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サウジアラビアへの渡航者に新たなウイルス検査ルールを導入

サウジ民間航空総局(GACA)による渡航ガイドラインの変更を受け、抗原検査は早く確実だと医師は語る。(SPA)
サウジ民間航空総局(GACA)による渡航ガイドラインの変更を受け、抗原検査は早く確実だと医師は語る。(SPA)
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10 Feb 2022 12:02:47 GMT9
10 Feb 2022 12:02:47 GMT9
  • 陽性判定を受けた国民は、サウジアラビア政府に認可されたワクチンを完全に接種完了していれば、陽性判定から7日後に再検査無しで入国が認められる。

ディーマ・アル・クデイル

ジェッダ:サウジアラビアで9日、新型コロナウイルス検査について新たな手順が導入された。渡航者はサウジアラビア到着時に迅速抗原検査を受ける事が義務付けられる。

サウジアラビア民間航空総局はまた、サウジアラビアから他国へ向かう渡航者についてもルールを改定した。

サウジアラビア国民と外国人はワクチン接種のステータスに関わらず、サウジアラビアへの出発日から48時間以内にサンプルを採取して行われた、認可済みのPCR検査もしくは迅速抗原検査による陰性証明を保持している必要がある。

8歳未満の子供はこの検査を免除されるが、出発国における新型コロナウイルス検査関連のガイドラインの順守が求められる。

この新たな対策は2月9日(水)午前1時に施行されたもので、国外へ渡航するサウジ国民への渡航前のブースター接種の義務付けも含まれる。3回目のワクチンは2回目の接種から3ヶ月後に受ける事ができる。16歳未満の国民と、Tawakkalnaアプリにおいて「免除」のステータスを保持している者には、このルールは免除される。

ウイルス陽性判定を受けた国民は、サウジアラビア政府に認可されたワクチンを完全に接種完了していれば、陽性判定から7日後に、再検査無しで入国が認められる。

政府に認可されたワクチンの接種が未完了の者は、陽性判定から10日後に再入国できる。

アラブニュースは感染症専門家でジェッダのキング・ファハド病院内科部長のウェイル・バジフモム医師に話を聞いた。バジフモム医師の説明によると、抗原検査は新型コロナウイルスの粒子が存在するかどうかを迅速に診断する市販のテストである。

「つまり、これは対象者から採取したサンプルの中に新型コロナウイルスの粒子の存在が認められるかを調べる検査で、迅速抗原検査として市販されており、ウイルスが存在する場合は、ウイルス(抗原)とテストキットの化合物が反応して陽性を示すという単純な事実に即しているものです」と医師は語った。

「当然、反応が無ければ陰性を示し、つまりウイルスは無いという事を指します。迅速抗原検査と呼ばれるこの方法は、ウイルスや他の感染症を素早く検出する方法としてよく知られています」と医師は付け加えた。

迅速抗原検査とPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査の違いは、結果が出るまでの所要時間だ。

「迅速抗原検査を使うと15分ほどのとても少ない時間で結果を知る事ができます。さらにコストも安く感度も高いため、患者が陽性の場合に検知できる確率が高くなります」と医師は述べた。

「その上、迅速抗原検査は自宅でも検査を行える簡易テストなので、サンプルを検査施設に持ち込む必要もありません」

そしてバジフモム医師は、PCR検査の方がさらに精密で効果のある検査で、サンプル中の新型コロナウイルスがごくわずかな量であっても検出する事が可能である事を強調した。

「付け加えると、PCR検査は専門の検査施設内で、訓練された専門の医療関係者が行う必要があります。PCR検査は新型コロナウイルスの診断において、やはりゴールドスタンダードの検査方法です。実のところ、PCR検査は迅速抗原検査よりもコストが高く、結果が出るまでの時間も長くかかります」と医師は言った。

「要するに、新型コロナウイルス感染症の迅速抗原検査は、素早く精密な検査結果を知る事ができる最も利便性の高い安価な検査で、渡航者のスクリーニング検査用の手段としては最適です。しかし、確実な診断のための検査としては、やはりPCR検査が推奨されます」と医師は付け加えた。

 

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