アラブニュース

• サウジアラビア、水中遺産を保護するセンターを開設

リヤド：水曜日、G20参加国の文化大臣のグループは、2.3兆ドルの文化経済をサポートすることを約束した。

「文化経済の台頭：新しいパラダイム」をテーマに開催されたビデオ会議は、今年のG20議長国サウジアラビアを称える国際会議プログラムの一環として、サウジアラビア文化省とG20サウジ事務局によって開催されている。

初会合では、各国文化大臣は、経済成長の触媒としての文化遺産保護、持続可能な開発、文化について話し合った。

会合では、文化的リソースにより容易にアクセスできるようにすることと共に、新しいテクノロジーの採用、芸術的表現のためのデジタルプラットフォームの開発に焦点が当てられた。

ユネスコは、文化およびクリエイティブセクターから生み出される年間収益を2.3兆ドル、輸出額を2,500億ドル以上としている。文化セクターは世界中で約3,000万人を雇用しているが、一部の予測では、近い将来、世界の国内総生産への貢献度は約10パーセントになるとされている。

「G20議長国サウジアラビアにおけるこのハイレベルの文化会合は、経済の革新的エコシステムを推進する上で、文化が果たす重要な役割に対する我々の共通認識を示している」と、サウジアラビア文化相のバドル・ビン・アブドラ・ビンファーハン王子は述べた。

「共有する遺産を将来の世代のために保存し、持続可能な方法で文化を生み出し、広めることは我々の責任である」

会合は、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミックが生活のあらゆる分野に影響を及ぼし続け、参加者がインターネットを通じた様々なコミュニケーション手段を採用せざるを得ない、非常に困難な状況の中開催されている。

「我々が現在経験している困難な瞬間に、文化の普遍的な価値観は、再生を構築するための基盤となりうる」と、イタリアの文化遺産・活動・観光相であり、また今回の最初の会合の共同議長であるダリオ・フランチェスキーニは述べている。

「パンデミックによって引き起こされた深刻な危機は、新技術の普及という点では、これまでに無い革新的な転換点となった」

アクセス可能性が格段に高まったことで、文化経済の回復力の高さが実証され、またクリエイティブな産業によって生み出された革新的な技術は、経済成長を促進し、また文化財やサービスの世界的な流通を促進している。

本会合とは別に、サウジ文化省は、紅海とアラビア湾の水中文化遺産の管理、修復、保護のための世界クラスのセンターの設立を発表している。

文化省の遺産委員会と提携するこのセンターは、サウジアラビア及びその周辺地域での同セクターの開発を担当する。

この目標は、同分野の研究を強化することを目的としたさまざまなイニシアチブを通じて達成される。

文化経済について議論する次の会合は、2021年にイタリアが議長国を務めるG20開催時に、イタリアの文化遺産活動観光省の主催で開催される。