• サルマン国王は、双子とその両親を急いで王国に移送し、健康診断を受けるよう命じた
• 今回の症例は、1990年にプログラムが開始されて以来、サウジ国家結合双生児分離プログラムによって診察・評価された116番目の症例となる

アラブニュース

リヤド：イエメンの結合双生児「ユスフとヤシン」 は5月5日、ムカラ市から医療用航空機に乗り、リヤドのキング・サルマン空軍基地に両親とともに無事到着した。

サルマン国王は、双子と両親を王国に早急に移送して健康診断を受けるよう命じた、とサルマン国王人道援助救援センター （KSrelief） の総括責任者であり、著名な小児外科医でもあるアブドラ・アルラビーア博士は述べた。

『脳神経外科ジャーナル』によると、頭蓋結合双生児は、頭頂部または側頭部で結合した双子が、頭蓋骨の一部を共有する珍しい現象を示している。さまざまな研究によると、結合双生児の症例はまれで、20万人に1人の割合でしかなく、ほとんどが女性である。

到着後、双子は国家警備省のアブドラ国王専門児童病院に移送され、分離手術が可能かどうか検討するために、医師たちによる診察を受けた。

双子の父親であるモハメド・アブドゥルラフマン氏は、サルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子に対し、双子を移送して健康状態を調べてくれたことに感謝の意を表した。彼はまた、彼の家族が受けた温かい歓迎と王国の寛大な人道的活動を称賛した。

アルラビーア氏も、「イエメンが直面している困難な状況を認識して崇高な人道的取り組みを行っている」とし、同国王、皇太子、および海外の連合軍に感謝の意を表した、とサウジ通信社が報じた。

今回の症例は、1990年にプログラムが開始されて以来、サウジ国家結合双生児分離プログラムによって診察・評価された116番目の症例となる。これまでに21カ国の患者が診察を受け、50件以上の双子を分離する手術が行われてきた。

結合双生児は、中央アフリカ、東南アジア、ラテンアメリカで通常多く発生している。これは、これらの地域で一卵性双生児の割合が高いためで、一卵性双生児は結合双生児の出生率を決定づける要因となっている。