• マロン派総主教ビシャーラ・アル・ライ氏は、「個人的および党派的な利益のために大統領を選出することを議会が拒否している」と非難した。
• 閣僚は月曜日、教師へのガソリン手当と国際債務の支払いのための5000万ドルの融資を承認した。

ナジャ・フーサリ

ベイルート：レバノンのナジーブ・ミカティ暫定首相は月曜日、新大統領選出の失敗が続く中、政府が開いた3度目の会合で、閣僚に対し、「市民に必要な事項を促進し、公共施設の機能を維持する」義務について喚起した。

ミカティ氏は、「新大統領の選出は、公共事業の正規化の始まりとなり、国に再建のための猶予期間を与えるものであるため、依然として優先事項である」と強調した。

ミシェル・アウン前大統領の任期が10月末に終了して以来、大統領職は空席となっている。閣議の正当性は、キリスト教マロン派政党「自由愛国運動」によって、空席となっている大統領の役割を侵害するとの理由で否定されてきた。

マロン派総主教ビシャーラ・アル・ライ氏は、日曜日の説教の中で、あらゆる点から考えて「大統領職の空席状態が長引く」だろうと述べ、「個人的および党派的な利益のために大統領を選出することを議会が拒否した」結果、「レバノンの国家と実体を脅かす危険」があると話した。

閣僚は、レバノンの金融危機と通貨価値の大幅な下落の中で、給与で交通費を賄えなくなったことから2カ月以上ストライキを続けている公立学校の教師に対し、5リットルのガソリンを支給することを承認した。

閣僚は、今月シリアとトルコを襲った地震やその他の自然要因により損傷を受けた、あるいは居住不可能となったレバノンの建物の評価を継続するための高等救援委員会の要請を承認した。また、検査委員会によって避難を推奨された建物の居住者に対し、1000億レバノンポンド（120万ドル）の宿泊手当を割り当てた。

さらに閣僚は、国際機関への債務支払いのために、金利4%の5000万ドルの融資を承認した。

しかし、内閣は、数日以内に任期切れを迎える総合保安機関局長のアッバス・イブラヒム少将の任期延長については言及しなかった。閣僚は、そのような決定には法律を可決する必要があるが、現在の議会は選挙機関であり、法律を可決する権限はないとの意見を示している。政府や議会を迂回して任期を延長し、予備役動員法に基づいて再任させる法的解決策が検討されている。

7月に任期満了となる中央銀行総裁職をはじめ、他の多くの官僚や軍のポストが今後数週間から数カ月で空席になる。マネーロンダリングと汚職の罪に問われている現総裁のリアド・サラメ氏は、続投を目指さない意向を示した。

ジアド・マカリ情報相によると、閣僚が「財務省が実施する調査を待つ間、軍人の交通費支給額の引き上げを承認しなかったため、引き上げはすべての公共部門の労働者を含むことになる」という。

会議後、ミカティ氏は次のように述べた。「人々の苦しみを和らげる努力には、すべての人の協力が必要です。会議では、財務省からの正確な数値と輸入量の報告を待っているため、いくつかの決定を短期間延期するよう求めました」

「退職軍人やその他の退職者を考慮せずに、特定のカテゴリーだけに手当や増額を認めることはできないので、正しい決定を下すことができるよう、最大2週間以内に問題をフォローアップすることを従業員に約束します」

レバノンの一般労働組合代表のビシャーラ・アル・アスマール氏は以前、アラブニュースに対し、国内の貧困レベルは上昇しており、「2019年にレバノン人の30%が深刻な貧困状態にあったとすれば、人々が職を失っている今、この割合は日に日に増加しています」と語った。

「機関は閉鎖され、レバノン通貨の価値は下がり続け、人々の購買力は日々低下し、中間層は縮小しています。また、国民の20パーセントは別の惑星に住んでいます」と裕福なエリート層に言及しながらアル・アスマール氏は述べた。

一方、国営通信社のアーカイブサーバーが月曜日、ベイルートのハムラにある情報省の建物から盗まれた。この建物では適切なセキュリティが確保されていなかったと伝えられている。

ジアド・マカリ情報相は、この盗難について一国規模の犯罪と表現し、次のように述べた。「省の職員は今朝、驚いたことに、部屋のドアが壊れ、中身が盗まれていることを発見しました。保安調査と司法調査が直ちに開始されました」

また月曜日には、2週間以上続いたストライキの後、レバノンの銀行でサービスが再開された。金融犯罪を調査しているレバノン山の州検察官であるガーダ・アウン判事による銀行に対する訴訟を阻止するための措置を内務省が講じた後、銀行は再開された。