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アラブ連合軍、サウジアラビアを標的としたフーシ派の弾道ミサイル・無人機を迎撃

イランの支援を受けるイエメンのフーシ派民兵組織は、サウジアラビア南部の人口の多い都市を標的に、国境を越えた攻撃を繰り返している。(資料/AFP通信)
イランの支援を受けるイエメンのフーシ派民兵組織は、サウジアラビア南部の人口の多い都市を標的に、国境を越えた攻撃を繰り返している。(資料/AFP通信)
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12 Apr 2021 12:04:40 GMT9
12 Apr 2021 12:04:40 GMT9
  • アラブ連合軍によると、ミサイルと無人機は南部の都市ジーザーンとハーミスムシャイトを標的としていた
  • OIC、UAE、バーレーンはこの攻撃を非難した

アラブニュース

リヤド:イエメンに駐留するサウジアラビア主導のアラブ連合軍は日曜日、イランの支援を受けるフーシ派民兵組織がサウジアラビア南部のハーミスムシャイトとジーザーンを標的として発射した武装無人機3機と弾道ミサイル1発を迎撃・破壊した。

アラブ連合軍は、国際法に則って民間人を保護するために「必要な作戦行動」を取るとしている。フーシ派はここ数か月、サウジアラビアに対するミサイルや無人機による攻撃を強化してきた。フーシ派はサウジアラビアが提案した停戦案を拒否し、サヌア空港を再開させてイランとの間の制限のない飛行を認めるよう要求している。

日曜日の新たな攻撃は、イエメンの戦略的に重要な都市であるマリブをめぐる激しい戦闘で過去24時間に70人の親政府派とフーシ派の戦闘員が死亡し、3つの戦線で戦闘が繰り広げられている中で起きた。

フーシ派は2月以降、マリブの奪取を試みている。マリブは石油資源の豊富な地域の中心地で、イエメン北部における政府の最後の拠点となっている。

親政府軍の報道官によると、フーシ派はマリブ市北西部のカッサラとアル・マシュジャ、マリブ市南部のジャバル・ムラドの各地域で同時攻撃を行っているという。

「フーシ派はカッサラ戦線とアル・マシュジャ戦線で前進したが、ジャバル・ムラド戦線では阻止されている」と同報道官は述べた。同報道官によると、アラブ連合軍の戦闘機が空爆を行い、「戦車4台を含むフーシ派の軍用車両12台と大砲1基を破壊した」という。

国連当局者は、他の場所での戦闘から逃れてきた民間人がマリブに避難しているため、マリブが失われれば人道上の災害につながると懸念している。マリブには、最大200万人の避難民のために、約140の避難所が設置されている。

イスラム協力機構(OIC)のユセフ・アル・オサイミーン事務局長は今回の攻撃を非難し、これらの攻撃は「戦争犯罪で、国際的な法律、規範、合意に対する明白な反抗だ」と述べた。

UAEもこの攻撃を非難した。UAEは国際社会に対して、「重要施設や民間施設、サウジアラビアの安全保障、エネルギー供給、そして世界経済の安定を標的として繰り返されるこれらの行為を阻止するため、即時かつ断固とした姿勢を取ること」を求めた。

サウジアラビア外務・国際協力省は、最近のこういった攻撃の継続は事態の危険な激化で、フーシ派が地域の安全と安定を損なおうとしていることを示す新たな証拠だと述べた。 

また、バーレーンは、国際社会に対して、地域と世界の安全・安定を脅かすこれらの攻撃を非難するよう求めた。

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