サウジアラビア 対 COVID-19








COVID-19と戦うため、サウジアラビアがどう迅速に行動してグローバル対応に協調し、国内のみならず全世界で危機の著しい悪化を防止したかのインサイドストーリー。

「これは、サウジアラビアが見えない殺人者に勝利した苦闘の物語、サウジのみならず 世界中の人々のためにそれを打ち負かした物語です。」

5月7日にリヤドのディリヤ病院で、医療従事者たちが鼻スワブ検査の準備をする。(AFP)

5月7日にリヤドのディリヤ病院で、医療従事者たちが鼻スワブ検査の準備をする。(AFP)

2019年暮に現れた新型コロナウイルス病(COVID-19) が中国に封じ込められないことが明白になったが、多くの国では自国民の生命や自国経済の健康に及ぼす脅威を真剣に考えるのは遅かった。

すばやく対応した国の中に、パンデミックと効果的に取り組めなければ(国内と地域のみならず地球全体への)影響を鋭く認識していた国であるサウジアラビアがあった。

サウジは、2012年の中東呼吸器症候群で国境内の爆発的感染で学んだつらい教訓を忘れていなかった。伝染病の大規模流行の中、サウジアラビアの公衆衛生の優先度の理解を大きく変えた体験である。人類が地球的健康危機に直面した時、各国には国民だけでなく全世界に最善となるよう行動責任があるという極めて重要な理解とともに浮上した。

COVID-19の大流行で、この責任はサウジアラビアでは特に強く感じられた。サウジアラビアは湾岸でずば抜けて巨大な国家で、イスラム教聖地の管理者として世界中の国々から何百万人もの巡礼者の健康に毎年責任を持っていた。

パンデミックの世界的な影響が悪いのに、サウジアラビアがハッジ(Hajj:メッカへの巡礼)を通常通り許可し、無数の巡礼者を世界数10の国へ感染させたまま帰国する可能性を冒すのであれば、どれだけ悪化するだろうか。

これらはサウジアラビアの迅速なCOVID-19対応を支え、協調的な方法でウイルスィルスと戦うために世界を一つにして、G20議長国の間、その取り組みを推進した現実であった。

これは、サウジアラビアだけでなくいたるところの人々のための闘いで征服された目に見えない殺人者に対する、サウジアラビアが苦労の末、手にした勝利の物語である。

どのようにMERSがサウジのCOVID-19の備えに役立ったか

サウジアラビアが住民たちに、MERSの感染拡大を回避すべくラクダを扱う際にはマスクを着用するよう促した。(AFP)

サウジアラビアが住民たちに、MERSの感染拡大を回避すべくラクダを扱う際にはマスクを着用するよう促した。(AFP)

2012年6月13日、健康上の問題がない60歳のサウジ国民が、発熱、咳、息切れでジッダの病院に入院した。11日後、集中治療の甲斐なく、進行性肺/腎臓不全で死亡した。

MERS-CoV(人間への感染が知られている6番目のコロナウイルス)での初の死であった。

このウイルスが原因の病気であるMERSは、2015年5月に命名されたが、場所や地域で命名される最後の感染症になった。同年、世界保健機構(WHO)は、いかなる文化、国家、民族集団への「侮辱を避けるため」考案された人間の病気を命名する新プロトコルを採用した。

2014年5月14日、MERSに関する記者会見にて、WHO事務局長補代理の福田敬二氏。(AFP)

MERS、その前の2002~2003年の重症急性呼吸器症候群、そして現在のCOVID-19は、動物原性感染症(動物から人間への感染症)である。MERSは、ラクダ由来と考えられている。

2012年以降、MERSの症例は27カ国で2500以上で876人が亡くなったが、全症例の90%はサウジアラビアであった。

死亡率は約35%で、MERS-CoVは、COVID-19の原因のウイルスであるSARS-CoV-2より感染者を高い割合で死亡させている。皮肉なことに、この死亡率により、MERSはCOVID-19ほど全地球的に壊滅的にはなっていない。生きた宿主だけが病気をまん延し続けられるからだ。

しかし、MERSの原因となるウイルスは、いまだワクチンが開発されておらず、脅威のままだ。サウジアラビアでの直近の大流行は2019年12月から今年1月末まで発生した。6地域の住民から19の症例が記録され、患者8人(内7人は男性)が死亡した。

MERSの感染した家族への影響はCOVID-19と同じく恐ろしいものである。しかし、サウジの公衆衛生システムへの激しい衝撃が、MERSにおけるCOVID-19との闘いで貴重であることを証明した教訓をもたらしたことに疑いの余地はない。

「各伝染病、システムに対する各課題は、サウジアラビア医療部門の統率力への教訓として役立った」と、サウジ疾病予防管理センター副最高経営責任者のアル=ガムディ博士は語った。

「各伝染病、システムに対する各課題は、サウジアラビア医療部門の統率力への教訓として役立った」
サウジ疾病予防管理センター副最高経営責任者のアル=ガムディ博士は語った

サウジ疾病予防管理センター副CEOのリヤド・カイナン・アル・ガムディ医師が、サウジが新型コロナに対処するに当たりMERSの経験がいかに役立ったかを説明する。

「MERSは、医療制度内部、そして対応を助け伝染病を封じ込めるため、国家間の情報の流れを円滑にする政府利害関係者と国際機関と優れた通信プランを整備するためには良い機会だった。」

「症例数と病気感染の性質が違っていたので、COVID-19では多くの課題に直面した。しかしMERS対応のため整備していた方針と手続きが、COVID-19に対する数多くの決定、方針、手続き、指針を加速するのに非常に役立ち、今後もそうなるだろう。とんでもない話だが、将来の伝染病やパンデミックの場合でもだ。」

サウジアラビアの医療制度がMERSにより劇的にどう変革したかは、「感染と公衆衛生」の今年6月号の論文「サウジアラビアにおけるCOVID-19への備えと対応:MERSの経験の上に」に要約されている。 

複数のサウジ医療機関の著者たちは、MERSの出現が「サウジアラビアをCOVID-19のまん延を抑制するため[必要な]いかなる措置でも行う高い警戒と備えを与えた」と結論付けている。

例えば、MERSの発見後、保健省は「速やかに指令室を設置し、サウジ疾病予防管理センターの設立を加速した。」同センターは運営中で、現在のウイルスへのサウジの対応の前線に立っている。

同省は、伝染病の検出と管理を高度診断サービスを提供する国立健康研究所も創設した。「診断研究所のバイオセーフティーと国内の全病院に厳密な感染予防管理システムの適用は大きく改善した。」

25以上の地域病院がMERS患者の隔離治療に指定され、その後、これらの病院はCOVID-19患者を扱うため準備万端である。

2013年6月16日、リヤド東のフフーフ市にあるキング・ファハド病院に向かって看護師が歩いて行く。MERSの感染はサウジアラビア東部に多く集中した。 (AFP)

さらに、サウジアラビアの医療/科学研究コミュニティが「過去数年、MERS-CoVの理解と管理で優秀な成果を示している。現在まで480編以上が発表されている。橋渡し研究と臨床研究の両方を対象にしていることが証拠である」と、著者たちは述べた。

MERSが引き金になった研究成果のひとつが結実に近いかもしれない。2019年12月、キングアブドラ国際医療研究センターは、オックスフォード大学のジェンナー研究所と共同でMERS-CoVに可能性のあるワクチンのフェーズ1臨床試験を開始した。この試験はワクチンの安全性と許容度を決定し、11月にサウジアラビアで健康なボランティアの募集を開始し、2021年1月までに終了するはずである。

