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フーシ派スローガンを唱えることを拒んだとして、イエメンの生徒が退学処分に

2022年、8月8日、タイズの学校で、新学期の始まりを祝うイエメンの生徒たち。しかし、フーシ派支配地域の生徒たちは武装組織の威嚇により抑圧されている。(File/AFP) 
2022年、8月8日、タイズの学校で、新学期の始まりを祝うイエメンの生徒たち。しかし、フーシ派支配地域の生徒たちは武装組織の威嚇により抑圧されている。(File/AFP) 
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06 Sep 2022 05:09:38 GMT9
06 Sep 2022 05:09:38 GMT9
  • 住民は退学させられた少女を支援し、自身のイデオロギーを子どもたちに押し付けようとする武装勢力を非難

サイード・アル・バタティ

アル・ムカッラー: フーシ派が掌握しているサヌアにある高校がこの武装組織のスローガンを唱えることを拒んだ生徒を退学にしたと生徒の父親が明らかにした。この決定により、イエメン国内では憤激が広がり、生徒の家族への絶大な支持が呼び起こされている。

ファルーク・ジェイバーさんはサナアの高校(校名は明らかにされていない)の校長が、朝の整列の前にフーシ派のスローガンを唱えることを拒んだとして、優秀な生徒であるにもかかわらず、娘のタグレドさんを退学にしたと主張した。

フーシ派は最近、小学校および中等学校の早朝の活動時間に、同派のスローガン「米国に死を!イスラエルに死を!ユダヤ人に呪いを!イスラムに勝利を!」を唱えるようにとの通達を発していた。これは米国およびイスラエルに対抗すると同時に、生徒たちに宗教的価値観を教え込むことを意図したものだとしている。

ジェイバーさんによれば、彼の娘は以前に、宗教行事の間に他の宗派のスローガンを唱えることを拒み、指針に逆らわないようにという彼の願いを退けていた。

「娘は言いました『私は納得できない。たとえ勉強を禁じられても、スローガンは唱えません』」と、父親はフェイスブックに投稿している。そして、様々な理由を並べて娘を説得しようとする教師の努力にもかかわらず、娘は自分の立場を貫いていると付け加えた。

父親の投稿を受けて、イエメン人たちは自身のイデオロギーを生徒たちに押し付けようとするフーシ派を非難し、少女への支持を表明している。父親の投稿には何百もの「いいね」が付き、ソーシャルメディアで広く拡散されている。

率直に発信する著述家であり、かつてイエメンの文化大臣を務めていたハーレド・アル・ルワイシャン氏は、サヌアの多くの人々がこのスローガンを唱えるのを避けるために、金曜日のモスクでの礼拝をボイコットしたと指摘して、フーシ派に対し、学校やモスクで生徒や礼拝者にフーシ派のスローガンを唱えるよう要請するという決定を撤回するよう強く求めた。

「これは馬鹿げたひどい決定だ!生徒を退学にすることは、無実の生徒に死刑を宣告するのにも等しい」とアル・ルワイシャン氏は述べた。

「発言を撤回し、すでに多くの火の手が上がっている国で火を起こすのをやめるべきだ」

イエメン人の中には、退学させられた少女がクラスに戻れるよう、私立学校の学費を負担するための募金活動の開始を呼びかけるものさえいる。

「誇り高い子どもの英雄的な態度だ。この少女は我々皆を代表している」とイエメン空軍のパイロット、アーメド・アル・アシュワル氏はフェイスブックに投稿した。

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