


ドバイ:UAEの若い女性、アリア・アルラシードさんが、いけばな小原流からドバイ初のUAE人認定准教授となった。
10月21日に、今西淳在ドバイ日本国総領事がアルラシードさんの快挙を祝い、総領事公邸でアルラシードさんによるワークショップを催した。
伝統的日本文化や現代文化に高い関心を持つジャパンクラブの会員16名が、アルラシードさんの指導の下、いけばなを体験した。
草月流師範であり、15年以上いけばなに携わっている今西氏は、「アラブ首長国連邦出身の講師と生徒さんたちをこのいけばなワークショップにお迎えできることに感謝しています。このいけばなイベントが、花を通して自己表現する喜びを体験し、日本文化への理解を深める機会となれば光栄です。いけばなは、日本とドバイの関係を本当に強めてくれます」と語った。
アルラシードさんは、いけばなを通して学んだことについて次のように語っている。「シンプルさ、形、ライン、空間が組み合わさって、静的でありながら深い魅力を持つアレンジメントが生まれることを理解するようになりました」
「それぞれの作品には静けさとバランスが感じられ、控えめな美しさと意味によって人々を引きつける力があります。私が本当に魅了されたのは、季節やテーマに重点を置いている点で、それが日本文化についてもっと知りたいという私の好奇心を刺激しました」と彼女は付け加えた。
彼女の学びの旅は2018年に遡り、アラブ首長国連邦(UAE)のシャルジャ児童センターが主催する子ども向けサマーキャンプのいけばなワークショップを手伝う機会を得た。そして2021年には、2020年ドバイ万博の日本館でVIP用エントランスとVIPルームに飾るいけばなを制作し、万博に貢献した。また、茶道裏千家淡交会アブダビ支部の茶道×華道ワークショップのコラボレーションに参加し、日本文化と価値観に対する理解をさらに深めた。
アルラシードさんは2017年にいけばな小原流のUAE支部に入門し、2024年にはいけばな准教授の資格を取得した。いけばな准教授の資格は、最高位である「1級家元教授」の資格取得につながる第一歩である。
日本では2025年4月13日から10月13日まで、大阪・関西で日本万国博覧会が開催される。
万博は、技術の進歩を披露し、国際協力を促進することを目的としている。「日本は、最先端の技術と豊かな文化遺産、自然と景観が融合した魅力的な国です。2025年の万博を訪れ、日本文化への理解をさらに深めたいと思います」とアルラシードさんは語った。