アラブニュース
リヤド: サウジアラビアはイスラム教徒たちに、新型コロナウイルスのパンデミックについて明確化するまで、いかなる巡礼計画も控えるように呼び掛けているとハッジ(大巡礼)・ウムラ(小巡礼)担当大臣が火曜日にアルエクバリヤ・テレビで語った。
「我々は巡礼者たちの安全や公衆衛生を第一と考え、全世界に対して、疫病の動向が明確になるまでハッジ集団については急ぐことのないように呼び掛けている」とムハンマド・サリフ・ビン・タヘル・バンテン氏は述べた。
「我々は保健省と連携して、巡礼者たちにすべてのサービスと配慮が確実に提供されるように、衛生的隔離に使用されたホテルの視察旅行を執り行っている」と彼は付け加えた。
イスラム教徒の年最大の集まりは7月末の開始予定となっているが、新型コロナウイルスの感染流行や、サウジアラビアが感染拡大防止のために講じている封鎖政策により、予定通り進めていいものかという疑問を呼んでいる。
サウジアラビアはすでに、ウムラ(小巡礼)を次に告知するまでの保留とし、旅客機の国際便はすべて無期限停止にし、先週にはメッカとメディナを含むいくつかの都市を封鎖した。
サウジアラビアでは、新型コロナウイルス感染者1563名のうち10名の死亡が報告されている。世界では約80万人が感染し、4万人以上が死亡している。