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ついに、米国民がイランの真実を耳にする

2021年1月12日、ワシントンDCの米国記者クラブで、マイク・ポンペオ国務長官が話をする。(ロイター)
2021年1月12日、ワシントンDCの米国記者クラブで、マイク・ポンペオ国務長官が話をする。(ロイター)
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13 Jan 2021 05:01:11 GMT9
ファイサル・アッバス
13 Jan 2021 05:01:11 GMT9

マイク・ポンペオ米国務長官がついに、悪意あるイラン政権について、米国民が知るべきことを米国民に語った。米国民は今や、湾岸地域の我々が懸命に伝えようとしてきた真実を知ったのだ。イランとアルカイダは現在も、そしてこれまでにも長年にわたり、手を組んできたのだということを。

米国を始めとする西側諸国では当初、イランとアルカイダの結びつきに関する我々の示唆は一笑に付され、深い疑いとともに却下された。自分たちの問題をイランに投影して彼らのイメージを損なおうとしているのだと我々は非難された。懐疑論者たちには彼ら側の論理や道理があるようにみえた。スンニ派の過激派組織とシーア派の原理主義政権がなぜ連携し得るのかと。しかしそれは、「敵の敵は味方」という格言を忘れた論理だ。イランとアルカイダは、テロのお膳立て役と実行者として手を結んだのだ。それは共通の敵を共有していたからであり、その敵とは、西側諸国、そして穏健なイスラム教を信奉するサウジアラビアだ。9・11後のアルカイダによるサウジアラビアの住宅地の爆破は、サウジアラビアと米国の両方がアルカイダとイランの照準方なのだと我々全国民に釘をさした。

ポンペオ長官が今回明るみに出したことに驚きを表明する人々もいるが、実を言えば、これは今に始まったことではない。これまでの米政権、特にバラク・オバマ政権は、血なまぐさい邪悪な詳細を知っていたが、おそらくイランにチャンスを与えたかったのだろう。何年も前に、米国の財務省と国務省が、イランがアルカイダを支援してメンバーを匿ったり活動資金を出したりしているとの報告を出したが、湾岸地域のテロ集団を支援すべくイランが何十億ドルも投じていることを考えれば、それは全く驚くことではない。それにもかかわらず、オバマ政権は事を先へ進め、包括的行動計画という形で「悪魔との取引」に署名し、イランに対し、陸海空でのテロ活動で殺戮、略奪、人々を人質に取る許可と資金を与えたのだ。

サウジアラビアにはアルカイダとの結び付きはないといえるだろうか? もちろんない。サウジの敵方は、アルカイダの創始者であるオサマ・ビンラディンはサウジアラビア人であり、9・11のハイジャック犯19名のうち15名もサウジ人であることを常に指摘して止まない。しかし、サウジとイランの根本的な違いは、サウジアラビアは主権国家として常にテロリズムに反対の立場をとってきた点だ。サウジアラビアは、オサマ・ビンラディンがどこへ行こうとも追跡し、スーダンやアフガニスタンからの身柄引き渡しを求めてできる限りのことをした。すべてが失敗に終わったときには、サウジアラビアの市民権を彼から剥奪した。サウジアラビアはテロリストを刑務所や絞首台に送ることでアルカイダを倒した。一方、イランは、彼らに聖域、安全な家、武器を与え、彼らを公の場でパレードさせ、殉教者として讃え、中東と全世界に騒乱と破壊を引き起こす手段を与えた主権国家なのだ。

ポンペオ氏の別れの言葉は、オバマ政権時の核合意を復活させたいと考える次期政権の閣僚たちに、重要な注意を喚起するものである

ファイザル・J・アバス

イランの政権は、スンニ派とシーア派の過激派を同じように利用してきた。アフガニスタンでは筋金入りのスンニ派過激派タリバンを、パレスチナではハマスを、レバノン、イエメン、シリア、イラクではシーア派を、死と破壊という狂信的な目標のもとに育ててきた。イランは、アルカイダが息切れしつつあったときに酸素を供給した政権なのだ。

ポンペオ氏の別れの言葉は、オバマ政権時の核合意を復活させたいと考える次期政権の閣僚たちに、重要な注意を喚起するものである。イランの核兵器への野望をなくすことは歓迎すべきことだが、過去の過ちを繰り返してはならない。イランの核によらない脅威が、明確な現在の危険となっており、イランはあらゆる形でテロを支援し続けている。オバマ大統領がオリーブの枝を差し伸べたにもかかわらず、イランは彼の任期中に、イエメンのフーシ派活動家を通じて米海軍を3回攻撃した。トランプ政権が今週テロリストに指定した、まさしくそのフーシ派だ。

ポンペオ氏は、テヘラン政権についての真実を公にすることで、世界、特にアメリカ国民に大きな恩恵を与えた。今や、世界の指導者たちはイランを理解する必要がある。テロリズムの支援国家であり、過激主義を生み出す源であり、暴虐無人を働く無法者である。願わくば、宥和政策や善意に頼る戦略はとっくに終わりにし、新たな米政権は、地域の同盟国と協力し、イランから、核の脅威にとどまらず、すべての脅威を無力化することに取り組むことが大切だ。

ファイザル・J・アバスはアラブニュースの主筆
ツイッター: @FaisalJAbbas

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