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サウジの2020年予算:石油価格低迷も歳入拡大

リヤドで行われたサウジの予算フォーラムに参加した関係者(AFP)
リヤドで行われたサウジの予算フォーラムに参加した関係者(AFP)
11 Dec 2019 07:12:24 GMT9

2020年の予算は、石油への依存を減らしながら歳入源を多様化することにより、サウジがビジョン2030の経済的、社会的な青写真の恩恵を享受し始めていることを示しました。

これはビジョンが発表されてから4度目の予算であり、同国史上2番目の歳出規模です。私たちはその間長い道のりを歩んできましたが、この予算は財源管理が本当に成熟したことを示しました。

ブレント原油の平均価格が2018年の1バレル72ドルから2019年の1バレル64ドルに低下したにもかかわらず、サウジの原油の平均生産量も2018年の日量1,000万バレルから2019年の日量900万バレルに低下しました。

それでも、2019年の歳入予算は前年の8,950億リヤルから9,170億リヤルに増加しました。

低迷する石油価格と原油生産量の低下にもかかわらず、歳入が増加したのはこれが初めてであり、2016年に始まった経済改革は、ビジョン2030の目標を達成する過程において大きな勢いと自信を付けました。

それは、2023年までに財政均衡を達成することを目指しています。石油収入の減少にもかかわらず、歳出と歳入の面で2019年と2020年の間に大きな違いはありません。

私たちは、更なるギガ・プロジェクトが王国の広範囲に経済的利益をもたらし、その過程において新たな成長セクターを創出し、移民の動向を大きく変化させるだろうと見ています。

私たちは、更なるギガ・プロジェクトが王国の広範囲に経済的利益をもたらし、その過程において新たな成長セクターを創出し、移民の動向を大きく変化させるだろうと見ています。

ファイサル・フェイク

これは、王国のすべての地域の市民が、改革が進行することによる恩恵を受けていることを意味します。

しかし、見出しを飾るのは目玉プロジェクトだけではありません。健康、特に教育への巨額の予算配分は、国の若年層に持続可能な未来を提供することの重要性を示しています。

これは、将来の成長のための真の基盤です。貿易戦争や先行き不安を背景とした世界経済の悪条件による諸問題がある中で、皇太子が発表したこのビジョンの目標は、サルマン国王の指導の下、徐々に達成されています。

ファイサル・フェイクはエネルギー・石油のマーケティング・アドバイザーです。以前はOPECやサウジアラムコにいました。

Twitter: @faisalfaeq

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