これと並行して進行中のMIRACLE研究(初のMERS治療のランダム化比較試験)は、抗ウイルス剤の組み合わせの有効性を評価している。試験は、14の研究所から患者を募集したサウジ研究者により実施され、キングアブドラ国際医療研究センターにより助成されている。この作業は、「今やCOVID-19患者を含むよう拡張できる」と、著者たちは示唆した。

MERS危機が引き金となった本研究や他の研究は、サウジ食品医薬品庁、保健省および密接に調和して作業している他の規制機関により作成された、改善された新規制に対応している(これらの規制は、COVID-19パンデミックへの迅速な研究対応の道を開いた)。

2014年5月14日、MERSに関する記者会見にて、WHO事務局長補代理の福田敬二氏。(AFP)

2014年5月14日、MERSに関する記者会見にて、WHO事務局長補代理の福田敬二氏。(AFP)

2012年以降、27カ国で2500名以上がMERSに感染し。

2012年以降、27カ国で2500名以上がMERSに感染し。

2013年6月16日、リヤド東のフフーフ市にあるキング・ファハド病院に向かって看護師が歩いて行く。MERSの感染はサウジアラビア東部に多く集中した。 (AFP)

2013年6月16日、リヤド東のフフーフ市にあるキング・ファハド病院に向かって看護師が歩いて行く。MERSの感染はサウジアラビア東部に多く集中した。 (AFP)

COVID-19はどのようにサウジアラビアにまん延したか

サウジアラビアの最初の新型コロナウイルス感染者がイランからバーレーンを経由してキング・ファハド・コーズウェイを渡りサウジアラビアへと入国した。この写真に写っている。(Shutterstock)

サウジアラビアの最初の新型コロナウイルス感染者がイランからバーレーンを経由してキング・ファハド・コーズウェイを渡りサウジアラビアへと入国した。この写真に写っている。(Shutterstock)

サウジアラビアのCOVID-19の最初の症例は、3月2日、保健省のtwitterにより発表された。サウジアラビア人患者は、イランからバーレーン経由でキングファハドコーズウェーを移動し、直ちに隔離された。同省は感染症管理チームを派遣し、接触者を追跡して検査した。

当時、Arab News誌は、「中国から66カ国に拡大して3カ月以上、サウジはウイルスと無縁である」とその時まで述べていた。

『アラブニュース』は、イランから帰国したサウジアラビアで最初の新型コロナウイルス感染者について報じた。

2日後、サウジは2人目の患者を特定した。最初のケースと移動した別のサウジ国民で、2人ともイランにいたことを明らかにしていなかった。

翌日、大流行中にイランにサウジ市民を入国させたことに対して、サウジアラビアはイラン政府を公然と強く非難し、まだイランにいる、またはイランから最近帰国した国民に、起訴免除を約束して、48時間以内に名乗りでるよう迫った。

しかしその時までには、トラブルの種は、瓶からもう出ていた。 

3月9日までに、サウジはCOVID-19の確認された症例を15記録した。その内7人はイランから、3人はイラクからであった。

換言すれば、早期にイランはCOVID-19に対する地域防衛での弱いリンクであったことは明白だ。サウジアラビアの初めての症例があった3月2日までには、既にイランでは978症例が入院し、死者が54人であった。サウジアラビアの2番目の症例が現れた2日後、イランの症例数は2倍以上の2336症例になり、77人が死亡した。

それさえも本感染症の本当の影響を故意に過小評価していたようである。8月初め、BBCペルシャ語サービスに流出したイラン政府内部文書によると、同国のパンデミックの本当の規模は、イラン政府が認めていたものよりほぼ2倍程度悪いことを示していた。

3月25日、初めての症例からわずか3週間後、COVID-19はサウジアラビアで初の犠牲者を出した。メディナで死亡した51歳のアフガニスタン人であった。

その後、症例と死者の数は急増し始めた。

サウジアラビアの新しい日別症例数には、特徴的なピークが3つある。最高になった6月17日は、1日で4919人を記録した。

サウジアラビアはパンデミックの管理を失う間際だと多くが恐れた。第3の増加があり、6月30日には4387症例を記録したが、最高記録の4919症例は再び見ることはなかった。

サウジアラビアはパンデミックの管理を失う間際だと多くが恐れた。第3の増加があり、6月30日には4387症例を記録したが、最高記録の4919症例は再び見ることはなかった。

ゆっくりしかし確実に、サウジアラビアは闘いに勝っていた。7月6日の後、日別症例数は着実に低下し、8月29日には1千以下の987まで落ちた(4月中旬以来見られなかった数字である)。9月15日には672であった。同様に日別死者数は7月5日の58人がピークで9月11日までには24人まで落ちた。

1日あたりの死亡者数は7月5日の58人をピークに、9月15日までに33人にまで減少した。

サウジアラビアがパンデミックの最悪の日々を抜け始め、生活が徐々に通常に近いものに戻りだすと、費用を計算し始める時だ。

9月15日までにサウジでは合計326930 症例があり、4338人の命が失われた。 その時までに全世界では2970万症例で、ほぼ94万人が死亡した。

サウジアラビアでは9月15日までに 32万6,930人が新型コロナウイルスに感染した。9月15日までの世界全体での合計感染者数は2970万人であった。

今では、COVID-19との闘いのサウジアラビアの成績を他の国と比較できる。そのための最善の資料は、これはオックスフォード大学の世界開発に関するオックスフォード・マーティン・プログラムと非営利団体グローバルチェンジデータラボとの共同作業である「データで見る私たちの世界」だ。

全症例数と全死者数だけを見るといびつな印象を受ける。9月15日までに326930症例で、サウジアラビアは世界16位の影響を受けた国である、世界死亡率を測定した表では死者数4338で全体で31位だ。 

だがこれらの数字は切り離しては誤解を生じる。人口1人あたりの症例数、死者数、他の統計値をを見るのが重要だ。

9月15日時点で100万人あたりの症例数は9361で、サウジアラビアは16位ではなく33位で、他の湾岸協力会議の国の大半より優れている。 例えば、隣国カタールは9月15日時点で100万人あたり症例数は43527と世界最悪の感染率であった。

バーレーンでは100万人あたり35982症例で2番目に悪かった。 クウェート(同22482症例)7位、オーマン(同17768症例) 14位である。9月15日までUAEのみが 100万人あたり8248症例で39位で、この点ではサウジアラビアをやや上回っていた。

しかし別の要因も考慮しなければならない — 他のGCC諸国と比べてサウジアラビアの大きさ、そして7カ国もと長い国境を接している事実である。人口はほぼ3500万人で広大な領域に広がっている。UAE(人口990万人)、オーマン(510万人)、クウェート(427万人)、カタール(280万人)、そしてバーレーン(170万人)と、サウジアラビアは他の小さなGCC諸国よりもはるかに手ごわい作業に直面している。  

人口はほぼ3500万人で広大な領

死亡者数も人口の大きさとの関係で見るべきだ。サウジアラビアの全死者数は9月15日までに4338人で、人口100万人あたり124人の割合を示し、世界平均120.5人に近い。 この測定では、イギリス、カナダ、アメリカ、スペイン、イタリア、スウェーデン、フランス、オランダ、スイスなどの他の54カ国より優れていた。 

その中には他のGCC諸国2カ国、オーマン(100万人あたり死者157人)とクウェート(同133人)もあった。地域近隣諸国では、イラン(同281人)とイラク(同202人)である。 

