• サウジアラビアの増大するサイバー攻撃の脅威に対応するために、専門家たちは支援を受けている

ラッシード・ハッサン

リヤド：サウジアラビアのサイバーセキュリティの専門家たちは、増大するサイバー攻撃の脅威に対応するために、支援を受けている。

重要インフラの基幹をなすコンピューターネットワークの脆弱性のために、サイバーテロとサイバー戦争は成功を収めている。そして、こうした弱点は、王国をさらに極めて重要な危険に晒す可能性がある。

世界中で需要の高まっている仕事、サウジアラビアで高い需要のある仕事、サイバーセキュリティのさまざまな分野で、例えばクラウドセキュリティ、インシデント対応、ウェブアプリのセキュリティ、高度なネットワークフォレンジックの情報セキュリティ・プロフェッショナル認定資格、CISSP (Certified Information Systems Security Professional)の重要な部分を検証する GISP（GIAC Information Security Professional）認定などの訓練プログラムが利用できるようになっている。

このようなプログラムの1つは、世界的なサイバーセキュリティのトレーニングで、認証トレーニングを実施する企業、SANS Instituteの近日中に実施されるトレーニングコースで、 3月21日に開始されることになっている。このプログラムは4月1日まで続き、専門家たちは、徹底した実践的なコースをオンライン上から柔軟にアクセスできるように計画されている。

法律専門家、マジェド・アル・ヘダヤン博士は、このプログラムをスキルアップできる良い機会だと語った。「このイニシアティブを最大限活用するために、関心のある学生や従業員が多数登録することを期待しています」

このパンデミックにより、社会は新たな課題と変化を経験しており、これは、新たなテクノロジーに基づいて、新たなモデルが適用されるようになることを意味する、と同博士は語った。「そのために、私たちの専門家たちに、新たなテクノロジーを使いこなすキャリア上の目的から、自らのスキルを磨いてもらう準備をするために、私たちは新たなイニシアティブを提供する必要があるのです。主要なセキュリティ認定プラクティショナーたちが提供する世界に認められたオンライン上のサイバーセキュリティトレーニングを通じて、参加者が自らのキャリアを向上させ、スキルを磨くことができる、と私は強い自信を持っています」

SANSのイニシアティブは参加者たちに、似たようなキャリアを持ち、組織的な課題に 直面しているこの地域の志を同じくするセキュリティ専門家たちと、連絡を取り合い、ネットワークで繋がる機会も与えることになる、と同博士は付け加えた。

IDCが毎年発表するサウジアラビアの2020グローバルCIOサーベイによると、王国企業の25パーセントが、自らのインフラ需要を満たすために、自社運用で専用のプライベートクラウド、パブリックのマルチクラウド、レガシーシステムのプラットフォームを配置する計画だ。

しかし、クラウドを採用するにあたって、3つの主要な障害の1つから、セキュリティへの懸念がある。同様の調査によると、サイバー攻撃、情報データ漏洩、プライバシーの侵害に効果的に対処するために、企業はより良い設備を整える必要があったという。

「サウジアラビアをはじめとしたペルシャ湾岸地域は、地政学的に脅威を与える役者（threat actor）に著しく晒されています」と、SANS Instituteの中東・アフリカのマネージングディレクター、ネッド・バルタギ氏は語った。「ロックダウンが迫り来て、国境が閉鎖され、労働力が分散された現在のポストコロナ時代に、クラウドのプラットフォームを採用することに、企業は前向きです。SANS Riyadh March 2021（SANSのリヤド2021年3月）で、 私たちはクラウドのセキュリティ訓練を運営し、ウェブアプリのセキュリティを提供し、スキルを磨くことを強調し続けています」。