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サウジアラビア:イランの核武装は阻止しなければならない

イランがウラン濃縮を60%まで増加させるとしたことは、平和的プログラムの一部とは考えられない、とサウジアラビア外務省は語った。(File/AFP)
イランがウラン濃縮を60%まで増加させるとしたことは、平和的プログラムの一部とは考えられない、とサウジアラビア外務省は語った。(File/AFP)
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15 Apr 2021 04:04:17 GMT9
15 Apr 2021 04:04:17 GMT9
  • サウジアラビアは、イランの核開発計画に関する現在の進展を懸念を持って見守っていると述べた

アラブニュース

ドバイ: サウジアラビア外務省は水曜日、国際社会はイランの核武装を阻止するための措置を講じなければならないと警告した。

国営TVアルエクバリヤが報じたところでは、同省は、声明の中で、イランがウラン濃縮を60%まで高めるとしたことは、平和的プログラムの一部とは考えられないと述べている。

世界は、イランのエスカレーションに対する地域の国々の懸念を考慮に入れるべきである、と声明は述べている。

声明はさらに、国際社会はイランとの合意に達する必要があるとし、「より長期的なさらに強力なパラメータ」を求めている。

サウジアラビアは、イランの核開発計画に関する現在の進展を懸念を持って見守っていると述べ、イランに対し、エスカレーションを避け、地域の安全と安定をさらなる緊張にさらさないよう求めた。

サウジアラビアはまた、イランに対して現在進行中の交渉に真剣に取り組むよう要請した。

一方、イラン核合意の当事者である欧州諸国は水曜日、テヘランに対し、同国がウランの純度を60%まで濃縮し、ナタンツの核施設にさらに1,000台の遠心分離機を設置するという決定は、2015年の核合意の復活に向けた努力に反するものであると伝えた。

世界の大国、イラン、米国の間の協議は木曜日にウィーンで再開される予定であるが、英国、フランス、ドイツは共同声明の中で、テヘランが60%に濃縮するという決定をしたことは、信頼し得る民生上の理由に基づくものではなく、核兵器製造における重要なステップであると述べている。

「イランの発表が、全てのJCPoA(包括的共同行動計画)の参加国および米国が、JCPoAの再生と回復のための迅速な外交的解決策を見出す目的で実質的な協議を開始した時期に行われたことは特に遺憾である」と3カ国は述べている。

「イランの危険な最近の言動は、これらの協議における建設的な精神と誠意に反するものである。」

テヘランは、この決定は、究極の敵であるイスラエルが日曜日に重要なナタンツ核施設に破壊行為を行ったことを受けたものであるとしている。

「最近の進展に鑑み、我々はいかなる関係者による全てのエスカレートする可能性のある措置を拒否し、またイランに対し、外交プロセスをこれ以上複雑にしないよう求める」とE3(欧州3国)は述べている。

イランの大統領は、破壊工作員が核施設を攻撃した後、ウラン濃縮を劇的に増加させるとした同国の決定について、「あなた方の邪悪さに対する答えだ」と述べ、イスラエルは、テヘランと世界の大国との間でぼろぼろになった核合意の復活を目指して進行中の協議を妨げることを望んでいると語った。

今週末のナタンツの核施設に対する破壊工作は、両国間で激化している影の戦いの一部であるように思われる。イスラエル当局はこの攻撃についてコメントしていないが、これを実行したとの疑いが濃厚となっている。

*ロイター/APからの情報提供による

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