だが、極めて重要な危機後分析を行う場合、難しい質問に対する回答を見つけなければならない。その一つはサウジアラビアの症例死亡率である。これは症例数と死亡数の割合で、言い換えれば、病気感染者の何パーセントがその病気が死因であるかだ。

このグラフが示すように、初期の急上昇と4月7日のスパイクの後、クウェートやUAEのCFRは上昇し続けていたが、サウジのCFRは劇的に改善した。

しかし、5月末までに状況は逆転した。9月15日時点で、サウジアラビアのCFRは1.3パーセント(COVID-19の患者100人あたりで1人以上亡くなっていることを意味する)で、GCC諸国最悪である(比較するとオーマン 0.9、クウェート0.6、UAE 0.5、バーレーン 0.4、カタール 0.2である)。 

他方、9月15日までにサウジアラビアのCFR 1.3パーセントは、世界平均の3.2 パーセント、そして、イギリス(11.2パーセント)、アメリカ(3パーセント)など、最先端医療制度があると想定されるえり抜きの国の平均より優れている

サウジ疾病予防管理センター、副最高経営責任者のアル=ガムディ博士は、CFRの差の多くは人口構成の差に原因があると言う。

「例えば、西洋諸国の高齢者の割合は、サウジアラビアよりはるかに多く、現在、あらゆる証拠からわかっていることだが、高齢者はCOVID-19の合併症の高リスクがあり、中でも死亡リスクが高い」と語った。

同様に「地域内の他国と比べた場合、同様のことが当てはまる。慢性疾患の割合は異なり、アウトカムに影響する。しかし、一般的には、サウジアラビアにおけるCOVID-19の症例のアウトカムは世界でも最良だ」とも付け加えた。

この功績は、国王令に与えなければならないと、同博士は語った。「サウジアラビア在住者は全員、サウジ国民、合法違法を問わず、COVID-19陽性なら保健医療制度を利用できる。これは、サウジアラビアに莫大な恩恵を与え、優れたアウトカムになった。」

『アラブニュース』は、イランから帰国したサウジアラビアで最初の新型コロナウイルス感染者について報じた。

『アラブニュース』は、イランから帰国したサウジアラビアで最初の新型コロナウイルス感染者について報じた。

最高になった6月17日は、1日で4919人を記録した。

最高になった6月17日は、1日で4919人を記録した。

1日あたりの死亡者数は7月5日の58人をピークに、9月15日までに33人にまで減少した。

1日あたりの死亡者数は7月5日の58人をピークに、9月15日までに33人にまで減少した。

サウジアラビアでは9月15日までに 32万6,930人が新型コロナウイルスに感染した。9月15日までの世界全体での合計感染者数は2970万人であった。

サウジアラビアでは9月15日までに 32万6,930人が新型コロナウイルスに感染した。9月15日までの世界全体での合計感染者数は2970万人であった。

9月15日時点での人口100万人当たりの感染者数は9,361人となっており、サウジアラビアは16位ではなく33位となり、他の湾岸協力理事会加盟国における感染者数のほとんどを下回る記録となっている。

9月15日時点での人口100万人当たりの感染者数は9,361人となっており、サウジアラビアは16位ではなく33位となり、他の湾岸協力理事会加盟国における感染者数のほとんどを下回る記録となっている。

9月15日までのサウジラビア国内の新型コロナウイルスによる合計死者数は4,338人であり、これは人口の100万人当たり124人の死亡率となっている。この死亡率は世界平均の120.5人に近い数字となる。100万人あたりの死亡率で見ると、サウジアラビアの状況は他の54カ国よりも良好である。

9月15日までのサウジラビア国内の新型コロナウイルスによる合計死者数は4,338人であり、これは人口の100万人当たり124人の死亡率となっている。この死亡率は世界平均の120.5人に近い数字となる。100万人あたりの死亡率で見ると、サウジアラビアの状況は他の54カ国よりも良好である。

一方、サウジアラビアの死亡率は1.3%と湾岸協力理事会加盟国の中では最悪であったものの、世界平均死亡率である3.2%や、英国の11.2%、米国の3%など各国の死亡率と比較しても非常に良好であった。

一方、サウジアラビアの死亡率は1.3%と湾岸協力理事会加盟国の中では最悪であったものの、世界平均死亡率である3.2%や、英国の11.2%、米国の3%など各国の死亡率と比較しても非常に良好であった。

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、ロックダウンした世界各国と同様、ロックダウンしたサウジアラビアの通りの様子…心を揺さぶられるような美しい静けさ。

COVID-19を寄せ付けないため、サウジアラビアが行ったこと

4月3日に男性が一人、メッカにあるひとけのない通りを横切った。その前日、サウジアラビアは新型コロナウイルス感染症の蔓延を食い止めるため、イスラムの最も聖なる2つの都市に対する外出禁止令を24時間に延長した。(AFP通信)

4月3日に男性が一人、メッカにあるひとけのない通りを横切った。その前日、サウジアラビアは新型コロナウイルス感染症の蔓延を食い止めるため、イスラムの最も聖なる2つの都市に対する外出禁止令を24時間に延長した。(AFP通信)

サウジアラビア国内の疾病への国家的対応を監視連携するため新設された、COVID-19フォローアップ委員会は、2月1日に初会合を行った。サウジアラビアがいかに深刻に新しい脅威を受け止めているかは、保健省大臣のアル=ラビーア博士を議長とするグループの参加に示されている。

13省(保健省、国防省、エネルギー省、内務省、国家警備隊省、外務省、財務省、情報省、商業省、投資省、巡礼省、教育省、観光省)からの代表が会議に参加し、民間航空総局、サウジ赤新月社、税関総局、サウジ疾病予防管理センターも出席した。

冒頭、WHOが間もなく認めたように、サウジアラビアは、国境近くに迫る脅威と対決するため、可能な限り備える決意をしていると述べた。

サウジ疾病予防管理センター、副最高経営責任者のアル=ガムディ博士にとって、サウジアラビアがCOVID-19 の嵐を乗り越えられたのは有効な統率力と国の協調的な対応の賜物だと語った。 

「政府および公衆衛生と医療制度にとって、ギャップを見て直ちに対応するのは、非常に良い演習であった。」と同博士は 語った。さらに「今後の数カ月、数年を熟考し、制度への将来課題を満たすため、サウジアラビアを最高の位置にする必要な変化を実行する機会を与えた」とも述べた。

3月25日の声明の中で、WHO中東地域事務局長のアル=マンザリー博士は、サウジの迅速な対応を称賛した。MERSの経験は忘れられておらず、「例年のハッジ巡礼期間の群衆管理と緊急への備えのユニークな専門知識も利用している」と述べた。

3月17日、サウジアラビアはメッカとメディナにある2つの聖モスクを除くすべての礼拝所を一時的に閉鎖した。 その3日後には、2つの聖モスクも閉鎖された。(AFP通信)

2月29日の第10回会合では、COVID-19委員会は、世界の広範囲で8万8千を超える症例と3千近い死者の影響で動揺しているが、サウジアラビアにはいまのところウイルスフリーだと慎重に述べた。 

その全ては、2日間で変わった。

サウジアラビアにCOVID-19が発生するまで2カ月少しかかった。3月2日に初めての症例があった時、世界では症例数9万1千、死者3118人を記録した。

大部分の症例はまだ中国であったが、ウイルスを国内に封じ込める取り組みが失敗したことは明らかだった。中国の国境外で、1万以上の症例と172人以上の死者が既に記録されていた。

