ドバイ：教育や中東遺跡その他の活動にも携わる独立アート機関のアート・ジャミールが、「アート・ジャミール研究・実践プラットフォーム」を打ち出している。進行中や新規のプロジェクトにわずかずつの給付を割り当てることでアーティストたちを支援するという緊急対応計画だ。

中東および北アフリカを拠点とするアーティスト、著述家、キュレーター、研究者は、4月1日から6月7日までの3周期でオンライン申し込みができる。

緊急支援が必要な人々に即座に対応すべく、最初の締め切り日は4月10日だ。このプラットフォームは、COVID-19パンデミックが独立系クリエーターたちに及ぼす影響を踏まえ、この業界の他の組織や同業者たちとともに、すべての人々にとって非常に困難なこの時期に業界のサポート役を果たすことを目的としている。

アート・ジャミール研究・実践プラットフォームは、人々が自宅で新たなプロジェクトを開始したり仕事や働き方を現在の環境に適合させようとしたりするなか、既存の仕事を続けていくことができるよう最大50名の人々の支援を目的としている。プログラムは簡単なオンライン書式による申し込みを勧めている。提出された申し込みは予め設定した基準に照らし合わせながら、4月10日、4月30日、6月7日で締め切られる3つの周期に沿って独立した審査員が検討し、その後、審査を通過した申請者に援助が割り当てられる。

「私たちは公的機関や民間の同業者たちとともに、この世界的健康危機がアーティストやクリエーター全般に及ぼす影響について追跡・議論してきました」とアート・ジャミールのアントニア・カーバー所長は述べた。「アート・ジャミールの対応は、アーティストや他の独立系の仕事をする人々への支援活動にも充てられるべきだと私たちは思いました。彼らの多くがプロジェクト単位で生活の糧を得ており、国内外のイベントの中止や延期による影響を大きく受けていると思います。アーティストたちがこの過酷な時をどうにか食いつないでいけるように、たとえわずかな額であっても貢献できるよう迅速な対応計画を用意すべくアート・ジャミールの担当チームは懸命に取り組んでいます」

志願者にはオンライン申込書式を通して申請するよう呼び掛けている。申請は今日から始まり、6月7日まで申し込むことができる（中間締め切り日が4月10日と30日にある）。簡単な書式で、該当するプロジェクトについての情報、志願者の経歴、現在の状況を書き込むようになっている。

アート・ジャミール研究・実践プラットフォームは、中東および北アフリカ地域を拠点とするすべての独立系アーティスト、キュレーター、研究者に開かれている。申込書式はオンライン上のアート・ジャミールのホームページにアラビア語と英語で用意されている。