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エジプトで初のサル痘患者を確認

エジプトでは、国内で初めてサル痘の患者を確認した。(File / AFP)
エジプトでは、国内で初めてサル痘の患者を確認した。(File / AFP)
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08 Sep 2022 06:09:09 GMT9
08 Sep 2022 06:09:09 GMT9
  • 42歳の患者は病院で隔離され、容態は安定している

ロンドン:エジプトは水曜日、同国で初めてサル痘の患者を確認したと発表した。患者は欧州在住のエジプト人男性だ。

「保健・人口省は、感染状況の継続的なフォローアップの一環で、エジプト人の一人がサル痘ウイルスに陽性反応を示し、同省が実施する疫学的監視手続きによって感染が判明したと発表した」と声明で述べた。

同声明によれば、42歳の男性は病院に隔離され、容態は安定しているという。

同省は、世界保健機関(WHO)が承認した治療とフォローアップ手順に基づき、この患者の農耕接触者に対しあらゆる健康・予防措置を執ったと付け加えた。

現在進行中のサル痘ウイルス感染症は5月に発生し、その後中東を含む多くの国に広がっている。今回の感染拡大は、新型コロナウイルス感染症の大流行による2年以上の厳しい隔離と健康対策に続いて起こったかたちとなった。

世界保健機関は、サル痘が数十カ国に広がっていることから、世界保健緊急事態を宣言している。

サル痘知っておくべきこと

この3ヵ月間、世界中で2万8,000人近くの患者が確認され、初の死者も確認され始めている。

サル痘は数十年前からアフリカ12カ国で流行しているが、アフリカ大陸での過去の大流行とは異なり、現在では主に性行為によってウイルスが拡散されている。米国での感染の約99%は、これまで男性と性交渉を行う男性(MSM)の間で発生している。アフリカでは、特に子どもたちへの影響が大きい。

この3週間の間にブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)、ランセット、ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)といった主要な医学誌に掲載された研究は、まだ感染拡大初期でたった数百の症例だけを基にしているとはいえ、現在の感染者急増の臨床像を描き出している。

いずれの研究でも、MSMコミュニティがほぼすべての症例を占めている。

3つの研究とも、主な症状についての見解は一致している。「我々から見たコホート群の特性は、(アフリカの)流行地域の過去のアウトブレイクにおいて感染した集団のものと異なる」と、BMJは英国の症例に関する研究で記している。主な症状は発熱と筋肉痛(高確率で発症)の2つで、かさぶたができる皮膚病変も現れる。

しかし細かい症状は様々で、おそらく感染の仕方にもよる。最近の事例では性行為との関連が非常に強いという。

 (ロイター / AFP)

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