最初から、サウジ当局は、世界を急速に飲み込んでいる津波がサウジアラビアを通過するのは避けられないと理解していたが、ウイルスを寄せ付けなかった2カ月間のおかげで、最悪の事態に対する計画の時間があった。

「サウジは症例が少し遅く始まったので、他の多くの国より幸運だった」と、公衆衛生副大臣のHani Jokhdar博士は、8月にバーチャル開催されたリヤドグローバルデジタルヘルスサミットで語った。「これにより、世界の他の場所で何が起きているか慎重に観察して、わずかではあるが、サウジのシステムを開発する機会があった。」

サウジアラビアが一息つける時間は幸運だけではなかった。サウジの初症例の1カ月以上前の1月28日、保健省は公共情報キャンペーンを開始した。同時に広範囲な検査の導入、確認された症例の接触追跡、隔離制度の導入が計画された。

サウジアラビアはこのパンデミックに立ち向かうために早期の予防策を講じており、それには意識向上キャンペーンの開始、大勢の人が集まる場所の閉鎖、そして研究所における試験の確保などがある。(AFP通信)

それは早すぎることはなかった。2月2日、サウジアラビア人学生10名が武漢から避難し、政府が派遣したプライベート航空機でリヤドに空輸された。全員、検査でCOVID-19陰性であったが、それにも関わらず、2週間隔離された。

しかしながら、大部分はいまだに無制限である世界の航空旅行に助けられ、病気の移動は速かった。2月4日、中国の感染者数が2万人を超え、死者数が426人であった日、WHOはまだ各国は旅行制限を課すべきと推奨できなかった。

実際、2月4日、WHO事務局長のテドロス・アダノム・ゲブレイェソス博士は、「恐怖と汚名を増す効果があり、公衆衛生の恩恵はほとんどない」ため、武漢からの飛行を禁止しないよう各国に要請する異例の措置を行った。

WHO事務局長テドロス・アダノム・ゲブレイェソスは、ジュネーブでの式典を終えた後マスクを着用している。イエメンにおけるWHOの新型コロナウイルス感染症との戦いを支援するために、サルマン王は1000万ドルの予算を認可した。(AFP通信)

にもかかわらず、2日後の2月6日、サウジアラビアは国民と居住者に中国への渡航を禁じた。WHOがついに大流行をパンデミック宣言した3月11日の前のことで、ウイルスがまん延していた114カ国には既に疑いの余地なく明らかな情勢であった。

世界中の政府がほとんど団結せず脅威に対応する中、サウジアラビアが脅威を寄せ付けなかったのは注目に値する。感染はGCC6カ国最後であった。

世界中の政府がほとんど団結せず脅威に対応する中、サウジアラビアが脅威を寄せ付けなかったのは注目に値する。感染はGCC6カ国最後であった。

2月中、医療/警備チームが動員訓練され、急展開する世界情勢に対応すべく一連の措置が取られた。

これらの措置のいくつかは、サウジ薬学誌5月号の論文で、タイトル「COVID-19 のまん延防止における早期予防措置の重要性:サウジアラビアを例として」で報告された。

サウジアラビ ア食品医薬品庁、キングサウード大学、キング・ハーリド病院、 タブーク地域薬品情報ファーマコビジランスセンターの著者たちは、サウジアラビアは、「非常に早くから予防措置を取ってきた国の一つである…症例が発生し、WHOがCOVID-19のパンデミック宣言をする前からだ」と述べた。

パンデミックの発生から、入国港全ての健康監視センターでは予防措置を強化し、COVID-19に感染した国から入国する乗客全てにスクリーニング、隔離、健康監視を行った。

サウジの備えの一面(危機を通して不可欠な医療設備の自給自足)は、Arab News誌で報じられた。8月12日には、不可欠な医療製品の生産で忙しいサウジ産業単位約50を報告した。その内の一つであるEnayah社は、GCC近隣諸国、他のアラブ諸国、欧州連合への製品輸出に十分な量すらあった。 

サウジアラビアは、COVID-19を検査する安全な研究所を設立した世界初の国の一つでもある。 3月5日、検査は、症状があれば誰でも行われた。7月13日までには、COVID-19検査が200万件以上行われ、8月31日までには全体で500万件を超えた。

2月19日、国民と居住者は、症例数80を記録したシンガポールへの渡航延期を求められた。これは、3月15日にピークを迎える一連の渡航制限の始まりで、サウジアラビアは全国際便を禁止した第2のGCC諸国にしかならなかった。同時に貨物運搬船を除き、50カ国の船舶サービスは停止され、3月21日には国内航空/列車/バス旅行が禁止された。

2月27日、サウジアラビアは外国人巡礼者に対してメッカ巡礼ビザを一時停止する前例のない措置を取った。 

3月5日、リヤド国際ブックフェアやサウジアラブ国際馬フェスティバルなど多数のイベントが取りやめになった。3日後、初期にサウジの症例の大半が現れた東部州の都市であるカティーフの全住民が隔離され、全国の学校と大学が閉鎖された。3月13日には、集会と結婚式の禁止が続いた。

サウジアラビア当局は3月8日、国内すべての公立・私立の大学および学校を閉鎖すると発表した。(AFP通信)

サウジに迫り来る危機ではあるが焦点を絞り、3月9日には、サウジは組織の地域闘争資金に1千万ドルを寄付して、諸国がCOVID-19との闘いをもっとするようにとのWHOの嘆願に応えた。国内では、500億サウジアラビア・リヤル(130億ドル)をサウジの銀行部門、金融機関、中小企業の支援のに割り当てた。

3月19日、サウジアラビアの指導者層全体はパンデミックの備えに焦点を絞っていることを示して、サルマーン国王は珍しくテレビ演説を 行い、国民の「高揚された集団的責任感」を訴えた。

同王は、「(サウジは)このパンデミックに立ち向かい、その影響を抑えるため、全ての予防措置を取り続ける。全能の神の助け、そして、困難にもかかわらず強い決意に支持された我々の全能力の展開に頼る」と語った。

「この困難な期間に行動で示した強さ、着実さ、決意。そして関連政府機関との全面協力は、最も重要な要因で、国の取り組みの成功の柱だ。」とも付け加えた。

3月23日、同王はイエメンのWHOに必須装備と生活必需品を与えるため、さらに1千万ドルを承認し、イエメンのCOVID-19への備えを増強するため、サウジアラビアはドバイのWHOの物流ハブからアデンへ医療設備と生活必需品の空輸を始めた。 

「この助成金はWHOが病気のまん延と戦う地域と世界の措置を行う取り組みの強化を助ける」と、WHO中東地域事務局長のアル=マンザリー博士は述べた。

3月22日、サルマーン国王は全国に午後7時から午前6時までの21日間の外出禁止令を出した。 唯一の例外は、食料品店、薬局、医療サービスなどの不可欠な産業の労働者と水道、エネルギー、輸送で働くものである、3日後、マッカとメディナの外出禁止令は午後3時に前倒しされた。

病気のまん延防止のため、医療の助けを求める国民や住民を邪魔するものは許さないことも明らかで、3月30日、同王は、サウジのCOVID-19患者全ては無料で治療する命令を下した。

命令は、住民/労働/国境安全法の違反者など全員に適用され、「公私立の病院および医療センターで全員無料かつ法的責任など一切なしで治療される。」

4月6日、特定地域で症例数が増えると、リヤド、タブーク、ダンマーム、ダーラン、ホフーフ、およびジッダ、ターイフ、カティーフ、アル=コバール行政区域で24時外出禁止令が課せられた。住民は午前6時から午後3時の間に外出を許されたが、自分の地域内の不可欠なニーズのためだけであった。

