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米国との緊張が緩和する中、イランは首尾一貫しないメッセージを送る

2020年1月8日にIran Press通信社の映像から得た画像には、イラクのアル・アサドにある米軍基地に対してイランから発射されたロケットが写っている。(Iran Press/AFP)
2020年1月8日にIran Press通信社の映像から得た画像には、イラクのアル・アサドにある米軍基地に対してイランから発射されたロケットが写っている。(Iran Press/AFP)
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10 Jan 2020 08:01:35 GMT9
10 Jan 2020 08:01:35 GMT9
  • ハッサン・ロウハニは、基地に対する爆撃は国連憲章に基づく正当な自衛行為であると述べる
  • ドナルド・トランプ米国大統領は、基地に対する爆撃に対して軍事的な報復はしないと伝える

テヘラン:イランは、米国との緊張が和らいだかと見える木曜日、首尾一貫しないメッセージを送った。ハッサン・ロウハニ大統領は、米国が「別の過ち」を犯したならば「非常に危険な対応」をすると警告し、一方、上級司令官はイランのトップの将軍の殺害に対して「厳しい復讐」を誓っている。

イランがイラクにあるアメリカ軍が駐留する2つの軍事基地に対し一連の弾道ミサイルを発射したが、犠牲者が出なかったのを受け、水曜日に双方は一歩退いたように見えた。イランは、この攻撃は今週初めにイラクでこの地域の安全保障戦略の立案者であるカッセン・ソレイマニ将軍を殺害した米国による爆撃に対する報復であると述べた。

ロウハニは、基地に対する爆撃は国連憲章に基づく正当な自衛行為であると述べたが、「米国が別の過ちを犯したならば、非常に危険な対応を受けるだろう」と警告した。

ミサイル攻撃の開始に加え、イランはドナルド・トランプ大統領が2018年5月に撤退した2015年の核取引に含まれる残りのコミットメントも放棄した。しかし、ロウハニは木曜日、イランは国連の査察官への協力は継続すると述べた。

上級イラン軍司令官は、より反抗的な語調を強めている。

半官的なTasnim通信社によれば、イランの参謀本部のメンバーであるアブドラ・アラギは、同国の革命警備隊は「近い将来、敵に対しより厳しい復讐を課す」と述べたという。

Tasnim社はまた、ミサイル攻撃は「私たちの能力の一部を現したにすぎない」と言う革命防衛隊のアリ・ファダヴィ司令官代理の言葉を引用した。

「私たちは、イラクにある米軍基地の中心に数十発のミサイルを撃ち込んだが、大きな被害を与えることはできなかった」と彼は述べたという。

水曜日、トランプは基地に対する爆撃に対して軍事的な報復はしないと伝えた。これにより、両国を全面戦争の瀬戸際に導いた現在のにらみ合いが解消されるかもしれないという期待が高まった。

ロウハニ は木曜日、ボリス・ジョンソン首相と電話で会談し、英国にソレイマニの殺害を非難するよう促した。

イランの精鋭部隊であるコッズ部隊の長として、ソレイマニはこの地域全体に代理武装勢力を動員し、また2003年の米国主導によるイラク侵攻に遡るアメリカ人に対する致命的な攻撃の首謀者とされていた。イランでは、彼は多くの人々から、ダーイシュのグループを打ち破り、西側諸国の覇権に対する抵抗において重要な役割を果たした国民的英雄と見なされている。

シリアとイラクにおいてISに対抗する軍隊を率いるソレイマニの努力がなければ、「今日のロンドンに平和と安全はなかっただろう」と、ジョンソンとの電話ついてツイートしたアリレザ・モエジ副大統領はロウハニの発言を引用した。

ダウニング街は、この電話があったことを確認し、ジョンソンがアラビア湾岸における「敵対行為の終結」を要請したという。また、英国は核取引を支持しており、イランが全面順守に復帰するよう促したという。

AP通信

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