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サウジアラビアの家族をひとつにするイードの祝祭

祝祭のイベントは50会場で開かれる。(SPA)
祝祭のイベントは50会場で開かれる。(SPA)
祝祭のイベントは50会場で開かれる。(SPA)
祝祭のイベントは50会場で開かれる。(SPA)
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23 Apr 2023 01:04:36 GMT9
23 Apr 2023 01:04:36 GMT9

スラファ・アルクナイジラハフ・ジャムビ

リヤド:サウジの家族は、10日後の大事な日に向けてイードの準備を始めた

ラマダンの終わりを告げるイード・アル・フィトルには、3日間にわたる年に1度の祝祭を家庭ごとに独自のやり方で祝う。

住まいを掃除し、好きなお菓子や衣類、家具、大切な人のための贈り物を買いに行く。

イードの初日には、イードの祈りを捧げた後、家族、友人、親族が家長のもとに集まり、挨拶を交わし、贈り物を分け合い、体に良い食べ物を楽しむのが習慣だ。

イードの特別な食事の前に、幼い子どもたちは大人の家族一人ひとりの前に並び、金銭のプレゼントを受け取る。

「子どもには愛と優しさを広め、他の子たちとかかわり合うことを教えています。すると、子どもはイードの祈りに出席して祝いたいと熱心に望むようになります」と、ジェッダ出身のハトゥーン・カリド氏は言った。

「子どもをモスクに連れて行き、モスクにいる他の子や大人のプレゼント用のお菓子とお金を詰め込んだカゴを子どもに持たせるのは大きな楽しみです」

ジェッダ在住のハトゥーン・ナビール氏は、子どもや孫たちと一緒に祖父の家に集まってイードを祝う。

「毎年イードでは、イードの祈りの後、祖父の家に向かい、そこでお金の贈り物を交換し、アレカ、マスーブ、アーラビアなどの伝統的なヒジャージ料理を食べます。子どもたちは、お菓子やプレゼントの封筒をもらえるのを期待しておじさんやおばさんの周りに集まります」

サウジアラビア東部のカティーフ出身のバスマ・ザキ氏は、イードの祈りの後、家族と一緒に断食明けの食事をとり、親族や友人を訪ねる。

「イードでは、家族でサウジアラビア伝統の手法で調理した子羊の肉とご飯を食べます」とザキ氏は言った。

「昼食に鶏肉とご飯を選ぶ人もいます。私にとっていちばん重要なのは、サウジのコーヒーとお茶と共に並ぶナツメヤシ、マムール、バクラヴァなどの、家族が用意するお菓子です」

さらにザキ氏は説明した。「子どもはプレゼントではなくお金をもらうことが多いです。そのほうが好きなものを自分で買えるので、ずっと嬉しいのです。最近では、イードの喜びを分かち合うために、家族の間で香水などのささやかなプレゼントを贈るようになりました」

祝祭のイベントは50会場で開かれる。(SPA)

サウジアラビア中部出身のファイサル・アル・ビラル氏は、三日月が観測され、イード・アル・フィトルが発表されたときから祝祭は始まるのだと言った。

「界隈ごとにハワマト・アル・イードという祝日を祝うのが私たちの習慣です。リヤドではこの祝日を楽しむ人はとても多く、子どもは揃って近隣の家々を訪れ、特別な歌を歌いながらプレゼントを受け取ります。地域ごとにアイスクリームのトラックを呼ぶのが恒例になっています。この習慣は、いったんはなくなったのですが、この5年で復活しました」

「近所の人たちが通りに集まってごちそうを準備し、地域のみんなで一緒に断食明けの食事を食べられるようにします。家庭ごとに食べ物を持ち寄り、その日の朝食には肉と米を食べます」

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