翌4月7日、サウジアラビア保健省大臣のアル=ラビーア博士は、今後数週間にわたってサウジアラビアで増加するCOVID-19感染率は、「当局が発行した指示指針への全員の協力と約束に主に依存するだろう」と警告した。

国は自らの役割を果たしている。80億サウジアラビア・リヤルが既にウイルスとの闘いに割り当てられ、4月6日のバーチャルミーティングの後、ムハンマド・ビン・サルマーン王太子は、追加で現金70億サウジアラビア・リヤルを承認した。次の3カ月間、2800床以上の集中治療室ベッドが追加され、サウジの備蓄は30%増加した。

しかし、アル=ラビーア博士は、「パンデミックを真剣に扱わず、密な接触や集会を禁止する措置に従わない者もいる」と語った。

同博士は、次の数週間にわたる全症例数は、少なくとも1万から20万の可能性があると予測した伝染病学者が行った研究4編の結果についても開示した。「従わなければ症例数は大幅に増加する」と、付け加えた。

このメッセージは理解された。7月2日、保健省COVID-19状況説明で、同省副大臣のアル=アブダラリ博士 は、20万症例に達するのに予測された30日ではなく90日かかったと述べた。サウジは「危機をしっかり管理する」時間をうまく稼いだと語った。

GCC近隣諸国同様、4月26日、サウジアラビアは全国のラマダン開始に先立って、マッカや他の孤立地区を除き、全土で日中の制限を一時的に緩和、午前9時から午後5時まで自宅を離れることが可能になった。5月13日、イード・アル・フィトル祭(ラマダン明けの祭り)の間、全土に24時間外出禁止令が再度出された。

5月末、内務省は6月21日から全国の外出禁止令を緩和する準備として、産業のいくつかに予防措置と防止プロトコルを発表した。しかしながら、宗教的巡礼、国際渡航、50人を超える集会の対する制限は施行されたままであった。 

記者会見で、財務大臣兼経済企画大臣代行のムハンマド・ビン・アブドラ・ジャドアーン氏は、外出禁止令の段階的解除は、「グローバルなパンデミック危機にもかかわらず、通常レベルのサウジの経済活動を段階的に復帰する方法への新段階である」と語った。

8月に保健省大臣のアル=ラビーア博士がリヤドグローバルデジタルヘルスサミットで説明したように、科学技術(いくつかは新しく、既に使われているもの、急速に採用されたものがある)はCOVID-19との闘いの主要な武器になるだろう。

「サウジがG20議長国の間、そしてパンデミックの出現前に、サウジは重要なプライオリティとしてパンデミックの備えとデジタルヘルスを導入した」と、サミットで同大臣は語った。

デジタルヘルスの強調は「既存の対応メカニズムの強化によって健康緊急管理を支援する基本的役割を演じるので重要である」と語った。デジタルツールは「医療サービス、データ共有、改善された調整に革新的かつ公平なアクセスも可能にする」と付け加えた。

また、サミットでは、公衆衛生副大臣のJokhdar博士は、サウジアラビアは、COVID-19の避けられない到着をじっと成り行きを見守り、「優れた医療制度のある各国が、公衆衛生戦略と防御メカニズムを取り扱う容量を超えた症例の数で襲撃されるのを[サウジは]見た」と説明した。

急いで取り込んだ教訓は、既存の公衆衛生技術は、病院で使用することを主に設計されているが、「このような大きなパンデミックを扱うように各国ではなっていなかった」と語った。

その時点で、大臣たちはサウジアラビア自身の備えをじっくり検討したと同博士は語った。「OK、自分たちのチームを作って、サウジの科学技術を見て、既にあるものからどのような恩恵がえられるかと考えた。」 

「我々には、この数年間、機能している指令室と応急対策センターがある。このパンデミックがサウジアラブで発生した場合、助けるためテクノロジーチームを準備させるには何が欲しいか、聞いてみよう。」

「その後、国立健康指令センター のダッシュボードを見た。2年準備し、1年前に開始したもので、病院/プライマリヘルスケア運用に集中しており、それを活用し、それを何か別のものに変換できるか、と尋ねた。」

その答えはイエスだった。  

極めて短期間で、病院/プライマリヘルスケア施設の日常運営を監視することを主に設立されたNHCCは、同省スタッフがCOVID-19との闘いのあらゆる進展を定期的にチェックできるよう適応された。『付加価値の大きな早期警戒システム』になった。」

COVID-19との闘いで日常的にNHCCに供給し、下されたすべての決断の通知は、一連のアプリと他のデジタルシステムで収穫される連続ストリームのデータだ。既に存在してこの危機のために翻案されたものもあれば、それを扱うために急いで開発されたものもある。

それにはMawid(プライマリヘルスケア向け中央集中アポイントメント予約システム)とSeha(ショートメッセージ、電話、ビデオ会議で医師と相談でき、COVID-19検査アポイントメントを予約し、COVID-19セルフアセスメントを実行できるアプリ)が含まれている。

CTabaudアプリは、COVID-19に陽性と確認された人と接触しかたかどうかがわかり、Takasiは、オンラインプラットフォームで医療従事者が患者データを入力し、集団検査、アクティブターゲット監視、接触トレ-スを整理できる。

一人の看護師が4月7日、メッカの移動診療所で患者の体温を計測した。一連のアプリを利用してサウジ王国は重要なデータを収集し、住民の健康管理を促進することを可能にした。(AFP通信)

4月11日に開始したTetamman(アラビア語 تطمنで「安心する」)は、スマホの「デジタルケアリングシステム」として開発され、ユーザはサービスの中でも簡単に正確な教育的資料にアクセスでき、症状をアップロードして、必要ならアドバイザー937名から電話をもらえる。集団検査については、Tetamannは貴重で、17都市で保健省が立ち上げたドライブスルー検査ステーションを利用できる。

新しい症例数はサウジアラビアでは4919が記録された7月17日にピークに達したようだ。1カ月後、当局者が「通常への慎重な復帰」と説明したことを国が行ったように、ほぼ日々、数字が下がっているのは明らかであった。7月21日の日々の状況説明で、保健省副大臣のアル=アブダラリ博士は、症例数の低下を「全員の関与」におかげとした。

国がどのようにパンデミックに対処したかを客観的に判断するのは、混乱させる社会的、文化的、経経済的要因、そして複雑で変化し続ける世界状況でいっぱいで、そのすべてをアセスメントに考慮することは困難で、他国との比較には特に問題があった。

しかし、それはオックスフォード大学のブラバトニック公共政策大学院で研究者が取り組んだ作業で、危機の初期に、世界中の政府のCOVID-19の政策対応を監視し、記録を開始した。

世界のあらゆる部分からの100名以上のオックスフォード大学の学生とスタッフのチームが、苦労して、封じ込めと閉鎖の政策(学校閉鎖と移動制限など)と経済と医療制度の政策(検査体制など)を含む政府対応の17指標に関する公開情報を集めている。その結果はオックスフォード・コロナウイルス政策対応トラッカーで、スコアが高ければ、政府対応がより厳格だと見なされる。

