Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 未分類
  • ドバイが公共交通機関に顔認識を導入

ドバイが公共交通機関に顔認識を導入

顔認識技術は今後数カ月の間に全地下鉄駅に配備されることになる。(AFPファイル写真)
顔認識技術は今後数カ月の間に全地下鉄駅に配備されることになる。(AFPファイル写真)
Short Url:
25 Oct 2020 10:10:15 GMT9
25 Oct 2020 10:10:15 GMT9
  • 「このテクノロジーは、疑わしい人間や指名手配中の人間を認識するのに効果的であることが立証済み」
  • ドバイはテクノロジーや人工知能の拠点となることを目指す

ドバイ:10月25日(日)、政府高官によると、ドバイ首長国は万国博覧会を主催するにあたり、公共機関に顔認識システムを導入してセキュリティ強化を行うという。

「このテクノロジーは、疑わしい人間や指名手配中の人間を認識するのに効果的であることが立証されている」とドバイの運輸安全部門のディレクター、アバイド・アル=ハスボア氏は言う。

ドバイではすでに国際空港で顔認識を利用した生体認証システムが導入されている。ドバイは自国を中東の先進「スマートシティ」と自負しており、テクノロジーや人工知能の拠点となることを目指している。

ドバイで数十億ドルの予算が投入される万博が開催されれば、テクノロジーと人工知能の両部門が注目を集めるだろう。

「現在の能力をさらに構築して我が国の機能性を高め、地下鉄駅や他の交通運輸部門における安全レベルを高めようと考えている」とハスボア氏は言う。

今週はじめ、ドバイのハムダーン・ビン・ムハンマド皇太子監督のもと、地下鉄の駅で銃撃を始めた人間の認識をするという設定で、ドバイ市警察が顔認識のシミュレーションを行った。

米国で訓練を経た特別警察部隊が、偽装攻撃中に駅から通勤者たちを「避難」させ、その後コントロールセンターと協力しながら容疑者を逮捕するというシナリオだ。特別部隊のメンバーは万博2020開催中主要地下鉄駅に派遣される。

6ヶ月間の万博はコロナウィルスのため1年延期され、現在2021年10月に開催が予定されている。

パンデミックで世界経済や運輸システムが混乱する前は、1,500万人の来場者が見込まれていた。

ドバイ警察運輸安全部のジャマル・ラシド氏によると、顔認識技術は今後数カ月の間に全地下鉄駅に配備されることになるという。

体温感知カメラ付きのヘルメットやスマートグラスなど、コロナウィルス感染拡大を抑止するためにすでに使用されている他のテクノロジーも、大勢の人々を認識及び管理するのに使用される予定だ。

「以前は容疑者を認識するのに5時間以上かかっていた」とラシド氏は言う。「このテクノロジーを使えば、1分もかからない」

しかし、携帯電話をアンロックするために使用されるなど、個人認証のテクノロジーは生活を簡略化する一方で、プライバシーに関する懸念も取りざたされている。

ベルリンに本拠地を置くアルゴリズムウォッチ(AlgorithmWatch)という擁護団体によると、少なくとも10のヨーロッパ警察部隊が顔認識技術を使用しており、これがプライバシー・人権擁護団体の懸念する動向となっているという。中国も大衆監視ネット ワークで使用されている顔認識システムに関して批判を受けている。
AFP

特に人気
オススメ

return to top