
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:ホデイダの国連監視団は、イランが支援するフーシ派に対し、イエメン西部ホデイダ市での「相当数の」配備を減らすよう要請し、いかなる軍事行動も国連が仲介した停戦とストックホルム合意を脅かすだろうと警告した。
国連ホデイダ合意支援ミッション(UNMHA)は、同市にフーシ派の戦闘員が多数配備されたのを確認しており、同国の脆弱な停戦を揺るがしかねない軍事活動への懸念が生まれていると発表した。
「ストックホルム合意に従い、ホデイダには軍事的示威行為がないようにしなければならない。UNMHAはフーシ派指導部に対し、全てのイエメン人の利益のために、ホデイダ合意の条項を順守し、激化につながりかねない行動を控えるよう求める」とUNMHAは声明で発表した。
昨年末、「イエメンにおける正統性回復のための連合軍」が支援する軍事計画の一環として、イエメン政府の合同部隊が、国内の他の戦場を強化するためにホデイダ市内および同市周辺の拠点を一方的に放棄して以来、ホデイダの情勢は比較的落ち着いている。
地元の軍当局者とアナリストはアラブニュースに対し、「フーシ派は最近、大規模な軍事パレードに備えてホデイダに部隊と装備を集めたが、ホデイダ州内に残っている政府の飛び地を攻撃する可能性を排除していない」と述べた。
イエメンの軍事アナリストであるモハメド・アル・クマイム准将は、フーシ派は軍事パレードのために部族民と軍用装備品を、アムランやダマールなど、彼らの支配下にある高地からホデイダに運んだと述べた。
アル・クマイム氏によると、フーシ派は、停戦中で連合軍の戦闘機が不在なのをいいことに、戦場に戦闘員を増派し、教化キャンプを通じて数千人を兵士として採用し、サヌア、アムラン、ダマールで軍事パレードの準備をしたという。
フーシ派のヘリコプターは2015年初頭以降初めてタイズの戦場の上空を飛んだ、と同氏は補足した。
「フーシ派は、強大な軍事力を持っており、和平を受け入れるつもりはないと主張したいのだ。彼らはまた、軍事力を行使する意思があるというメッセージを支持者に送りたいのだ」とアル・クマイム氏は述べた。
米国のスティーブン・ファギン駐イエメン大使は、フーシ派がこの3日間、タイズ西部のアル・ダバブ地域を繰り返し攻撃し、数十人を死傷させたことを非難した。
同氏は対立する両派閥に対し、国内で暴力を煽るのをやめるよう促した。
「私は、フーシ派が停戦協定に真っ向から違反してアル・ダバブを攻撃したことを深く憂慮している。さらに激化するのを避けるため、私は全ての当事者に対し、軍事調整委員会への完全参加を継続するよう求める」とファギン氏は声明で述べた。
フーシ派による数百件の違反行為の報告が確認されているが、国連が仲介した、フーシ派と国際的に承認されたイエメン政府の停戦はおおむね維持されており、犠牲者の数は4月2日以降大幅に減少している。