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イエメン危機:WFPがマアリブの避難民への食料パックの数と重量を削減

イエメンのタイズで、慈善団体から配布された食糧支援を受け取る国内避難民。(ロイター/資料)
イエメンのタイズで、慈善団体から配布された食糧支援を受け取る国内避難民。(ロイター/資料)
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30 Jan 2023 08:01:14 GMT9
30 Jan 2023 08:01:14 GMT9
  • イエメン当局者によると、避難民は過去4か月にわたって通常の食料バスケットを受け取っていない

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:冬の厳しさと避難民の継続的流入にもかかわらず、イエメンの世界食糧計画(WFP)は、イエメン中部の都市マアリブに暮らす数多くの国内避難民に対する人道支援物資の数と重量を減らしていると、地元当局と影響を受けた人々が日曜にアラブニュースに語った。

国際的に認められた政府のマアリブ国内避難民キャンプ運営部門の副長カーレド・アル・シャジャニ氏によると、WFPはマアリブに暮らす7万人以上の避難民へ毎月送る食料ボックスの数を減らし、ひと家族あたり75kgから25kgまで削減しており、食料ボックスは現在、毎月ではなく隔月で配布されている。

「マアリブの避難民が受け取る食料バスケットは、年間12個ではなく6個となっている。膨大な需要があるにもかかわらず、人道援助は減っている」と、アル・シャジャニ氏は語った。 

イエメン当局者によると、避難民は過去4か月にわたって通常の食料バスケットを受け取っておらず、WFPは食料供給を困窮している個人の氏名を確認する継続中の調査に結び付けている。

「我々は、評価を食料バスケットに関連付けないよう伝えた。倉庫には食料バスケットが用意されているのに、人々は2期(1期は2か月)連続で食料バスケットを手にしておらず、食料の一部は腐敗している」と、アル・シャジャニ氏は述べた。

人道支援を受けているマアリブの7万人の避難民に加えて、5万6千の避難家族が食料バスケットを申請しており、人道的状況の悪化、冬の寒さ、継続中の避難民の流入によって、この数は増加すると見込まれている。

内戦開始の日以来、比較的平穏で安全だったマアリブには、現在、紛争やイランが支援するフーシ派による迫害のために地元の地域や町を離れた2,222,530人の避難民がおり、国内で最も国内避難民が集中する都市となっていると、公式の国内避難民キャンプ管理部門は述べている。

影響を被っているマアリブの避難民らは、WFPや他の国際支援組織に対し、ひと月毎に人道支援物資を供給し、バスケットの数を増やすよう求めており、すぐに支援が届かなければ、大規模な飢餓が発生すると予想している。

2017年にフーシ派が支配するザマールから避難してきた、4人の子の父であるアリさんは、マアリブからの電話でアラブニュースに対し、WFPからの通常の食料バスケットを過去4か月にわたって受け取っておらず、借金をせざるを得なくなったと語った。

また、家族を食べさせるため、後で代金を払うという約束で食料を売ってくれるよう、地元食料品店の店主に頼んだという。

「食料バスケットの他に、私たちの家族には賃金も別の資金源もありません。食料が足りないため、食事を抜くことがよくあります」と、ファーストネームでの呼称を希望したアリさんは語った。

アラブニュースは電話とEメールで、避難民への支援物資減少に対するコメントを要請したが、WFPのイエメン事務所から返答はなかった。

イエメンで活動する各国際救援組織はしばしば、食料ボックスや他の人道支援活動の減少は、世界的な寄付金不足の結果だとしている。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は先週、イエメンの最も貧しい人々1730万人に人道援助を提供することを目指す2023年イエメン人道危機対応計画を支援するために、43億ドルを必要としていると発表した。

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