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ゴールに目を据えて:日本で女子プロサッカーリーグが誕生

2021年3月31日撮影、埼玉県飯能市。日本女子サッカーチームのちふれASエルフェン埼玉の選手たちが練習中プレイしている。世界中で女子サッカーへの関心が熱狂的に高まる中、元世界王者の日本は日本初となる女子プロサッカーリーグの誕生とともに栄光への復活を狙う。(AFP)
2021年3月31日撮影、埼玉県飯能市。日本女子サッカーチームのちふれASエルフェン埼玉の選手たちが練習中プレイしている。世界中で女子サッカーへの関心が熱狂的に高まる中、元世界王者の日本は日本初となる女子プロサッカーリーグの誕生とともに栄光への復活を狙う。(AFP)
2021年3月31日、埼玉県飯能市。日本女子サッカーチームのちふれASエルフェン埼玉の選手たちが練習中コーチの声に耳を傾けている。世界中で女子サッカーへの関心が熱狂的に高まる中、元世界王者の日本は日本初となる女子プロサッカーリーグの誕生とともに栄光への復活を狙う。(AFP)
2021年3月31日、埼玉県飯能市。日本女子サッカーチームのちふれASエルフェン埼玉の選手たちが練習中コーチの声に耳を傾けている。世界中で女子サッカーへの関心が熱狂的に高まる中、元世界王者の日本は日本初となる女子プロサッカーリーグの誕生とともに栄光への復活を狙う。(AFP)
2021年3月31日撮影、埼玉県飯能市。日本女子サッカーチームのちふれASエルフェン埼玉の選手たちが練習中ウォームアップを行っている。世界中で女子サッカーへの関心が熱狂的に高まる中、元世界王者の日本は日本初となる女子プロサッカーリーグの誕生とともに栄光への復活を狙う。(AFP)
2021年3月31日撮影、埼玉県飯能市。日本女子サッカーチームのちふれASエルフェン埼玉の選手たちが練習中ウォームアップを行っている。世界中で女子サッカーへの関心が熱狂的に高まる中、元世界王者の日本は日本初となる女子プロサッカーリーグの誕生とともに栄光への復活を狙う。(AFP)
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17 Jul 2021 08:07:47 GMT9
17 Jul 2021 08:07:47 GMT9

東京:世界中で女子サッカーへの関心が熱狂的に高まる中、元世界王者の日本代表チームは初の女子プロサッカーリーグの誕生とともに栄光への復活を狙う

2011年のワールドカップでの日本の優勝から10年、他国ではサッカーは人気が上昇するとともに金を生むビジネスにも成長している一方、日本は後れをとっている。

しかし、新リーグの運営者らは9月のリーグ始動とともに、オーストラリア・ニュージーランドで共催される2023年ワールドカップに向けて高まる熱狂と相まって、日本のクラブに名声とフレッシュな才能が呼び込まれると期待している。

「いまプロ化しなければ、日本は世界に後れを取ってしまうという危機感がありました」と、WEリーグのチェアに就任した岡島喜久子氏は語る。WEはWomen Empowermentの略だ。

「現在はパンデミックの渦中にありますが、トーナメントを延期せずプロリーグを立ち上げる決断をいたしました」と岡島チェアはAFPに語った。

日本は現在FIFA女子ランキング10位で、ヨーロッパの各チームや1位のアメリカに後れを取っている。前回のワールドカップではウインガーのメガン・ラピノー選手がアメリカを優勝へと導いた。

日本では女性らしさの象徴とされるピンク色の花、「なでしこ」の愛称で知られる女子サッカー日本代表チームは2012年ロンドンオリンピックで銀メダルを獲得した一方リオでは出場を果たせず、この夏もホームでメダルを獲る可能性は薄い。

ヨーロッパその他の女子チームがプロ化を果たしていく中、日本はついていくのが難しくなっていると岡島は語る。つまり、「世界の女子サッカーのレベルが急速に上がっている」ということだ。

しかし、WEリーグに初年度から参入する11チームの一つ、ちふれASエルフェン埼玉の選手たちは明るい未来を描いている。

ゴールキーパーの浅野菜摘選手(23)はリーグ開幕について「非常に大事な一歩」であると語った。

東京近郊の練習場でチームメイトがヘディングを練習したり、戦術を話し合ったりする傍ら、浅野選手は「希望を持っていますし、選手として責任も感じます」とAFPに語った。

浅野選手はアメリカでのU-17の試合で大きな歓声で迎えられて驚いたときのことに触れ、日本では女子サッカー選手はなかなか能力に注目してもらえないこともあると語った。

そのようなこともリーグの成長とともに変わっていけばいいと、浅野選手は考えている。

「男子サッカーチームと同じくらいすごいんだということを見てもらえれば、スポンサーやサポーターがもっと増えると思います」

岡島チェアは日本における女子サッカーの地位を高め、新しいファン層、中でも10代・20代のファンを獲得したいと考えている。

日本のトップのセミプロ女子リーグの試合への来場者はわずか平均1,300人だが、アメリカの人気チームの試合にもなると20,000人ものサポーターを誘致することもあると岡野チェアは語る。

また、日本の登録選手のうち女子はわずか3.3パーセントで、過去10年間で女子選手の数もほぼ横ばいだという。

日本では、女子選手は日中の仕事を持ち夕方から練習を始めるのがまだ普通で、ホームグラウンドがないチームも多い。

「女子選手はサッカーで生計を立てることはできませんでした。でもプロ化が進めば、サッカー選手になることが女の子の夢や目標にもなります」と、ASエルフェンのMF、山本絵美選手は語った。

39歳の山本選手は、日本ではプロとして活動することができなかったためイタリアとアメリカのチームで数年間選手生活を送っており、他にもそのような女子選手は多いと言う。

「WEリーグが世界トップレベルになれば、外国人選手も含めてみんな日本でのプレイを希望すると思います」

国際的な活躍への夢をさらに後押しする動きとして、女子アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の創設が2023年に計画されていると、同リーグの運営組織が今年初頭に発表した。

一方、スポンサーや助成金で資金を賄うWEリーグにはより現実的な課題がある―男性が支配的なサッカー界に、女性の雇用を創出することだ。

WEリーグのクラブには最低1人の女性コーチを置くことに加え、スタッフの半数および意思決定者1人を女性とすることが要件となっている。

「社会的なメッセージを前面に掲げるリーグです」と岡島チェアは語る。

WEリーグにとっての最大の困難は、パンデミック下の開幕かもしれない。

プレシーズンマッチは感染者数増加により無観客開催となったが、チームはオンラインストリーミングプラットフォームと契約し、オンライン観戦の盛り上げに取り組んでいると岡島チェアは語る。

そしてゴールキーパーの浅野選手は、日本は再び栄光を掴めると自信を持っている。

「WEリーグのレベルが上がれば、日本代表のレベルも上がります」と浅野選手は言う。

「そうすれば、またワールドカップ優勝に一歩近づくと思います」

AFP

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