パンデミック中、サウジアラビアの対応は、UAE、イギリス、アメリカなど他の多くの国より一貫して厳密であると評価されていたことに言及するは心強く思う。 

政府が行動を躊躇したり、国内政策が公衆衛生戦略の逸脱を許した国ではCOVID-19が流行している。4月3日のEuronewsウェブサイトのコメント記事にあるように「パンデミックを取り巻く混乱、恐怖、不確定により麻痺した政府があるが、サウジアラビアは、大義のために厳しい決定を行いそれを続けている」とある。 

サウジでは、「世界的規模のパンデミックの間、不可欠な急な意識、焦点、連帯のようなものを生み出すための政府、メディア、市民団体の大衆動員があった。 …西洋の都ではひどく欠けている動員だ」とEuronewsは付け加えた。

サウジアラビアは、もちろん、ウイルスの呪いから逃れていない(どこも逃れられない)。しかし、イギリスやアメリカなど多くの国での本当に悲惨な経験は、今年のサウジで実行された断固たる統治のようなものがなければ、サウジアラビア国民が支払った対価はもっと増えただろうことを示している。

そして9月15日、サウジアラビアの新しい日々の症例数が下落し続け、5カ月間で最低になると、サウジは、新年に完全に通常に戻る公算を強める、象徴的な発表を大々的に行った。

最初に渡航規制があってから6カ月後、サウジアラビア は部分的に国際便の停止を部分的に解除し、2021年1月1日以降、陸海空の渡航制限を全て終了する予定である。

3月17日、サウジアラビアはメッカとメディナにある2つの聖モスクを除くすべての礼拝所を一時的に閉鎖した。 その3日後には、2つの聖モスクも閉鎖された。(AFP通信)

3月17日、サウジアラビアはメッカとメディナにある2つの聖モスクを除くすべての礼拝所を一時的に閉鎖した。 その3日後には、2つの聖モスクも閉鎖された。(AFP通信)

サウジアラビアはこのパンデミックに立ち向かうために早期の予防策を講じており、それには意識向上キャンペーンの開始、大勢の人が集まる場所の閉鎖、そして研究所における試験の確保などがある。(AFP通信)

サウジアラビアはこのパンデミックに立ち向かうために早期の予防策を講じており、それには意識向上キャンペーンの開始、大勢の人が集まる場所の閉鎖、そして研究所における試験の確保などがある。(AFP通信)

WHO事務局長テドロス・アダノム・ゲブレイェソスは、ジュネーブでの式典を終えた後マスクを着用している。イエメンにおけるWHOの新型コロナウイルス感染症との戦いを支援するために、サルマン王は1000万ドルの予算を認可した。(AFP通信)

WHO事務局長テドロス・アダノム・ゲブレイェソスは、ジュネーブでの式典を終えた後マスクを着用している。イエメンにおけるWHOの新型コロナウイルス感染症との戦いを支援するために、サルマン王は1000万ドルの予算を認可した。(AFP通信)

サウジアラビア当局は3月8日、国内すべての公立・私立の大学および学校を閉鎖すると発表した。(AFP通信)

サウジアラビア当局は3月8日、国内すべての公立・私立の大学および学校を閉鎖すると発表した。(AFP通信)

一人の看護師が4月7日、メッカの移動診療所で患者の体温を計測した。一連のアプリを利用してサウジ王国は重要なデータを収集し、住民の健康管理を促進することを可能にした。(AFP通信)

一人の看護師が4月7日、メッカの移動診療所で患者の体温を計測した。一連のアプリを利用してサウジ王国は重要なデータを収集し、住民の健康管理を促進することを可能にした。(AFP通信)

COVID-19フリーな異例のハッジ

前例のない今年のメッカ巡礼のフィルム映像が、パンデミックに効果的に取り組むためのサウジアラビアの決意の精神を捉えた。(AFP)

前例のない今年のメッカ巡礼のフィルム映像が、パンデミックに効果的に取り組むためのサウジアラビアの決意の精神を捉えた。(AFP)

「メッカ巡礼前の巡礼者の検査や隔離から、電子ブレスレットの着用まで、あらゆる予防措置が講じられた」

メッカ南東にある「慈悲の山」としても知られるアラファト山で祈る巡礼者。6月30日。(サウジメディア省)

メッカ南東にある「慈悲の山」としても知られるアラファト山で祈る巡礼者。6月30日。(サウジメディア省)

今年の前例のないハッジから全世界に発せられた全ての異例な映像の中でも、入念に統制され、ソーシャルディスタンスをとった正確さで、カーバ神殿を巡回する巡礼者たちの低速度撮影映像こそ、効果的、効率的、そして思いどおりパンデミックを取り組んでいるサウジアラビアの決意の考え方を最もよくとらえていたものだ。

ウイルスが初めて出現から数カ月間、最終的に行われる大幅削減された形式でもハッジが行われるか定かではなかった。

しかし、急速に明らかになったことは、毎年訪れる何百万人もの巡礼者に対する責任、その延長で考えると、彼らがやってきた国々の健康のために、サウジアラビアは巡礼者のため安全第一でいくこととなった。

2月27日、サウジでCOVID-19の症例を検出する前で、WHOが武漢からの飛行便を各国に禁止しないよう、まだ要請していた時、サウジアラビアは小巡礼の地ウムラへの海外訪問者ビザを停止し、外国人には聖地を閉鎖したと発表した。

3月17日、他のイスラム教国が行動を躊躇していた時でも、サウジアラビアはマッカとメディナの2カ所の聖なるモスクを除いて崇拝の地全てを一時的に閉鎖するという前例がないが必要な措置を行った、3日後、この2カ所も閉鎖された。

そのような大胆な決断は、モスクは閉鎖したが、毎年何百万人も集まるコムとマシュハドの聖地を開放したままのイランの不条理な決定とは対照的だった。3月初め、シーア派巡礼者が神殿を触り、キスし、なめる憂慮すべき映像がソーシャルメディアに現れた。

サウジアラビアでは、全世界のイスラム教徒の死活問題の出来事である7月のハッジを行うかどうかの決定は拙速では許されなかった。

サウジアラビアでは、全世界のイスラム教徒の死活問題の出来事である7月のハッジを行うかどうかの決定は拙速では許されなかった。

多くが危機にさらされていた。2019年のハッジでは、250万人の巡礼者がマッカに集まり、そのうち63万4千人は国内からであったが、2020年に同様な数を迎えたら、野火のように病気がまん延する危険を冒すことは明らかであった。

さらに悪いことに、アジア諸国60パーセント、他のアラブ諸国22パーセントなど、185万人以上の巡礼者は海外からだった。

ウイルス付きの多数の巡礼者を全世界の多数の国に帰国させる可能性があることは考えられず、結局、サウジアラビアは、歴史的かつ象徴的な妥協に落ち着いた。

ハッジは2020年に行われるが、国民とサウジ在住の外国人から選抜された1千人の巡礼者代表だけである。 

サウジアラビアなど世界全体がパーティーを制限して病気感染を懸命に制限しようとしてた時に、1千人すら困難な数だった。しかし、一連の複雑なハッジの儀式を当局が管理した方法は、全世界から賞賛された。

保健省大臣のアル=ラビーア博士が8月のリヤドグローバルデジタルヘルスサミットで説明したように、デジタルツール使用と「異例の安全衛生措置の実践」が「 特異な状況下で世界最大の宗教集会の一つの典型であるものを首尾よく切り抜ける上で [サウジアラビア]を助けた」と語った。

「聖なる街に到着した巡礼者は、健康状態を監視記録し、帰国時に隔離された個人を追跡するよう設計されたブレスレットで電子的に標識を付けられた。」「今年のハッジ期間中、COVID-19の症例ゼロであったのは、結果として非常に幸運だった」と同博士は語った。

