




東京:日本のアニメは世界中の多くの人々の心をとらえ、日本へのインバウンド観光客は近年倍増している。中東も例外ではなく、地元のアニメファンの多くがユニークなポップカルチャー・メディアを求めて日本への旅行を計画している。
そのような熱心なファンを歓迎するのが、2024年11月に初開催される「アニメ・マンガ スポットサミット&エキスポ」だ。このイベントは、アニメやマンガ、ゲームと独自のつながりを持つ日本各地の地域に外国人観光客を誘致することを目的としている。
東京、大阪、京都はアラブ人旅行者に人気の観光地であるが、全国にはまだ知られていない隠れた場所が数多くある。このエキスポの目的は、さまざまな土地を一堂に集め、アニメとのつながりを強調し、独自の文化や伝統工芸を紹介することだ。
初回となる今回は、別府、鳥取、神戸、長崎など各県からゲストが招待された。日本最大のアニメグッズ販売店であるアニメイトに隣接する中池袋公園には、さまざまなブースが設けられた。
アニメのファンは、自分の好きなシリーズのロケ地が、実は日本各地の実在する地域をモデルにしていることに驚くかもしれない。別府の日田温泉は、大ヒット作『進撃の巨人』の原作者である諫山創の出身地だ。博覧会の日田ブースはこのつながりを反映し、多くのアニメファンが日田をテーマにした漫画家描き下ろしの限定グッズを買い求めた。
鳥取県は、最も人気のあるアニメや漫画のひとつ、名探偵コナンの故郷である。鳥取県には「コナンタウン」と呼ばれるコナン好きにはたまらないエリアがある。来場者は限定グッズとともにシリーズの実在の場所を訪れることができる。池袋で開催された博覧会では、コナンにちなんだ限定グッズも販売された。
鳥取はゲゲゲの鬼太郎の作者・水木しげるの出身地としても有名で、同シリーズのグッズも大人気だった。
長崎のブースでは、「ばらかもん」2024年に公開され大ヒットした映画「きみの色」の舞台となった五島列島が紹介された。島の人気マスコットキャラクター「つばきねこ」も登場し、ファンとの記念撮影に応じた。
他の県では、鉄腕アトムなどのヒット作を生み出した手塚治虫の故郷である神戸の宝塚があった。北九州市は、国内最大級のマンガミュージアムを擁し、近年「マンガの街」として知られるようになったこともあり、すぐ近くにブースを構えていた。
また、各県の工芸品を作るワークショップも行われた。つのワークショップが開催された。東京を舞台にした大ヒットアニメ「デュラララ」のファンは、シリーズにちなんだ伝統工芸品を作ることができた。
その他のワークショップには、「進撃の巨人」をテーマにした下駄体験があり、参加者は地元日田産の木材を使って自分だけの製品を作った。最後に、鳥取県から「ゲゲゲの鬼太郎」とのコラボで、カラフルな印刷術が披露された。
また、様々なアニメやバンドとのタイアップも行われ、来場者を楽しませた。緒方恵ら人気声優がステージを飾り、アニメ歌手が2024年の最新ヒット曲を提供した。
エキスポは大盛況で、国内外のファンを楽しませた。中東から日本への地元住民の誘致が続く中、この博覧会のようなイベントは、島国の多くのアニメ関連文化を楽しんでもらうことを目的としている。