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ロシアがドローンの見返りにイランに対し高度な軍事用部品を提供、とイギリスが非難

2022年10月17日、ロシアによるキーウへのドローン攻撃で破壊された建物で救助活動を行うウクライナ人消防士。(File/AFP)
2022年10月17日、ロシアによるキーウへのドローン攻撃で破壊された建物で救助活動を行うウクライナ人消防士。(File/AFP)
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21 Dec 2022 12:12:08 GMT9
21 Dec 2022 12:12:08 GMT9
  • ウォレス国防大臣は議会で、「イランはロシアの最大の軍事支援国の1つとなっている」と述べた
  • イギリス、米国、EUはイラン製ドローンのロシアへの供与に関与したとみられているイラン軍関係者、軍需品製造企業に制裁を課した

ロンドン:イギリスは、ロシアが数百機のドローンと引き換えにイランへ高度な軍事用部品の提供を計画していると非難し、20日、ベン・ウォレス英国防大臣は西側諸国に対し、こうした取引を白日のもとに晒すべくより精力的に取り組むよう促した。

ウォレス国防大臣は、ロシア・ウクライナ紛争について議会で演説し、その中で「イランは今やロシアの最大の軍事支援国の1つとなっている。300機を超すカミカゼドローン提供の見返りに、ロシアはイランに高度な軍用部品を提供しようとしている。これは中東地域だけでなく国際社会の安全保障をも損なうもので、私たちは、今まさに私がしているように、この取引を白日のもとに晒す必要がある」と述べた。

ウォレス国防大臣は、ロシアがイランに提供を計画しているとされる軍用部品の種類については、詳細を明かさなかった。 ロイターはロシア国防省とイラン外務省にコメントを求めたが、コメントは得られていない。

ロシアはウクライナの非武装化と民族主義者排除のための「特別軍事作戦」と称し、ウクライナ侵攻を行っている。この侵攻の勃発後、イギリスは西側の同盟諸国と共にウクライナに軍事支援を行ってきた。

20日の早い段階で、EUの外交政策の責任者であるジョセップ・ボレル上級代表は、イランの外務大臣に対し、イラン政府はロシアへの軍事支援を直ちにやめるべきだと伝えた。

イランはロシアへドローンを送ったことは認めたものの、それは2月のロシアによるウクライナ侵攻開始前だったと主張している。ロシア政府はロシア軍がイラン製ドローンをウクライナで使用したことを否定している。

19日、ロシアは数十機の「カミカゼ」ドローンでウクライナを攻撃し、キーウ市内およびその周辺地域にある重要インフラを破壊した。ロシアは1週間足らずの間にウクライナの首都に連続した空爆を行っており、今回の空爆は3度目となる。

「カミカゼ」ドローンまたは「自爆型」ドローンとは安価に製造できる使い捨ての無人航空機で、ターゲットに向かって飛んで行き、急降下し衝撃で爆発する。

イギリス、米国、EUは、イラン製ドローンのロシアへの提供に関与したとみられているイラン軍関係者、軍需品製造企業に制裁を課した。

ロイター

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