• 全国的な抗議活動が、1979年のイスラム革命以来もっとも顕著な騒乱の1つとなっている。
• 国営メディアが報じたところによると、ハメネイ師は2日、抗議行動を支援する米政府関係者は「恥知らず」だと述べた。

ドバイ：イランの治安部隊がデモ参加者を激しく殴打する動画がソーシャルメディアで拡散され、ラッパーから経済学者まで、著名人の逮捕を伴う弾圧が広がっていることに怒りが高まっている。弁護士たちは、7週間におよぶ騒乱の終結を目指している。

9月16日、不適切な服装を理由に逮捕されたマフサ・アミニさんが警察の拘留中に死亡したことを発端とする抗議活動は、社会のあらゆる層の人々による大規模な政治的変化への要求となり、イランの聖職者層を揺るがしている。

最高指導者アヤトラ・アリー・ハメネイ師の死を呼びかける全国的な抗議活動は、1979年のイスラム革命以来もっとも顕著な騒乱の1つとなっている。

国営メディアが報じたところによると、ハメネイ師は2日、抗議活動を支援する米政府関係者は「恥知らず」だと述べた。

「米国を手出しのできない大国だとする考えは間違いだ」とハメネイ師は述べた。「現在の出来事を見ればわかるように、米国は非常に脆弱だ」

広く恐れられている精鋭集団である革命防衛隊隊長の厳しい警告にも抗い、イラン人たちは、流血を伴う弾圧にもかかわらず路上に留まり、命と逮捕の危険を冒している。

ソーシャルメディアで拡散された10月22日付の動画には、テヘラン南部の路上で夜間に十数人の機動隊員が男性を殴打する様子が映し出されている。バイクに乗った警官の一人が彼をひき、別の警官が至近距離から彼を撃っている。ロイターは、この映像の真偽を確認できなかった。

この10月22日の映像について、アムネスティ・インターナショナルは「テヘランから送られてきたこの衝撃的な映像は、イランの治安部隊の残酷さに際限がないことを改めて思い知らせるものだ」とツイッターで述べている。

「不処罰の危機の中、彼らは抗議行動の参加者を残酷に殴打し、撃つ自由を与えられている。@UN_HRCは、これらの犯罪を緊急に調査しなければならない」

抗議者を殴打するその他の動画もネット上で拡散しているが、ロイターはそれらの真偽を確認できていない。

イラン警察は火曜、警察官が市民を殴打する様子を映した動画の詳細を調べるよう特別命令が出されたとする公式声明を出したが、問題の動画の詳細については明らかにしていない。

タスニム通信によると、声明では「警察は過剰で型破りな扱いを認めない。違反した警察官は必ず法律に従って処分される」と発表されている。

人権活動家通信HRANAは、未成年者46人を含む約300人がこの騒動で死亡したと報じた。イラン政府によると、治安部隊のメンバーも少なくとも36人が死亡した。

133の市町村と129の大学における抗議行動で、約300人の学生を含む約14,160人が逮捕されたという。

この危機はイランの通貨にも打撃を与えている。Bonbast.comによると、水曜日、米ドルは非公式市場において342,600リアルで売られており、抗議が始まって以来、7％近く値を下げている。

月曜日の夜、治安部隊は著名な経済学者ダヴィッド・スーリ氏を自宅で逮捕した。ロイターはその真偽を確認できていないが、ソーシャルメディアの投稿によると、警察は彼のノートパソコンと携帯電話を持ち去り、逮捕後、家族に彼がエビン刑務所にいると知らせたという。

イランのメディアは水曜、イランの有名ラッパー、トゥマジ・サレヒの逮捕動画を公開した。そこでは彼は目隠しされ、当局に批判的な過去の発言は本心ではなかったと述べている。

彼は、抗議活動を支持するラップをいくつか公開した後に拘束された。

ロイター