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日本アニメに参加するフランス人アニメーター、ヴィンセント・シャンサード氏

フランスの実力派アニメーター、ヴィンセント・シャンサード氏の作品。(提供)
フランスの実力派アニメーター、ヴィンセント・シャンサード氏の作品。(提供)
フランスの実力派アニメーター、ヴィンセント・シャンサード氏の作品。(提供)
フランスの実力派アニメーター、ヴィンセント・シャンサード氏の作品。(提供)
フランスの実力派アニメーター、ヴィンセント・シャンサード氏の作品。(提供)
フランスの実力派アニメーター、ヴィンセント・シャンサード氏の作品。(提供)
フランスの実力派アニメーター、ヴィンセント・シャンサード氏の作品。(提供)
フランスの実力派アニメーター、ヴィンセント・シャンサード氏の作品。(提供)
フランスの実力派アニメーター、ヴィンセント・シャンサード氏の作品。(提供)
フランスの実力派アニメーター、ヴィンセント・シャンサード氏の作品。(提供)
フランスの実力派アニメーター、ヴィンセント・シャンサード氏の作品。(提供)
フランスの実力派アニメーター、ヴィンセント・シャンサード氏の作品。(提供)
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04 Dec 2021 12:12:10 GMT9
04 Dec 2021 12:12:10 GMT9

アミン・アッバス

ドバイ:『ブラッククローバー』、『BORUTO-ボルト』、『Fate/Grand Order』などの日本の主要なアニメプロジェクトや、ゲンディ・タルタコフスキー監督の『プライマル』などの欧米のアニメ作品に携わってきたフランスの2Dアニメーター兼ストーリーボードアーティストのヴィンセント・シャンサード(Vincent Chansard)氏が、作品の背景にあるインスピレーションについて語った。

アラブニュース・ジャパンの独占インタビューに応じたシャンサード氏は、アニメやマンガに出会ったきっかけや、日本とフランスのアニメーションスタイルの違いについて語ってくれた。

「私が漫画やアニメに夢中になったのは、多くの人もそうだと思いますが、友人が漫画を見せてくれたのがきっかけでした。読んでみて、とてもかっこいいと感じたんです。私が一番好きで思い入れのある漫画は、なんといっても『ONE PIECE』です。これは私が初めて読んだ漫画で、これがきっかけで絵を描き始めました」とシャンサード氏は語る。

「好きなアニメは『美少女戦士セーラームーン』で、アニメというものを知らない子供の頃に初めて見た作品のひとつです。また、初期の『ONE PIECE』のアニメ化を見てがっかりした私にとって、『セーラームーン』は、すべての漫画のアニメ化が芸術的に絶望的なものではないと気づかせてくれた作品でもあります」と付け加えた。

日本への訪問について、ヴィンセント・シャンサード氏は「まだ日本には行ったことがありませんが、コロナのパンデミックから開放されたら行ってみたいですね。友人と一緒に休暇を取るかもしれません」と言う。

まだ日本を訪れたことがなく、日本の文化を理解するのは難しい部分もあるが、彼のモチベーションに影響を与え「努力は必ず報われる」ということを教えてくれたのは『少年ジャンプ』だと考えている。

アニメーターとしてのキャリアを確立するまでの過程について、シャンサード氏はこう語る。「本格的にアニメーションを始めたのは、アニメーション予備校に通っていたときでした。当時、他の若いフランス人アーティストと同様に、私もキャラクターデザイナーになろうと考えていましたが、デザインをするのは本当に苦手で、アニメーションを作るほど楽しくないことに徐々に気づいたのです」

「私がアニメーションの分野で初めて手がけたプロジェクトは、フランスの会社のための簡単なストーリーボードでした。特に面白いものではありませんでしたが、勉強のためのお金にはなりました。アニメで初めて手がけたのは、日本のスタジオ「P.A.WORKS」で山下晋吾監督が手がけた『リーグ・オブ・レジェンド』のCMでした」と付け加えた。

シャンサード氏がプロジェクトの制作で直面した大きな課題のひとつは、タイムシートの書き方や日本語でのエフェクトの表記方法など、日本の制作パイプラインに慣れることであった。

「実際にアニメーションを制作しながら、短期間で多くの技術的な知識を習得しなければなりませんでした」

また、彼は日本とヨーロッパのアニメのスタイルや労働条件を比較して、報酬の格差や作業内容に注目する。

「作品によって、またスタジオによって、実態は本当に様々だと思います。私の経験では、ヨーロッパは平均して日本の10倍の給料を支払いますが、プロジェクトは全体的に面白くなく、アニメーションはほとんどの場合、やりがいがありません。フランスの制作現場のメンタリティは少し憂うつで、良い作品を作ろうという意識が薄いのです」とシャンサード氏は言う。

アニメーターとしての将来の計画については、フランスの友人たちとスタジオを作りたいと語っている。「友人や同級生とスタジオを作り、フランスで何か作品を作りたいと思っています」

アニメーション・アーティストとしてのキャリアを目指す人に、シャンサード氏はいくつかのアドバイスをしてくれた。

「第一に、たくさんのアニメーションを作ること、そしてそれをできる限り楽しむことです。次に、たまには自分の作品をネットで公開することです。日本のアニメ業界はアニメーターを切実に求めていますから、もしネットで注目されれば簡単に始められますよ」

 

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