Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • ラピード首相:イスラエル・レバノンは海上国境で合意に「至った」

ラピード首相:イスラエル・レバノンは海上国境で合意に「至った」

レバノンとイスラエルの間に外交関係はなく、現在も法的には戦争状態にある。上方にあるのが国境の印となるマーカー。(AFP)
レバノンとイスラエルの間に外交関係はなく、現在も法的には戦争状態にある。上方にあるのが国境の印となるマーカー。(AFP)
Short Url:
11 Oct 2022 08:10:38 GMT9
11 Oct 2022 08:10:38 GMT9
  • 合意文書は水曜日に、イスラエルの安全保障担当閣議と政府の承認を受ける見通し
  • 合意が実現すれば、地中海の東の角で起きている国境問題は解決する

エルサレム:イスラエルとレバノンは洋上国境問題に関し、「歴史的合意」に至ったとイスラエルのヤイール・ラピード首相が火曜日、明らかにした。

「これは歴史的達成であり、イスラエルの安全は強化され、経済は数十億の恩恵を受け、北部国境は安定するでしょう」とラピード首相は述べた。

合意文書は水曜日に、安全保障担当閣議と政府の承認を受け、その後議会で審理を受けると、声明でラピード氏は明かした。

先に、レバノン側の交渉責任者であるブウ・サアブ氏はロイターに、以下のように語っていた。「もしすべてがうまく行けば、アモス・ホッホステイン氏の努力がすぐにも歴史的合意として実を結ぶでしょう」。この発言は、ホッホステイン氏から草案が届いて数分後のものであり、ホッホステイン氏は国境紛争を終わらせるために、数か月にわたりシャトル外交を行ってきた。

イスラエル側で交渉を指揮した国家安全保障担当顧問、エイアル・フラタ氏も、サアブ氏と同様の発言を繰り返した。

「我々の要求はすべて受け入れられ、求めていた修正も行われました。イスラエルの安全保障上の利益は守られ、今や歴史的合意へと向かおうとしています」とフラタ氏は声明で述べた。

紛争には事欠かない両国の歴史にあって、影響する範囲は限られるものの、今回の合意は双方の安全保障および経済上の不安を軽減するものとなるかもしれない。

この合意が実現すれば、地中海の東の角で起きている国境問題は解決することになる。該当海域では、レバノンが天然ガスの探査を予定しており、その近くではイスラエルがすでに商業的に採算可能な量の炭化水素資源を発見している。

イランの支援を受けるレバノンの政党兼軍事組織ヒズボラは、レバノンの領海内でのガス探査活動が可能になるより前にイスラエルが紛争海域の付近で探査活動を行った場合、武力行使も辞さないと警告していた。

「数分前に、最終案を受け取りました…レバノンの要求はすべて考慮に入れられていると感じます。相手側もおそらくそう感じているでしょう」とブウ・サアブ氏は語った。

イスラエルは先週、レバノン側が土壇場で要求した修正案を拒否し、一時は長期にわたる合意への努力が無駄になるかと危ぶまれた。

両国の政府関係者は、過去数日間アメリカの仲介担当を通じて緊密に連絡を取り、主な相違点を解消しようと努めてきた。

レバノンの大統領は、合意はレバノンが承認しておらず、公式には敵だと見なしているイスラエルとの「パートナーシップ」を意味する訳ではないと釘を刺している。

「我々は、この地域で確実に起きようとしている戦争を避ける努力をしているのです」とレバノンの暫定首相、ナジーブ・ミカティ氏は先週述べていた。

イスラエルのカリン・エルハラ・エネルギー相は軍のラジオ局に対し、署名の日付はまだ決まっていないと話した。イスラエルは11月1日に選挙を控えており、合意が議会の承認を必要とするかどうかもいまだ不明である。

ロイター

特に人気
オススメ

return to top