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サウジアラビアで植林の新時代が始動

このキャンペーンが目指すのは、イニシアチブの目標の達成、そしてサウジアラビアが国内の自然環境改善に真剣に取り組んでいることの裏付けだ。(写真/提供)
このキャンペーンが目指すのは、イニシアチブの目標の達成、そしてサウジアラビアが国内の自然環境改善に真剣に取り組んでいることの裏付けだ。(写真/提供)
このキャンペーンが目指すのは、イニシアチブの目標の達成、そしてサウジアラビアが国内の自然環境改善に真剣に取り組んでいることの裏付けだ。(写真/提供)
このキャンペーンが目指すのは、イニシアチブの目標の達成、そしてサウジアラビアが国内の自然環境改善に真剣に取り組んでいることの裏付けだ。(写真/提供)
このキャンペーンが目指すのは、イニシアチブの目標の達成、そしてサウジアラビアが国内の自然環境改善に真剣に取り組んでいることの裏付けだ。(写真/提供)
このキャンペーンが目指すのは、イニシアチブの目標の達成、そしてサウジアラビアが国内の自然環境改善に真剣に取り組んでいることの裏付けだ。(写真/提供)
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23 Oct 2021 08:10:20 GMT9
23 Oct 2021 08:10:20 GMT9
  • 200万平方メートルを超える区域への種子散布にドローンを使用するキャンペーンが始まった

ラッシード・ハッサン

リヤド:鳥たちは、植物のライフサイクルにおいて常に重要な要素となってきた。彼らは、羽や爪へ乗せた種子を無意識のうちにも新天地へと運ぶ能力を持っているからだ。

サウジアラビアのイマーム・トゥルキ・ビン・アブドラ王立自然保護区が新しい種子分配プロジェクトを始動した今日は、植林新時代の幕開けとなる。鳥に頼る代わりに、同プロジェクトが利用するのはドローンだ。これはムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下が今年すでに発表した、王国のグリーン・イニシアチブに従っている。

このキャンペーンが目指すのは、イニシアチブ目標の達成、そしてサウジアラビアが国内の自然環境改善に真剣に取り組んでいることの裏付けだ。

「植林キャンペーンは、200万平方メートルを超える区域へ季節の種子を散布するのにドローンを使用します。それは王国で採用されてきた植林の道のりにとって、質的な飛躍を生むでしょう。」と、イマーム・トゥルキ・ビン・アブドラ王立自然保護区は22日、発表の中でアラブニュースに告げた。

保護区によれば、ドローンは相当量の種子を散布することになる。散布対象となっているのは、溜まった雨水によって季節的に毎年、散布した種子が自然な灌漑を受けられる地域だ。

保護区は、植物栽培や植林技術において環境に役立ち、持続可能性を保証する要因を採り入れようと努力している。また同時に、灌漑や種子散布プロセスに関する最新の国際的技術とイノベーションについていこうと取り組んでいる。

保護区は次のように発表している:「高画質カメラの搭載を特徴とするドローンの活用は、植物の健康状態をモニタリングするのに役立ちます。健康リスクに晒された植物には、素早く治療を施すことができます。

また、土壌の健康や農業地帯の状況についても追跡調査を行うことができます。さらには人工知能技術の活用が、独自のアルゴリズムやソフトウェアの使用を通して植物の季節パターンを研究し、分析することにも役立つでしょう。」

政府機関やボランティアスタッフと共に地域コミュニティの代表者らも出席したローンチ会場で、王立自然保護区のムハンマド・アル・シャーランCEOは次のように述べた。

「王国は今日、環境保護、持続可能性の推進、そして植林と緑環境設立のための継続的イニシアティブのローンチへと向かう、世界規模の運動を先導しています。」

「我々は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下によって発表された目標に歩みを合わせるべく懸命に取り組んでいく計画です。そして保護区の開発および環境支援に最高の水準と技術を活かすことで、時間の障害に逆らおうと励んでいます。」

サウード国王大学の植物学部で准教授を務めるマンザー・H・シッディーキー氏も、キャンペーンを称賛している。

「これは、環境保護のための植林やグリーン・イニシアチブへと向かっていく大変ありがたいキャンペーンです」と、彼はアラブニュースへ述べた。

シッディーキー氏は、持続可能な緑環境を達成するにあたって最も効果的な方法の1つが、環境保全への国民による参加であると語った。

イマーム・トゥルキ・ビン・アブドラ王立自然保護区(前アル・タウシヤ自然保護区)は、組織的かつ体系的な手法で一帯の保全および維持を行うため、王室政令によって2018年に創設された。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下は、自然を保護し環境課題を乗り越えるため、「サウジ・グリーン」および「中東グリーン」のイニシアチブを4月に発表した。

これらのイニシアチブが目指すのは、地球の保護について、サウジアラビアおよび周辺地域のための方針を示すことである。そのためには地域をまとめ上げ、気候変動に立ち向かう世界的目標の達成へ大きく貢献する意欲的な計画図を明らかにする必要がある。

王国は、植生被覆を上げ、炭素排出量を減らし、そして海洋生物を保全するために、サウジ・グリーン・イニシアチブに取り組むことになる。同時に汚染や土地の劣化にも対処する。この意欲的なイニシアチブには、今後10年の間に王国内で100億本の植樹を実施することが盛り込まれている。

サウジ・グリーン・イニシアチブは、再生エネルギープログラムを通して世界貢献量の4%を超える炭素排出量を削減することも目指している。王国では、2030年までに国内エネルギーの50%が、同プログラムによって生成されるようになる見込みだ。

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