• 国連仲介による休戦の延長をフーシ派占領下のサヌアでオマーン調停団が要請

サイード・アルバタティ

アル・ムッカラー、イエメン: 8年ぶりにイエメン南部の都市アデンを中国の外交官グループが訪問している。イエメンの暫定首都で国際的に認知された政府所在地であるアデンへの一連の外国政府からの訪問としては最新のものだ。

駐イエメン中国大使代理のチュー・チン氏に率いられた中国代表団は、マイーン・アブドルマリク・サイード首相を始めとする政府高官らと会談し、アデンの中国領事館も訪れた。

サイード首相と中国代表団は、フーシ側が和平への努力を拒絶していること、そして、中国による人道的援助を通じたイエメンとその政府への支援について協議したと、イエメンの国営通信社が報じた。

サイード首相は中国がイエメンの「主要な貿易パートナー」であると述べ、中国政府に対してアデンでのプロジェクトを継続するよう求めた。プロジェクトには、戦争によって中断されているアデン港のドックが含まれる。

駐イエメン中国大使館は、中国代表団がイエメン外務省の新庁舎を見学し、首相と会談し、車両や衛生用品の地方自治体への提供についての協定に署名し、アデン市内にある中国人船員を称える記念碑を訪れたとツイートした。

イエメン当局者らによると、今回の訪問は習近平中国国家主席とイエメン大統領指導評議会のラシャド・ムハンマド・アル=アリミ議長の12月初旬のリヤドでの会談に続くものだという。

その会談の中で習主席は、戦争で荒廃したイエメンへの中国からの支援の強化を確約した。

今回の中国代表団は、外国政府高官による重要なイエメンへの訪問としては最新のものとなる。2週間前には、ヨーロッパ諸国の大使一行がアデンとタイズを訪れてイエメン政府への支持を表明し、現地当局者たちと会談した。

イエメン政府からの要請やアデンの比較的平穏な状況にも関わらず、外国政府の多くはリヤドからアデンへの大使館の移転やアデンでの領事館の開設に躊躇している。 

その一方、フーシ派占領下のサヌアではオマーン調停団が対立の緩和と国連仲介による休戦の延長を強く要請している。この訪問は、武装勢力による敵対行為再開の脅迫を受けての対応である。

オマーンの調停団はサヌアに月曜日に到着し武装勢力の指導者たちと給与の支払と封鎖の解除を含む複数の問題について会談したと、フーシ派のメディアは報じた。

国連特使ハンス・グルンドベルグと他の外国調停団は、休戦の延長やタイズの道路開放、政府管理下の石油インフラへの攻撃の停止について、フーシ派から合意を取り付けることに失敗し、それ以後からオマーン調停団が介入している。

オマーン調停団による今回の訪問は、武装勢力の最高政治評議会が、国連仲介による休戦の現状を終結させるために大規模軍事作戦を開始すると脅迫したことへの対応だ。

フーシ派のメディアによると、同評議会は「平和でも戦争でもない現状は受け入れがたく、長続きすることはない。そして、軍は万全の準備を整えている」と述べている。

給与の支払いや他の公共サービスの改善の要求と共にますます強くなる住民の憤懣に直面しているフーシ派は、爆発物を積載したドローンを政府管理下のハドラマウトとシャブワの石油ターミナルに発射し、石油収入の分配と同派支配地域の公務員の給与の支払いをイエメン政府に強要しようとした。