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アジアの台頭にはサウジ-インドのより緊密な関係が不可欠

19 Feb 2019 09:02:56 GMT9

2,3日前に私たちはこの新聞に、最近出版された「未来はアジア」という本の著者、パラグ・カンナ氏へのインタビューを掲載した。彼はうっとりするほど詳細に、どのように新たな世界がアジアに先導されるのかを説明した。インドとサウジアラビアが、特に緊密に協力すれば、この「アジア・ファースト」教義の中心的役割を担うのは言うまでもない。

この二国を並々ならぬものにしているのは、両者とも確固とした経済や非常に向上心のある若年者人口を持ち、両者ともそれぞれの地域での自国の戦略的重要性を極度に認識し、さらに重要なことには、両者ともG20 (20カ国・地域) のメンバー国である。

両国の指導者はこの大きな機会を理解しているようだ。私たちはそれをあからさまに見た、最初はインドのナレンドラ・モディ首相が2016年にサウジアラビアを公式訪問し、19日の夜には外交儀礼を破り、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子をニューデリーに個人的に迎え入れた。

訪問は昔からの歴史的な、80年以上も注意深く育んできた関係を強化するための試みだった。リヤド (サウジアラビア政府) はインドをアジアで最も重要な国の一つであり、世界7番目の経済大国と見ている。サウジアラビアとインドが協力し合える分野は多い。

この誇り高い二国間の絆は、経済、通商、文化でしっかりとつなぎ留められている。リヤドは昨年、最も有名な文化的祭典、ジャナドリヤ・フェスティバルでニューデリーに最高位を授けた。

インド人はサウジアラビアで最大の外国人居住者のコミュニティに含まれている。彼らは様々な部門、産業で尽力し尊敬を受けている。彼らの存在は両国に恩恵をもたらしてきた。サウジアラビアはインドの様々な分野の専門技術から計り知れないほど利得を得、インドは王国への移住により価値ある外貨を取得してきた。このようにウィン・ウィンの関係がある。

皇太子の訪問は非常に意味深い。両国の高官にとって勢いをつかんで、金融と政治のどちらの問題でも自らの立場を調整する時が来た。国際舞台で、例えば世界銀行で、その政策を同調させる必要がある。

インドは、特に石油やエネルギー供給に関しては、サウジアラビアにとって最も重要な市場の一つだ。王国はインドのエネルギー安全保障計画には不可欠な部分であり、サウジアラムコを通じて増加する、サウジによるインドへの投資はこれらの掛かり合いの証明である。

また、訪問は工業生産での共同作業を考察する機会でもある。皇太子の改革計画、ビジョン2030の一環として、王国は独自の軍需生産を始める決定をした。

相互関係が持続的に成長を遂げるような協力会議を両国間に創設してほしいものだ。二国が協力し合えば、自らにとって、全大陸にとって良いものを生み出すことができると理解することが重要だ、まだにパラグ・カンナ氏が彼の本の中に描いたように。

ファイサル・J・アッバスはアラブ・ニュースの主筆です。ツイッター: @FaisalJAbbas

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