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サウジ-レバノン間の危機的状況の元凶はヒズボラの権勢拡大にある=サウジ外相

2020年10月30日、G20サミットに出席するためローマに到着したサウジ外務大臣ファイサル・ビン・ファルハーン王子。(AFP)
2020年10月30日、G20サミットに出席するためローマに到着したサウジ外務大臣ファイサル・ビン・ファルハーン王子。(AFP)
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31 Oct 2021 05:10:11 GMT9
31 Oct 2021 05:10:11 GMT9
  • レバノンの現政権が存続するか消滅するかについて我が国は見解を持っておらず、それはレバノン国民が決めることだ=ファイサル王子
  • ヒズボラが支援を表明しているクルダヒ氏は発言に対する謝罪や引責辞任を拒んでいる

ドバイ:サウジアラビアの外務大臣ファイサル・ビン・ファルハーン王子は土曜日、レバノンとの間で現在発生している両国関係の危機的状況の元凶は、イランを後ろ盾とする武装組織ヒズボラの権勢拡大を助長し、また特有の不安定な国内情勢が続くことを許すレバノンの政治構造にある、と語った。

レバノンのジョージ・クルダヒ情報大臣がイエメン内戦仲介のためにサウジが主導する軍事作戦について批判的な発言を行い、外交問題に発展しサウジアラビアや湾岸諸国はレバノン大使を追放したが、これによりレバノンの経済危機に拍車がかかる懸念が強まっている。

ファイサル王子はロイターとの電話会見で「私は現在の状況よりも問題は根深いと考えている。レバノン政府またはレバノンの既成支配層がヒズボラの権勢拡大を助長する現在の政治構造からレバノンを解放し、前向きな道筋を築くことが重要だ、と私は考える」と語った。

王子はこの政治構造が「レバノン国民のためにならない方向に国家運営を進ませる手段をもって、レバノン国内の政府機関を弱体化させている」と述べた。

諸国との軋轢を受けてレバノンでは政治家らからクルダヒ氏の辞任を求める声が上がっているが、一方で政府全体が弱体化するとしてそれに反対する政治家もいる。

「レバノンの現政権について我が国は見解を持たない。政権が存続するか消滅するかについて見解を持っておらず、それはレバノン国民が決めることだ」とG20サミット出席のため滞在するローマから会見した外務大臣は述べた。

ヒズボラが支援を表明しているクルダヒ氏は発言に対する謝罪や引責辞任を拒んでいる。

ロイター

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