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サウジアラビアがWTOレースの次のラウンドにたどり着いた

WTOの次期事務局長になることを目指している候補者はトゥワイジリの他に、女性3人と男性がもう1人いる。(資料写真/AFP)
WTOの次期事務局長になることを目指している候補者はトゥワイジリの他に、女性3人と男性がもう1人いる。(資料写真/AFP)
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19 Sep 2020 09:09:56 GMT9
19 Sep 2020 09:09:56 GMT9
  • テュワイジリ氏は、女性3名、男性1名とともに、WTOの次期事務総長に立候補している
  • 第2ラウンドに進出した他の候補者の国籍はケニヤ、ナイジェリア、韓国、英国だ

ヘブシ・アルシャマリ

リヤド—- ジェノバに拠点を置く(WTO)は、サウジアラビアのモハマド・アル=テュワイジリが指導者選抜過程の第2ラウンドに進んだと金曜日に話した。

テュワイジリ氏は、女性3名、男性1名とともに、WTOの次期事務総長に立候補している。

他の候補者は、ケニヤのアミナ・モハメド外務大臣、ナイジェリアのンゴジ・オコンジョ・イウェアラ元財務大臣、韓国のユ・ミョンヒ通商交渉本部長、英国のリアム・フォックス元国際貿易大臣だ。

元国際通貨基金の専門家、クサイ・アルクナイジ氏が、WTO事務局長の座をめぐる次の戦いの局面は、英国、韓国、ケニヤ、ナイジェリア、サウジアラビアの候補者に絞られると述べた。

メキシコ、エジプト、モルドバの候補者は投票の第1ラウンドの最終段階で候補から外れた。

第2ラウンドの結果は候補者の働きかけの努力と提案する計画によるところが大きいだろう。投票者は、COVID-19危機および米中間の貿易摩擦によってWTOが転換期にある中、それぞれの候補者の計画を比較検討しているからだ。

アルクナイジ氏は、アル=テュワイジリ氏が他の4名の候補者とともに第2ステージに進んだと述べた。

アル=テュワイジリ氏は、著名な国際銀行家として民間部門で、経済企画省大臣として公共部門で、また、王立裁判所で職務経験がある。彼は中東最大のサウジアラビア経済に関する全国的な経済変革(ビジョン2030)に従事した。

アルクナイジ氏は、候補者が直面している課題は非常に大きく、選挙のこのラウンドはWTOの存続において最も影響の大きなものだと話した。COVID-19や貿易摩擦はさておき、さらに大きな課題の中に、技術課税と国家間の公正な取引がある。

7月に開いた候補者としての最初の記者会見で、アル=テュワイジリ氏がWTOを安定させる必要性について話した時に、印象的な瞬間があった。彼は話している時に、操縦桿を引いているかのように両手をあわせて握ったのだ。

同氏はこれまで、戦闘機の操縦士という自分のかつての職業について直接言及したことはなかったが、彼の使った言葉や彼が示した類似点から、それが彼を成長させた経験であり、その後の彼の事業や政府の職歴で彼の考えに影響を与えてきたということは明らかだ。

彼は世界貿易における現在の危機やWTO自体の内部にある危機を改革の機会としてとらえている。同様に、世界経済が必死になってコロナウイルスの後にあるべき姿になろうとしている背景が、物事を成し遂げる動機を生み出す機会となる。

この元戦闘機の操縦士、銀行家、経済企画省大臣は、WTOの現在の欠点と世界貿易の紛争を全般的にプロセスの失敗だと見なしている。

設立25年の組織を効力のあるものにするために、アル=テュワイジリ氏は、諸国が交渉を回避して紛争解決のためにより交戦的な方法を選ぶことのないよう、同組織が貿易交渉の義務化を実現すべきだと信じている。

同氏は、自分の抱くWTOの理想像の中の世界秩序に対してこの動向が表している危険を強調した。彼は、国家間の不平等やそれぞれの国内の不平等を世界的な国粋主義の高まりを刺激するものと見なしている。

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