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イランによる「真の地域紛争」に直面するサウジアラビア駐留米軍

中東軍最高司令官Frank McKenzie海軍大将は先月、プリンス・スルタン空軍基地を訪れている。(AP通信)
中東軍最高司令官Frank McKenzie海軍大将は先月、プリンス・スルタン空軍基地を訪れている。(AP通信)
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28 Feb 2020 03:02:41 GMT9
28 Feb 2020 03:02:41 GMT9
  • ウォールストリート・ジャーナルによるプリンス・スルタン空軍基地からのレポートによると、アメリカ軍がイランからの攻撃に備える準備をしているという
  • サウジアラビアの防空態勢を目的とした、リヤドの南に位置する基地にパトリオットミサイルを配備

アラブニュース、リヤド

サウジアラビアの基地に配属されているアメリカ軍の将官たちが、イランが示しているサウジアラビアや湾岸地域全体に対する新たな脅威について語った。

昨年の夏、アメリカは約17年ぶりに大規模な軍の駐留地をイギリスに返還することを決定し、現在は約2,500人の兵士がプリンス・サルタン空軍基地に駐留している。

ウォールストリート・ジャーナルによると、リヤドの南東にあるプリンス・サルタン基地では、イランからの攻撃に対する防衛のために、イラクとシリアの上空でISISを目標とした任務遂行にF-15戦闘機が配備されている。

プリンス・サルタン基地のアメリカ陸軍航空軍第378空軍のジョン・ウォーカー司令官は「我々は、真の地域紛争を続けている敵を想定しています。軍の士気は高いです」とイランについて言及した。

9月のサウジアラビアの主要石油施設に対するミサイルと無人機によるものの2つの同時攻撃を含め、昨年にこの地域で発生した一連の攻撃の原因はイランだと考えられている。

ウォールストリート・ジャーナルの報道によると、アメリカ国防省の関係者たちは、一時的に世界の石油供給の5%をストップさせた攻撃があって以降、防空体制を強化してきたと述べているという。

「ドローンがいかに安価であろうとも、我々が想定しているパトリオットミサイルシステムの費用対効果が高い低いに関係なく、ドローンが引き起こす損害の影響の方はそれを上回る。」プリンス・サルタン基地で防空大隊を指揮するTom Noble中佐はそう言う。

基地の施設と基地内を走る新しい道路は今も拡張と伸長が続けている。ウォールストリート・ジャーナルのレポートによると、基地内にあったテントはトレーラーに代わり、基地周辺には防護壁が設置されているという。

1990年にサダム・フセイン政権下のクウェートに侵攻して以降、50万人以上の米軍兵士がサウジアラビアに送られたが、2003年にアメリカ主導のイラクへの侵攻の後、アメリカは軍隊の大半をサウジアラビアから撤退させている。

先週、アメリカのマイク・ポンペオ務長官はサルマン国王と会談した後、米軍基地を訪れた。

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