• 人口が密集しているタイズ市が繰り返し攻撃され、数十人が死傷
• フーシ派は、包囲されているタイズ市とアデンとを結ぶ唯一のライフラインである道路を封鎖しようとした

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー：イエメン政府は、親イラン武装組織フーシ派が最近行ったタイズへの破壊的な攻撃に抗議し、ヨルダンで行われているフーシ派との和平交渉から離脱した。公式通信社が報じた。

国連が仲介した停戦協定に基づき、停戦違反に関するフーシ派との協議に参加するよう命じられたイエメン政府軍は、アンマンでの会議をボイコットすると発表した。その前にフーシ派は人口が密集しているタイズ市を繰り返し攻撃した。数十人の兵士が死傷し、停戦を強化しイエメン内戦を平和的に終わらせる努力がさらに台無しになった。

イエメンの委員会は声明で、フーシ派は包囲されているタイズ市とアデンとを結ぶ唯一のライフラインである道路を封鎖しようと試み、爆発物を仕掛けたドローンや弾道ミサイルを発射し、国中の増援部隊を集結させるなどして停戦違反を続けたと発表した。

同委員会は「追って通知があるまで」フーシ派との会議をボイコットすることを決定した。29日、タイズ郊外で激しい衝突があり、少なくとも政府軍兵士10人が死亡、7人が負傷した。フーシ派は23人が死亡、30人が負傷した。その前にフーシ派はタイズ西部で政府軍を迫撃弾で攻撃し、政府の支配下にある唯一の道路を制圧しようとした。

地元当局者と住民によると、フーシ派は29日夜、タイズの西の入口で新たな攻撃を開始し、アル・ダバブ通り沿いに配備された政府軍に人的損害を与えたという。

アンマンにいる合同委員会が緊張緩和やタイズにいる数千人の苦しみの軽減について議論しているまさにその時、フーシ派はタイズ市を封鎖しようとした、とイエメン政府関係者は述べた。タイズにいるイエメン軍将校アブドル・バシット・アル・バヘル氏は30日、アラブニュースに対し、フーシ派がタイズに「前例のない」攻撃を行った結果、4月2日に停戦が始まって以降、政府軍は最も多くの死傷者を出したと話した。

「激しい砲撃に援護され、フーシ派は狂ったように我々を攻撃した」とアル・バヘル氏は話した。フーシ派は、イッブ州から来た戦闘員を含む新たな増援部隊をタイズ郊外に集結させた、と同氏は付け加えた。「彼らは、食料や人道支援、子供のミルクの運搬に使われている、残った主要道路を封鎖しようとしている」

時を同じくして、イエメンのアハメド・アワド外相は次のように述べた。「私はティム・レンダーキング米イエメン担当特使、イエメンを訪れているEU代表団のガブリエル・ビナルス団長と現状について話し合い、フーシ派がイエメン人の命を危険にさらすのを阻止するためにさらなる行動を取るよう呼び掛けた」

アワド氏はレンダーキング氏との電話会談で「フーシ派がタイズ市とアデン市とを結ぶ唯一の道路を封鎖しようとしていることについて警告した。これらの侵略的行為を非難し、違反行為をやめさせるためにフーシ派に最大の圧力を掛けるよう求めた」