• 住民や地元メディア報道によると、フーシ派はアル・バイダのガイファにあるフブザ村の住民が味方工作員を暗殺したとして同村を包囲した
• 隣接するマアリブ市を拠点とする親政府派のアル・バイダ県知事によると、フーシ派の攻撃により多数の民間人が死亡・負傷した

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー：イエメン政府と権利活動家らが水曜日に発表したところによると、イランが支援するフーシ派は、イエメン中央部のアル・バイダ県にある小さな村を包囲し、家屋への無差別爆撃を開始した。

住民や地元メディア報道によると、フーシ派はアル・バイダのガイファにあるフブザ村の住民が味方工作員を暗殺したとして同村を包囲した。

村の住民はフーシ派からの嫌疑を否定した。部族による仲介が行われたが、フーシ派に村の包囲・砲撃をやめるよう説得することはできなかった

イエメン政府は、フーシ派が村を包囲しているため負傷者や子供・女性を含む人々が外に出ることができないことを指摘し、フーシ派が包囲・攻撃を止めなければ村に人道的危機が起こると警告した。

イエメン政府はツイッターに次のように投稿した。「政府は #フーシ派 による #アルバイダ 県フブザ村への攻撃・包囲を最も強い言葉で非難する。包囲によって食料・医薬品を届けることができなくなっている」

政府は、国内の暴力を大幅に減らしている国連仲介停戦をフーシ派が毀損しようとしていると非難した。「このような継続的な攻撃は、停戦やそれを延長する努力を毀損するものだ」

地元の活動家らは、フーシ派が主張を立証できたら仲間を引き渡すと約束した部族民の書簡を広めた。

フーシ派はこの仲介を拒絶し、先週近傍の検問所で村の住民らを殺害した武装者らをフブザの部族がかくまっていると主張した。

また、隣接するマアリブ市を拠点とする親政府派のアル・バイダ県知事によると、フーシ派の攻撃により多数の民間人が死亡・負傷し、負傷した13才のザイド・サレハさんを病院に搬送するのをフーシ派が妨害しているという。

同県知事はフーシ派に対して村への攻撃をやめて撤退し包囲を終わらせるよう求め、国際人権団体に対してはフーシ派に圧力をかけてアル・バイダの住民の殺害をやめさせるよう呼びかけた。

同県知事は声明の中で、「民間人を標的としたこのような犯罪は、イエメンの平和と脆弱な国連仲介停戦に対する真の脅威である」と述べた。

イエメンの人権省も、フーシ派が兵士殺害を口実に村を攻撃していると非難し、フーシ派が攻撃を続ければ「人道的大惨事と大量殺人」が起こると警告した。

フーシ派は昨年10月、中央部のマアリブ県南部の政府支配地域に異例の侵攻を行った直後に同県のアブディヤ地区を包囲した。

国際的な呼びかけや政府による大きな外交努力にもかかわらず、フーシ派は包囲停止を拒否した。フーシ派による激しい砲撃により、住民は最終的に武器放棄や他の地域への避難を余儀なくされた。