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イランでマフサ・アミニさんに関する抗議活動が6週目に入り、人々がストライキを実施

2022年10月21日に投稿されたUGC動画の一部で、イラン南東部の都市ザヘダンでの抗議活動の様子を撮影したもの。(写真:UGC / AFP)
2022年10月21日に投稿されたUGC動画の一部で、イラン南東部の都市ザヘダンでの抗議活動の様子を撮影したもの。(写真:UGC / AFP)
2022年9月19日、イランの「道徳警察」に逮捕された後に死亡した女性、マフサ・アミニさんの死をめぐるテヘランでの抗議活動で、警察のオートバイが燃えている様子。(WANA via REUTERS)
2022年9月19日、イランの「道徳警察」に逮捕された後に死亡した女性、マフサ・アミニさんの死をめぐるテヘランでの抗議活動で、警察のオートバイが燃えている様子。(WANA via REUTERS)
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24 Oct 2022 12:10:26 GMT9
24 Oct 2022 12:10:26 GMT9
  • イランの厳しい女性の服装規定に違反した容疑で逮捕された22歳のアミニさんの死が、イスラム共和国におけるここ数年で最大の抗議活動に拍車をかけている

パリ:イランでは22日、マフサ・アミニさんが拘束中に死亡したことに端を発した女性主導の全国的抗議活動が6週目に入り、店舗のオーナーや工場労働者がストライキを行ったと活動家が述べている。

イランの厳しい女性の服装規定に違反した容疑で逮捕された22歳のアミニさんの死が、イスラム共和国におけるここ数年で最大の抗議活動に拍車をかけている。

人権団体によると、少なくとも122人が死亡したとされる弾圧にもかかわらず、若い女性たちが先頭に立ってスカーフを外し、反政府のスローガンを唱え、治安部隊に立ち向かっている。

イランの労働週間が始まった22日、活動家は新たなデモの呼びかけを行ったが、インターネットへのアクセスが制限されているため、参加者を把握することは困難であった。

「土曜日… 私たちは自由のために団結する」と、活動家のアテナ・デミさんは、スカーフを着用していない女性が拳を挙げている画像を載せたツイッターの投稿で述べた。

イランのマジッド・ミラフマディ副内務大臣は国営メディアに対し、抗議活動は「最終局面」に入ったと語った。

「いくつかの大学では様々な集会が実施されていますが、それは日々減少しており、暴動は最終局面を迎えています」とミラフマディ副内務大臣は述べた。

ソーシャルメディアチャンネルの1500tasvirは、AFPに「サナンダジ、ブカン、サケズを含む複数の都市でストライキがあった」と伝えたが、一方で「インターネット接続が遅すぎて」インターネット上でその証拠を確認することは困難であると付け加えた。

クルディスタン西部のサケズはアミニさんの故郷であり、先月の彼女の埋葬の際に人々の怒りが爆発し、抗議活動の引き金となった。

ソーシャルメディアで拡散された動画には、イラン最大のキャンパスの1つであるテヘランのシャヒード・ベヘシュティー大学の外でイランの旗を持ち、スローガンを唱える数十人の学生の姿が映っていた。

その中には、着用が義務化されているスカーフを着用していない女子学生もいた。

イラン北西部では、タブリーズ医科大学で行われた抗議活動で、数十人の学生が拍手をしたりスローガンを唱えたりしていたことが、映像で確認できた。

イランは、宿敵である米国が、2015年の核合意の回復を目指した協議で譲歩を得るためにこの抗議活動を利用しようとしていると非難した。

ホセイン・アミラブドラヒアン外相は、「アメリカは我々とメッセージのやりとりを続けているものの、最近イラン国内で起きていることを煽ろうとしています」と述べた。

イランのデモ隊に連帯しているベルリンでの大規模集会の主催者は、「民主的な政府は…イスラム共和国という犯罪国家との交渉を「止める」ように」と呼びかけた。

また、人権団体、正義と人権のためのイラン人(Iranians for Justice and Human Rights)は声明の中で、イラン大使の追放を要求している。

「私たちはイランへの干渉、戦争、イラン国民への制裁を求めているのではありません 」とこの団体は述べている。

「イスラム共和国の指導者、工作員、オリガルヒ、ロビイストに的を絞った制裁を課すよう求めます」

ベルリンの集会には8万人以上が集まり、オーストラリアや日本など世界各地で行われたデモの1つとなった。

イランの教員組合は、人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、少なくとも23人の子どもの命を奪った弾圧に対して、22日と23日に全国でストライキを行うよう呼びかけた。

教員シンジケートの調整評議会(Co-ordinating Council of Teachers Syndicates)は、「座り込み」は学校での治安部隊による「組織的な弾圧」に対するものであると語った。

また、活動家は、抗議活動を鎮圧するために当局が大規模な逮捕と渡航禁止を行い、スポーツ選手や有名人、ジャーナリストがその影響を受けていると非難している。

先週末、スカーフを着用せずに海外で競技を行ったことで自宅軟禁となったとされるイラン人選手が、一夜明けて、インスタグラムで支援者に感謝の言葉を述べた。

エルナズ・レカビ選手(33)は、ソウルで開催されたアジア選手権の種目でヘッドバンドのみを着用し、多くの人がこれをアミニさんに関する抗議活動への連帯の意思を示すものと捉えていた。

レカビ選手は、19日に英雄を迎えるような歓迎を受けて帰国して以来初めてのソーシャルメディア上でのコメントとして、「空港に来て私を歓迎してくれたすべての人に心から感謝します」と述べた。

BBCとロンドンに拠点を置くイラン国際放送は21日、レカビ選手が自宅軟禁状態に置かれていたと報じた。彼女の携帯電話は帰国前に押収されたとされている。

21日、ニューヨークを拠点とするイラン人権センター(Center for Human Rights in Iran)は、国際スポーツクライミング連盟に対し、レカビ選手とすべてのイラン人選手を保護するためにさらなる努力をするよう求めた。

AFP

 

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