ハッジ前のスクリーニングと巡礼者の隔離から電子ブレスレットの装着まであらゆる予防を行った。50人単位の巡礼者のグループはそれぞれ医療資格のあるガイドに導かれた。フェースマスクは強制的で、事前にボトルに入ったザムザムの水だけが飲め、象徴的な悪魔に対する投石に使われる小石さえ、通常はムズダリファの地面から巡礼者自身が拾うが、事前に集められ、殺菌されて袋入りで出された。

結果として、ハジ期間中、COVID-19の症例は1つもなく、巡礼者も一員であるサウジの公衆衛生の勝利で、その行動と新しい規則への順守は模範的であった。

厳しい予防措置を守ることで、巡礼者を代表して1,000人がメッカ巡礼を続けることができた。(サウジメディア省)

厳しい予防措置を守ることで、巡礼者を代表して1,000人がメッカ巡礼を続けることができた。(サウジメディア省)

メッカ巡礼は、マスクの使用を規定した新たなルールに対する巡礼者の模範的な順守にとって、公衆衛生上の勝利であることを証明した。(サウジメディア省)

メッカ巡礼は、マスクの使用を規定した新たなルールに対する巡礼者の模範的な順守にとって、公衆衛生上の勝利であることを証明した。(サウジメディア省)

保健相のアルラビア博士は、サウジアラビアの安全対策がメッカ巡礼の複雑さを乗り切る助けになったと説明した。(サウジメディア省)

保健相のアルラビア博士は、サウジアラビアの安全対策がメッカ巡礼の複雑さを乗り切る助けになったと説明した。(サウジメディア省)

巡礼者50人で構成されるグループが、それぞれ医学的な資格を持つガイドに率いられた。(サウジメディア省)

巡礼者50人で構成されるグループが、それぞれ医学的な資格を持つガイドに率いられた。(サウジメディア省)

厳格なソーシャルディスタンス措置がメッカ巡礼の成功と安全に貢献した。(サウジメディア省)

厳格なソーシャルディスタンス措置がメッカ巡礼の成功と安全に貢献した。(サウジメディア省)

巡礼者はメッカ巡礼の前に検査を受け、隔離された。(サウジメディア省)

巡礼者はメッカ巡礼の前に検査を受け、隔離された。(サウジメディア省)

医療情報を内蔵した電子ブレスレットは、当局が巡礼者の面倒を見たり、本人確認したりするのに役立った。(サウジメディア省)

医療情報を内蔵した電子ブレスレットは、当局が巡礼者の面倒を見たり、本人確認したりするのに役立った。(サウジメディア省)

厳しい予防措置を守ることで、巡礼者を代表して1,000人がメッカ巡礼を続けることができた。(サウジメディア省)

厳しい予防措置を守ることで、巡礼者を代表して1,000人がメッカ巡礼を続けることができた。(サウジメディア省)

メッカ巡礼は、マスクの使用を規定した新たなルールに対する巡礼者の模範的な順守にとって、公衆衛生上の勝利であることを証明した。(サウジメディア省)

メッカ巡礼は、マスクの使用を規定した新たなルールに対する巡礼者の模範的な順守にとって、公衆衛生上の勝利であることを証明した。(サウジメディア省)

保健相のアルラビア博士は、サウジアラビアの安全対策がメッカ巡礼の複雑さを乗り切る助けになったと説明した。(サウジメディア省)

保健相のアルラビア博士は、サウジアラビアの安全対策がメッカ巡礼の複雑さを乗り切る助けになったと説明した。(サウジメディア省)

巡礼者50人で構成されるグループが、それぞれ医学的な資格を持つガイドに率いられた。(サウジメディア省)

巡礼者50人で構成されるグループが、それぞれ医学的な資格を持つガイドに率いられた。(サウジメディア省)

厳格なソーシャルディスタンス措置がメッカ巡礼の成功と安全に貢献した。(サウジメディア省)

厳格なソーシャルディスタンス措置がメッカ巡礼の成功と安全に貢献した。(サウジメディア省)

巡礼者はメッカ巡礼の前に検査を受け、隔離された。(サウジメディア省)

巡礼者はメッカ巡礼の前に検査を受け、隔離された。(サウジメディア省)

医療情報を内蔵した電子ブレスレットは、当局が巡礼者の面倒を見たり、本人確認したりするのに役立った。(サウジメディア省)

医療情報を内蔵した電子ブレスレットは、当局が巡礼者の面倒を見たり、本人確認したりするのに役立った。(サウジメディア省)

グローバルパトナーとの前進

サウジアラビアは、ロシアで開発されたCOVID-19ワクチンの臨床試験で協力。(AFP)

サウジアラビアは、ロシアで開発されたCOVID-19ワクチンの臨床試験で協力。(AFP)

現在、COVID-19パンデミックがどこで終結するか誰にもわからない。もっともありそうな結末は、1つ以上のワクチンの開発で人間にウイルスの免疫を与えだろう。

現在、可能性のある160以上のワクチンで研究が進んでおり、サウジアラビアは最有力候補3つの開発に関与しているが、ウイルスの根絶はすぐでも容易なプロセスでもなさそうだ。

COVID-19は終了からは程遠い。サウジアラビアなど多くの国では闘いに勝利しているように見えるが、全世界の症例数は上昇し続け、9月15日までには3千万に近づいている。これまで最高の日別症例数31万1千は9月11日に記録された。

COVID-19は終了からは程遠い。サウジアラビアなど多くの国では闘いに勝利しているように見えるが、全世界の症例数は上昇し続け、9月15日までには3千万に近づいている。これまで最高の日別症例数31万1千は9月11日に記録された。

全世界の日別死者数は4月17日8513人がピークであったが依然としてまだ多く、9月15日は6千人以上であった。

パンデミックの間に浮かび上がった現実の一つが、異なる時にさまざまな政策が導入され、グローバル対応がうまく連携されなかったことだ。

G20議長国として、サウジアラビアは、ウイルスとの全世界的な闘いを協調し、効率的かつ公平にして、世界が次の襲来に入念に備えることを確保するイニシャチブの中心であった。

3月18日には、サウジアラビアは「人を守り、世界経済を保護するため協調した一連の政策を提案する」G20首脳による特別バーチャルサミットを提唱した。

1週間後、サルーマン国王主催の会議で、各国の大統領、首相、首脳は、感染症、経済/財務の影響と戦う措置に5兆ドルの支出を公約した。

サルマーン国王主催のバーチャルG20サミットで、各国首脳はパンデミックと闘う措置に5兆ドル支出を公約。(SPA)

5月、サウジアラビアは、COVID-19ワクチンを発見する取り組みに7兆ドル以上を集めたヨーロッパ首脳主催のグローバルドナー会議の企画を支援した。そして7月、G20蔵相と中央銀行との緊急バーチャル会議を主催し、パンデミックの経済的影響からの世界の回復を助ける闘いで「人々の命、仕事、収入を保護し、世界経済の回復を支持し、金融システムの強靭性を改善する」と誓った。

一方、COVID-19の治療とワクチン開発のため積極的な共同作業がサウジアラビアで進行している。

8月9日、サウジ保健省は、中国企業 カンシノ・バイオロジクス社が国内でフェーズ3臨床試験の開始が決まったと発表した。リヤド、ダンマーム、マッカでランダム化比較試験のためボランティア5千人を募集しており、Ad5-nCOV(ワクチン候補)の有効性をプラシーボと比較する予定だ。

