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イラン、核合意復活を「先延ばし」にしないよう欧米に要請

当局者によると、イランは「イランの平和的な核活動に関連する問題が、国連との協力の過程で障害となることは許容しない」という方針を示している。(ロイター)
当局者によると、イランは「イランの平和的な核活動に関連する問題が、国連との協力の過程で障害となることは許容しない」という方針を示している。(ロイター)
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09 May 2023 02:05:38 GMT9
09 May 2023 02:05:38 GMT9
  • イラン外務省のナセル・カナニ報道官は、「技術面でも政治面でも合意は可能だ」と述べた

テヘラン:イランは8日、西側諸国、特に米国が度重なる遅延に終止符を打てば、核合意復活の合意に達することは可能だと述べた。

2015年の核合意により、イランは核開発の抑制と引き換えに国際制裁から解放されたが、米国がこの合意から離脱して5年が経つ。

イラン外務省のナセル・カナニ報道官は、「技術面でも政治面でも合意は可能だ」と述べた。

同氏は合意の復活について「相手国、特に米国が先延ばしにしている」と非難し、一方で、相手国から核合意の確固たる復活に向けた「政治的決意」が示されることを期待すると表明した。

ちょうど5年前、当時のドナルド・トランプ米大統領が一方的に合意を離脱し、イランに再び制裁を加えた。これにより、イランは核兵器開発という狙い(イランは常に否定してきたが)を阻止することを意図した自らの義務を撤回することとなった。

カナニ氏は8日、イランの方針として「国連の核監視機関とのイランの協力の過程において、イランの平和的な核活動に関する問題が障害となることは許容できない」と述べた。

3月、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長はテヘランを訪問した。同機関の検査官が兵器レベルにわずかに達していない濃縮ウラン粒子を発見した後のことだった。

イラン政府は核兵器を取得する意図を否定し、ウランを純度60%以上に濃縮する試みはしていないとし、濃縮の過程で意図しない変動が生じた可能性があると指摘している。

カナニ氏は、「イラン・イスラム共和国は、グロッシ氏のイラン訪問の枠組みの中で工程表を進めており(中略)この点で、実際的、実用的な措置が導入され、我々は前進している」と付け加えた。

これとは別に、国内の動きとして、イランでは同国の女性の服装規定に違反したとして、さらに2人の女優が告発された。地元メディアが8日に報じたもので、イランの有名人に対する一連の同様の告発の最新例となる。

報道によると、イラン映画で知られるバラン・コサリさん(37)とシャガイェグ・デガンさん(44)は、ここ数日ヒジャブを着用せず公共の場に現れたため、別々に提訴されたという。

起訴された場合、二人の女優は罰金や禁固刑に処される可能性がある。

タスニム通信によると、コサリさんは金曜日に俳優のヘサム・マフムーディさんの葬儀にヒジャブなしで出席したため、この事件が「司法当局に送致された」という。

「彼女の写真はすぐにインターネットやいくつかのメディアで公開された」と同通信は付け加えた。

デガンさんも同様に「カフェでヒジャブを着用していない」という理由で告発されたと、メフル通信が8日に報じた。

「以前にも、女優のカタユン・リアヒさん、パンテア・バーラムさん、アフサネ・ベイガンさん、ファテメ・モタメド・アリアさんに対して、ヒジャブを外したとして法的措置がとられている」と、同通信は付け加えた。

提訴された女優の中には、イラン映画界を代表するイベントであるファジル国際映画祭をはじめ、イラン映画界での活躍で賞を受賞した人も含まれている。

イランの服装規定に違反した容疑で逮捕されたクルド系イラン人のマフサ・アミニさん(22)が9月に拘束中に死亡して以来、抗議活動が相次ぎ、服装規定に従わない女性の数は増えている。

AFP

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