強固なものにしていく決意を改めて表明するとともに、国際社会に対し、フーシ派が停戦を履行し、タイズへの包囲を解くよう要求することを呼びかけた。

この内容を含む声明をイエメン政府が発表したのは16日、ジェッダで行われた同国大統領指導評議会のラシャド・アル・アリミ議長と米国のブリンケン国務長官およびレンダーキング イエメン担当特使の会談の後のことである。

アル・アリミ議長は、世界、特に米国は、イランが支援するフーシ派に対し、停戦を完全に守り、タイズ市内の道路を開放するよう圧力を強めるべきだと、米政府関係者に伝えた。

また、イエメン政府は、国連決議に基づく真の「公正で包括的な」和平に尽力しているとアル・アリミ議長は強調した。

国営SABA通信によると、イエメンの現在の指導者である議長は、サウジアラビア主導の連合国およびアラブ首長国連邦(UAE)からの軍事、経済、人道支援により、今のところイエメンは崩壊を免れている状態だと語ったとのことである。

ブリンケン米国務長官は会談後に、「停戦に関するイエメン政府の勇気あるリーダーシップを歓迎します。タイズへの交通の再開に向けて、フーシ派側の意味のある行動が必要になっています」とツイートした。長官はまた、休戦を尊重していることについてアル・アリミ議長に謝意を示した。

国連の仲介による2カ月間の停戦は4月2日に発効し、6月にさらに2カ月間更新された。この停戦措置の下、イエメン政府は敵対行為を停止し、サヌア空港からの民間便の出発を容易にし、フーシ派発行のパスポートを持つ乗客の出国を認め、ホデイダ港への規制を緩和し、タイズの道路開放に関する国連提案にも同意した。

政府側のこうした前向きな対応にもかかわらず、フーシ派は、タイズ周辺の幹線道路と一部の小規模道路の開通を求める国連のグルンドベルグ特使の提案を拒否し、代わりに荒廃した道路1本を一方的に開通させただけであった。

同じく16日、イエメン政府は、バイデン米大統領がジェッダでサウジアラビア政府関係者と会談した後に発表された、停戦措置を強化・延長し、イエメン戦争を終結させるための持続的な和平協定としていくことを支持する米サウジ両国の共同声明に、歓迎の意を表明した。

イエメン政府は、声明の中で次のように述べている。「私たちは、両国による大統領指導評議会とその停戦への役割とコミットメント、さらに燃料の輸入やサヌアからのフライト再開の促進を含む国中のイエメン人の生活改善に貢献した方策への全面支援の確約を、非常に高く評価しています」

米国とサウジアラビアはまた、フーシ派が戦争終結のための和平交渉に参加し、援助物資の配給への障害を一切排除するよう求めた。

タイズ在の関係者たちは、フーシ派による包囲の解除に向けた国際的な圧力がなければ、停戦もは危ういままだろうと述べている。

アンマンで行われたタイズに関する協議におけるイエメン政府代表団のアブドゥル・カリーム・シャイバン代表は、「タイズの道路の封鎖を解くことは、フーシ派はもちろん、国際社会の信頼性を示す重要なポイントです」と、アラブニュースに対して語っている。

なお、これも同じく16日、イエメンの国営通信は、同国のマイーン・アブドルマリク・サイード首相がドイツで手術を受けた後、良好な健康状態にあり、近く帰国して職務を再開するだろうと報じている。

 

 

特に人気
オススメ

return to top