医学誌「ランセット 」6月号では、武漢で行われているフェーズ1、フェーズ2試験(COVID-19ワクチン初の「 ファースト・イン・ヒューマン」臨床試験)は候補は既に安全で効果の可能性があることを示したと報告した。

サウジ保健当局者は、オックスフォード大学のスピインアウト企業と製薬会社の巨人アストロゼネカの共同でであるイギリスのAZD1222ワクチン開発者とも連絡を取っている。ワクチンはイギリス、アメリカ、南アフリカ、ブラジルでのフェーズ3(臨床)試験に参加した1万8千人では有望で、年末までには生産に入ることができる。

サウジアラビアは、ロシア直接投資基金の助成金で開発されたCOVID-19ワクチン「スプートニクV」は、サウジアラビアなどさまざまな国で2千人を使ったフェーズ3臨床試験を行う計画である。

ロシアの新COVID-19ワクチンをボランティアに接種する看護師、2020年9月10日。(AFP)

RDIFは、サウジアラビアなどの国と協力して9月に大量生産を始めることを希望していると言っており、2020年末までに「スプートニクV」2億回分を製造できるだろうと予測している。

ロシアの動きが速すぎるという批判に応えて、8月、RFIDのキリル・ドミトリエフ最高経営責任者は、フェーズ3(臨床)試験は、ロシアの法律ではパンデミック緊急時にはワクチン投与と同時に行えるとArab News誌に語った。  

「有効とわかっているテクノロジーがあれば、安全な方法で使えるようにする倫理的責任がある」と同氏は語った。「効くとわかっているものを遅らせ、保護が必要な人を拒否するのは無責任だ。」

ロシア直接投資基金(RDIF )キリル・ドミトリエフCEO。サウジアラビアは、RDIFの助成金でロシアで開発されたCOVID-19ワクチンの臨床試験のパートナーである。(AFP)

医薬品は、パンデミックに直面した時、国の武器庫の一部でしかないが、サウジアラビアは、迅速に対応し、(現在と将来の大流行の場合の両方に)疾病のまん延を監視管理する能力を高めていた。

サウジは、流れを止める点での成功の多くを、COVID-19のまん延を監視し、反応を形成する上で役立つデジタルテクノロジーの早期採用を原因とした。国家警備隊省/G20サウジ事務局主催、サウジアラビア国際戦略センター協賛の2日間のバーチャル会議であるリヤドグローバルデジタルヘルスサミットは8月11日と12日に開催され、110カ国から13万5千人を超える登録参加者を集めた。 

最終日、 サミット議長である国家警備隊省衛生対策室CEO兼キングサウード・ビン=アブドゥルアズィーズ大学健康科学理事長のバンダル・アル=カナイ博士が語るには、主催者は「全世界中の熱狂レベルに実に圧倒され」、それが、これを「これまで見た中でも最大のバーチャルイベントの一つ」にした。 

サミットの結果は、サウジアラビア、イギリス、アメリカ、フランス、オーストラリア、韓国からの専門家委員会の一連の会合で作られた「現在と将来のパンデミックと戦う上でのデジタルヘルスの役割」のマニュフェストであるリヤド宣言である。

サミットは、COVID-19との闘いは続いているが、科学者と政府は、行く手にはだかる、多くが避けられないと考える次のパンデミックに関心を向けつつあるという現実も反映した。

4月、スミソニアンのグローバルヘルスプログラム で働く科学者がミャンマーのコウモリで6種の新型コロナウイルスを発見した。「どのウイルスもSARS-CoV、MERS-CoV、SARS-CoV-2とは密接に関係していないよう思える」が、新しいウイルスが人間に有害がどうかはまだ明らかではないと、プロス・ワン誌(PLOS One)に報告した。

有害でなくても新型コロナウイルスが出現する確率は高い。コウモリだけでも3千以上の未発見のコロナウイルスを持っていると考えられる。

COVID-19パンデミックの人間と経済のコストは莫大であるが、「現在の危機は最終的には終わる」と、ミネソタ大学感染症研究政策センターのディレクターであるマイケル・T・オスタホルム 教授は、フォーリン・アフェアーズ7月号に述べた。

しかし、「別の大パンデミックがやって来て、そしてその後別のもの、そしていつか将来、微生物の大流行はもっと大きく、致命的だろうと、長年、公衆衛生コミュニティは確信している。」 

「COVID-19 パンデミックは、世界の伝染病学者と公衆衛生当局者の悪夢に出没の可能性がある『ビッグワン』ではおそらくない。」

G20議長国の旗の下、サウジアラビアは、世界が次の避けられない微生物の敵を撃退するよりよい場所になるなら、世界協力以外、前に進む道はないことを認識させる点で世界を統一した。 

このメッセージは、COVID-19大流行を公衆衛生緊急の国際問題に指定して6カ月目の8月13日、WHO事務総長の演説で強化された。 

事務総長は、1月には、中国国外では症例はわずか100で死者はゼロだっと思い起こした。それ以降「症例数の幾何級数的な上昇があり、世界の全ての国が影響を受けた」と語った。

事務総長演説の8月13日までに、世界全体で症例数2100万、死者数75万6千人を超えた。

「皆、どうすれば「通常」に戻れるかと尋ねる。今日は、どう戻れるのかではなく、どう進めるかについて語りたい。最善の策は、協力することだ」と、事務総長は語った。

その熱意の達成において、グローバルステージに立つサウジアラビアが非常に成長した異例の年に、サウジはリードしている。

サルマーン国王主催のバーチャルG20サミットで、各国首脳はパンデミックと闘う措置に5兆ドル支出を公約。(SPA)

サルマーン国王主催のバーチャルG20サミットで、各国首脳はパンデミックと闘う措置に5兆ドル支出を公約。(SPA)

ロシアの新COVID-19ワクチンをボランティアに接種する看護師、2020年9月10日。(AFP)

ロシアの新COVID-19ワクチンをボランティアに接種する看護師、2020年9月10日。(AFP)

ロシア直接投資基金(RDIF )キリル・ドミトリエフCEO。サウジアラビアは、RDIFの助成金でロシアで開発されたCOVID-19ワクチンの臨床試験のパートナーである。(AFP)

ロシア直接投資基金(RDIF )キリル・ドミトリエフCEO。サウジアラビアは、RDIFの助成金でロシアで開発されたCOVID-19ワクチンの臨床試験のパートナーである。(AFP)

COVID-19パンデミックと光明をやっと見つけた方法をサウジアラビアのトークで毎日視聴しよう。

クレジット

編集:Mo Gannon
クリエイティブディレクター:Simon Khalil
デザイナー:Omar Nashashibi
グラフィックス:Douglas Okasaki
ビデオプロデューサー: Eugene Harnan
ビデオ編集:Hassenin Fadhel
ビデオインタビューアー:Hussam Al-Mayman、Rawan Radwan
ビデオグラファー:Mohammed Al-Baigan、Huda Bashatah、Nuaf Al-Mutery、Abdullah Almdefer
フォトリサーチ:Sheila Mayo
コピー編集:Sarah Mills
ソーシャルメディア:Mohammed Qenan
プロデューサー:Arkan Aladnani
編集長: Faisal J. Abbas

リヤドにあるサルーマン国王の壁画を通り過ぎた、COVID-19予防用マスクを着用したサウジアラビア男性、3月15日。(AFP)

リヤドにあるサルーマン国王の壁画を通り過ぎた、COVID-19予防用マスクを着用したサウジアラビア男性、3月15日。(AFP)