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サウジアラビアのエキサイティングな4年間

リヤド、サウジアラビア
リヤド、サウジアラビア

今日のサウジアラビアは、数年前の姿とはかなり異なる。ページが開かれ、この地域を以前支配していた複数の法律を撤廃するという一連の勇気ある決断により、新たな時代が始まったのだ。

ここ4年間の出来事は、発展や普通の暮らし、ビジネス、社会的関係を妨げていた社会規範や政府の法令に満ちていた70年近くの期間が終わったことを告げている。

一連の変化は、「Kingdom’s Vision 2030(王国のビジョン2030)」が発表された日に始まった。誰しもがこの変化を推進したと言えるだろうが、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子がサルマン国王の政府において開発責任者に就任した際に、今回の変革がサウジアラビアで始まった。それ以来、コンセプトや法令、サービス、それに市民や社会との国家の関係性を扱った新たな決定の発表がない月はなかった。

私たちは、その結果として王国の日常にもたらされた変化の例を多数見ることができる。例えば、しかるべき権利をさらに女性に与えるという決定は、それ自体が1つのストーリーだ。

サウジアラビアは、国家全体や経済の発展に賭けている。それは国内での生活のあらゆる面に影響する大型プロジェクトだ。何世代にも渡って王国で採用されてきた古い手法に従うこともできない。

一方には、西側の大学への留学資金を女性に与えるという政府の願望を反映した矛盾があり、他方では、女性が勉学や労働、旅行などに関連した活動を行うのを妨げるという、正式に認められた社会的制約を反映した障害が存在する。

わずか4年間でリヤドやジッダ、さらに小さな街でも、生活ががらりと変わった。映画館がオープンし、女性は公道で車を運転できるようになり、フォーラムが開かれ、カフェがすべての人々に開かれた。今では、ショッピングモールで男性よりも女性の従業員の方が多い。これらのことはすべて最近まで禁止されており、女性が排除されている活動に参加しようとすると罰せられていた。

2日前に出された正式な決定の数々により、性の平等について最後まで残っていた障壁が取り払われた。複数の法律改正(すべてが女性や男性に平等な権利を与えるもの)が発表されたが、他のアラブ諸国で女性に関係する民法よりも、おそらくさらに進歩的なものだろう。

法改正の中には、法廷での女性の権利向上も含まれている。今までは、男性よりも女性の方が法廷で厳しく扱われていた。さらに労働を希望するサウジ女性は、夫や父親、法的な保護者の承認をもはや必要としなくなった。

最近の政府決定により取り除かれた禁止事項や平等への障害を並べると、長いリストになる。国内のほとんどの人が変化を受け入れているという事実に加え、変更点の純然たる数や性質、適用は、サウジ指導部が賢明で勇気があり、最近まで不可能だと思われていたことを成し遂げる能力があることの証左だ。

一部勢力によるサウジアラビア、特に皇太子に向けた激しいキャンペーンは、サウジ国民の優先事項を理解していない。王国内で起きている大きな変化や、アラブおよびイスラムの環境にプラスに影響する変化の重要性も理解していない。これは、私たち全員が何よりも気にかけている未来のプロジェクトなのだ。

アブドゥッラフマーン・アル・ラーシドは経験豊かなコラムニスト。アル・アラビアで部長を務め、アッシャルクル・アウサト紙では編集長を務めた。ツイッター:@aalrashed

https://www.arabnews.com/node/1534871

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