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イエメン治安部隊、シャブワ州のフーシ派組織を摘発

イエメン・シャブワ州の州都アタクで検問をするイエメン親政府治安部隊(2022年1月20日撮影)。(AFP)
イエメン・シャブワ州の州都アタクで検問をするイエメン親政府治安部隊(2022年1月20日撮影)。(AFP)
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04 Nov 2022 01:11:04 GMT9
04 Nov 2022 01:11:04 GMT9
  • 治安部隊は、州都に複数の路側爆弾やその他の爆発物を仕掛けたテロリスト組織の拠点を発見した。
  • また、シャブワ州知事、「イエメンにおける正統性回復ための連合軍」の幹部、その他の治安・軍幹部の暗殺計画も発見された。

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:イエメン南部シャブワ州の治安部隊は、多数の死傷者を出した同地域の治安・軍関係者への襲撃を行ったイランの支援を受けるフーシ派組織を摘発した。

同国の国営通信社SABAは、治安部隊が州都に複数の路側爆弾やその他の爆発物を仕掛けたテロリストの拠点を発見したと報じた。

また、シャブワ州知事や「イエメンにおける正統性回復ための連合軍」の幹部、その他治安・軍幹部の暗殺計画も発見された。

この組織のメンバーは10月に、即席爆発装置を爆発させてジャイアンツ・ブリゲード(Giants Brigades)の要員が乗る軍用車両を大破させ、また元シャブワ治安司令官の車のそばで路傍爆弾を爆発させ、それにより彼の息子が死亡し、他に3人が負傷した。

イエメン当局は今のところ、摘発された組織メンバーの人数や拠点の発見方法を明らかにしていない。

イエメン政府が支配するエネルギー資源の豊富なシャブワ州では、車からの銃撃事件や爆発が相次ぎ、多数の政府関係者が死亡しているため、州都に恐怖が広がっている。

シャブワ州のアワド・アルワゼル知事は、昨年12月に同州で就任して以来、数回の殺害計画を逃れている。

今年初め、ジャイアンツ・ブリゲードによってシャブワ州のバイハン、オウシラン、アイン地区からフーシ派が排除され、同州はフーシ派から解放された。それにより、フーシ派は大打撃を受けた。

治安当局によると、フーシ派はシャブワ州などの解放地域に密かに工作員を派遣し、治安を不安定にしたり、政府指導者を暗殺したりしていたという。

一方、南部の都市タイズのイエメン軍当局者によると、フーシ派は1日の夜、人口の多い同都市の政府支配地域への砲撃と攻撃を続け、2日の朝まで戦闘が続いたという。

政府軍は、市の東部、西部、北部の端に駐留するフーシ派と重機関銃による銃撃戦や砲撃を交えた。

国連主導で4月2日に合意された停戦により、国内の敵対行為は劇的に減少し、サヌア空港からの商業便の再開やホデイダ港への燃料船の入港も実現した。

しかし、2015年初頭からフーシ派の包囲下にあるイエメン第3の都市タイズの人々は、「民兵による、恣意的かつ破壊的な民間人地域への砲撃が止まず、主要道路の封鎖も縮小していない」と述べた。

また、タイズでは、国際援助団体セーブ・ザ・チルドレンが2日、「先月31日にに住宅街で砲弾が破裂し、3歳の男の子とその父親が死亡、他に4人が負傷し、これにより10月の子どもの死亡者数は11人に上った」と発表した。

「私は、タイズの子どもたちに影響を及ぼす武力による暴力行為ががまたもや無謀に行われていることに憤慨しています。10月にタイズで我々のチームが対応した子どもの負傷者は12人で、その半数近くが地雷やその他の爆発物によって手足を失ってしまいました」とセーブ・ザ・チルドレン・イエメンのラーマ・ハンスラージ所長は述べ、「停戦合意後、子どもの死亡率が大幅に低下した」と付け加えた。

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