アンマン:
サルマン国王人道援助救援センター(KSRelief)は、ヨルダン、シリア、イエメンで複数の人道支援プロジェクトを実施し、食料、医療、コンピュータ教育、環境保護などを提供している。
同センターはヨルダンのザータリ難民キャンプで、サウジアラビアのコミュニティサービス・センター(Center for Community Service)を通じ、学生向けコンピュータ教育コースを開設している。
コースの狙いは、学生にコンピュータを扱う基本スキルを身に付けてもらうことだ。
同センターはまた、人道救援博愛連合(Benevolence Coalition for Humanitarian Relief)の協力の下、ハラド地区で135箱の食料を配布し、810人を支援している。
イエメン人を対象とするこの活動は、サルマン国王人道援助救援センターに代表されるサウジアラビアの人道救援プロジェクトの枠組み内で実施された。
同センターの移動型栄養クリニックは、ティバ開発財団(Tiba Development Foundation)と共同で、サナア県において治療活動を続けている。栄養クリニックによる治療者数は、これまで1511人に達している。
同センターはまた、イエメン・フダイダのAl-Khawkhah地区で人命保護を担う給水・衛生プログラムを実施しており、3万4614人が支援を受けている。
同センターで全体監督者を務めるアブドゥラ・アル=ラビーア医師によれば、サウジアラビアはイエメン人の救援と同国の安全・安定の実現へ向け、熱心に取り組んでいるという。サウジアラビア政府はイエメン人を集団や宗教、宗派で差別せず、別け隔てなく支援を提供したとラビーア医師は言う。
サルマン国王人道援助救援センターを通じてサウジアラビアが行ってきた人道支援の取り組みは、これまで45カ国でのプロジェクト1062件にのぼる。その多くはイエメンが対象だ。
2015年5月以来、サウジアラビアからイエメンへの支援額は人道・開発支援へ向けたものが160億ドルに達するほか、同国は難民支援、イエメン中央銀行への資金提供、イエメン経済の支援などを実施してきた。