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サウジ投資相、サウジ・日ビジョン2030「大きく一歩前進」と語る

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17 Dec 2020 12:12:30 GMT9
17 Dec 2020 12:12:30 GMT9

ファリス・アルルシュッド

リヤド:サウジアラビアのハレド・アル・ファリク投資大臣は、12月15日に講演し、サウジ・日ビジョン2030の閣僚会合は、両友好国の歴史的な関係を大きく前進させる一歩であると指摘した。

サウジ・日ビジョン2030ビジネスフォーラム・ウェビナーで、アル・ファリク氏は同構想の次のフェーズへのコミットメントを強調し、日本は何十年にもわたってサウジアラビアの重要な経済的パートナーであると言及した。

2016年にサウジ・ビジョン2030を開始して以来、サウジアラビアは、外国からの投資が同国で果たす重要な役割を強調し、投資家全般、特に日本の投資家に本物の投資機会を提供することで同国での事業拡大を支援するというサウジアラビアの決意を明らかにすることにより、その目標達成に向けて直接的に乗り出している。

サウジアラビアと日本は、2016年9月にサウジ・日ビジョン2030のための共同グループを設立し、両国間の戦略的パートナーシップを支援することで合意した。これに続いて、その他の重要な合意や覚書を締結している。

昨年は、サウジアラビアの総合投資庁とみずほ銀行、総合投資庁とMUFG銀行との間で、サウジアラビアが提供する投資機会やサウジでのビジネスの開始方法について協議するための協力協定が調印された。

フォーラムでは、アルファイサル大学と大分国立大学との覚書、SABICと横河電機株式会社の間で地域の中核拠点を設立するための合意、サウジ産業開発基金(SIDF)と三井住友銀行との間で、事業資金調達の機会と人材育成に協力するための覚書など、その他の覚書や協定も調印された。

同フォーラムには、サウジアラビア観光省やリヤド市王立委員会など、官民の専門家が参加した。フォーラムでは、エンターテインメントや観光といった分野、日本のスタートアップ企業など、サウジアラビアで成長している投資機会について検討が行われた。

また、日本とサウジアラビアの専門家が、サウジアラビアの経済圏や新たなプロジェクトにおける協力の機会についてプレゼンテーションを行ったほか、リヤドにおける生活水準やインフラの質を向上させる開発プロジェクトの立ち上げなど、サウジアラビアが経験している急激な変化についてのプレゼンテーションも行われた。例えば、リヤド地下鉄プロジェクトは、総延長176km、85の駅があり、最新のテクノロジーを備えたものとなる予定である。

サウジアラビアの首都のインフラの質を向上させるためのもう一つのプロジェクトは、キング・アブドゥルアズィーズ公共バス輸送網である。現在建設中のこのネットワークは総延長1900kmで、リヤド市のすべての地区をカバーする80の路線で構成される。このプロジェクトは、鉄道網の重要なサポート役として、また、近隣地域や市内全域での旅客輸送の主要な手段として機能する。さらに、「グリーン・リヤド」プロジェクトは、世界で最も野心的な都市緑化構想の一つである。このプロジェクトでは、750万本以上の木がリヤド市全域に植樹されるが、これは首都の住民1人当たり1本の割合となる。

サウジ・日ビジョン2030には、教育・スポーツ、文化、中小企業の設立、エネルギー・インフラ、競争力のある産業、金融・投資、品質保証、健康・医療、メディア、エンターテイメント・イノベーション、食料・農業安全保障といった9つの分野が含まれている。

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