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リビアの首都で激しい武力衝突の後、荒廃した通りを民兵がパトロール

保健省は、土曜日の武力衝突で32人が死亡し、159人が負傷したと発表した。(AP)
保健省は、土曜日の武力衝突で32人が死亡し、159人が負傷したと発表した。(AP)
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29 Aug 2022 12:08:45 GMT9
29 Aug 2022 12:08:45 GMT9
  • イスラム協力機構は冷静さと対話を呼びかけた
  • 8月27日土曜日の死者には、コメディアンのムスタファ・バラカ氏が名を連ねる

アラブニュース

ジェッダ:リビアの首都トリポリでは、32人が死亡した武力衝突により、数カ月続いた比較的平穏な日々に終止符が打たれた。翌日曜日、荒廃した通りを民兵がパトロールしていた。

トリポリでは、対立する政府の支持者間での衝突が新たな大規模紛争の恐怖を巻き起こした後、飛行機の運航が再開され、商店も再開された。

イスラム協力機構(OIC)は、リビアの全当事者に対し、暴力行為を中止し、市民を保護し、事態悪化を防ぐよう呼びかけた。

また、重大な岐路にあるリビアが対立を解決するために、平静さを取り戻して対話に臨み、リビア国民に苦難を与えず、さらなる危険を回避するよう求めた。

OIC事務局は、トリポリの治安情勢を非常に懸念しながら見守っていると述べた。

また、OICはリビアとリビア国民の安全、安定、安心に対して取り組むことを再確認した。

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、暴力行為の即時停止と、この行き詰まりを解消するための対話を呼びかけた。

保健省は、土曜日の暴力行為で32人が死亡し、159人が負傷したと伝えた。

死者の中には、民兵や汚職を揶揄するソーシャルメディア動画で知られるコメディアンのムスタファ・バラカ氏が含まれていた。

彼は、ソーシャルメディア上でのライブ配信の最中に撃たれたと伝えられている。彼が意図的に狙撃されたのか否かは明らかではない。

現在の膠着状態は、12月の選挙実施の失敗と、アブドゥル・ハミド・ドベイバ首相の退任拒否に端を発している。

今回の戦闘は、リビアの支配権をめぐって対立するドベイバ政権とファティ・バシャガ政権の支持者間で、数ヶ月間かけて緊張が高まった後に発生した。

昨年、国連主導の和平プロセスの一環として首都に設置されたドベイバ政権は、次期政権は選挙で選ばれるべきだと主張し、バシャガ氏の就任を阻んできた。

バシャガ氏は今年初め、リビア東部の議会によって任命され、東部軍最高責任者のハリファ・ハフタル氏が後援者となっている。

元内相のバシャガ氏は、当初、暴力によるトリポリでの権力奪取の可能性を否定していたが、その後、武力に訴える可能性を示唆した。

直近の危機では中立と見られていた一部の武装集団は、今週末、バシャガ氏による二度目の首都への侵入を阻止するため、ドベイバ氏の支援に回った。

両者は非難の応酬を繰り広げる一方、世界各国は冷静さを訴えた。

土曜日の夜、ドベイバ氏は、護衛に囲まれながら、政権を支持する戦闘員らに声を掛ける自身の動画を投稿した。青いシャツを着た彼は、護衛が付き添う中、支持者らと握手をし、自らの写真を撮った。彼は、自身のTwitterアカウントに投稿した「攻撃の終わり」と題した動画において、「この国を悪人に任せるわけにはいきません」と語った。

8月28日日曜、彼は戦闘による被害調査のために2つの委員会を作ると述べた。

ドベイバ氏の国民統一政府は、今回の戦闘は、流血を避けるために西部の都市で行われていた交渉が決裂した後で発生したと発表した。

バシャガ氏は、そのような交渉の存在を否定し、ドベイバ氏の「非合法」政権が「権力にしがみついている」と非難した。

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